おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
国際活動に興味ある方 ☆☆☆☆
たったロープ一本のあれこれで、106分の佳作。
1995年、ボスニア紛争停戦直後のバルカン半島の山岳地帯。
このボスニア紛争の実情については、ちょと、難しくて日本人には理解し辛い面がある。
ただ、映画は、深くかかわらず、必要な情報を提供してくれるので迷うことはない。
映画の主役たちは、「国境なき水と衛生管理団」の面々、各国の寄せ集めだ。
要は、現地の水と衛星の環境改善が主任務。
井戸に死体があり、水が使えない。死体を引き上げるが、水分を含んで重すぎて、ロープが切れてしまう。
そこで、ロープ探しを始めるのだが、この土地の現状から、ロープがあるのに手に入らない。
サッカーボールでいじめられていた少年を助け、これがロープにつながるが、ここにも一悲劇が。
この少年のエピソードが一番胸に響く。(少年は一家惨殺の事実を知らない)
やっと、ロープが手に入り引き上げが始まると、国連から横やりが。
途中、道路に地雷が埋められているので、走行に注意が必要、なのに道の真ん中に動物の死体が。
アクションや血しぶきなど一切ないのに、平和を訴える力は強い。
辛辣なコメディ要素が多いが、展開がスローなので、要注意。
「トラフィック」のベニチオ・デル・トロ、「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス、「オブリビオン」のオルガ・キュリレンコ、「ゼロの未来」のメラニー・ティエリーら豪華キャスト。