おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
スティーブン・キングが1970年代から30年もの歳月をかけて完成させたライフワークともいえる小説「ダークタワー」の映画化。
ニューヨークに住む少年ジェイクが主人公。
父が死に、母と義父との三人暮らし。
ダークタワーの夢を見る。
現実社会で地震が起きる。
現実と夢の社会の中間地帯へ紛れ込む。
そこでは、ダークタワーを壊そうとする黒衣の男ウォルターと、それを阻止しようとするローランドの戦いがあった。
ジェイクは、ローランドと黒衣退治の旅に出る。
それぞれに超能力を持つ者の戦い。
西部劇風な荒れた砂漠、薄暗い森の中、さびれた集落。
強い者同士、どうやって解決するのか、
実は、ちょっとあっけない結末を迎える。
少年の成長物語でもあるのだが。
ローランドに扮するイドリス・エルバ、そのがん捌きの巧さは素晴らしい。特に後半のアクションでは、弾をリロードする素早さ。
一方のウォルターに扮するマシュー・マコノヒー。その薄笑い笑顔は秀逸で、弾をすべてはじき返し、相手は自らの弾で憤死する。
まあ、この両者の対決は確かにみもの。
原作は、キングが大学時代から構想を温め、第一巻の発刊から22年を費やして完結させた、全7部からなる超大作。
これを95分にまとめたのだから誉めるべきなのだが、端折りすぎとの声も。
まあ、話は若干飛躍するが、役者の演技にしびれるのもいいかも。