おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
岡崎京子好き、二階堂ふみ好き ☆☆☆☆
R15+ セックスシーンが出てきます。
ベルリン映画祭で、パノラマ部門のオープニング作品として上映、国際批評家連盟賞を受賞しました。
ただ、劇場公開では、大コケだそうです。
まあ、R;15だし、暗い映画ですからね。
岡崎の漫画にほぼ忠実で、二階堂ふみと吉沢亮が熱演じています。
川の近くの高校に通う男女6人の物語です。
1990年代、京浜工業地帯、ブッシュの茂った河原。ここに死体が放置されている。
男女6人は、複雑に絡み合った男女関係で、それぞれが、悩みをかかえ、ラストへと、そして事件が起こります。
同性愛と虐め、抑えられない暴力衝動、摂食障害、あまりにも一途すぎる愛、父親の分からない妊娠と悩みは深刻。
これらが、暴力とセックス(レズとゲイと売春)、食欲と偏愛、死体への憧憬。やるせない欲望の暴発と葛藤。
シビアな描写故、好みの分かれる展開。
それにしても、若くして交通事故に遭い実質作家活動を絶たれた岡崎の才能の、これは、発掘であろうか。
行定勲監督、音楽は岡崎の旧友小澤健二が担当。見事に昇華させている。
二階堂ふみは、自ら映画化を希望しただけあって、裸身をさらけ出し、渾身の演技。
吉沢亮も全裸で縛られロッカーに閉じ込められる、裸対決。