おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
ラップ好き、中東の情勢に関心ある方 ☆☆☆☆
ドイツ・スイス・イラン合作
ソニータ・アリザデ、はアフガニスタン出身の女性ラッパーで、歌を通して強制結婚への抗議を行っている。
そのソニータのアメリカ留学までを追ったドキュメント。
アフガンで戦災を受け、イランへ避難した難民ソニータ。
彼女はパスポートも滞在許可証もなく、不法移民として施設でカウンセリングや将来のアドバイスを受けている。
その施設で、自らの置かれた立場をラップにして発表、世間の注目を浴びる。
彼女自身も、南米・バルバドス出身のリアーナのファンで、ラッパーを目指している。
だが、アフガニスタンの現状はすごい。娘を結婚させ、結婚資金を稼がせるのだ。
ソニータも、16歳になり、母親は施設にやってきて、結婚を迫る。兄の結婚資金を得るためだ。
そこで、この映画の製作陣が、金を工面し、渡米させるまでのいきさつを描いたドキュメント映画だ。
それにしても、そのラップの中身は、自らの置かれたアフガンの事情を語るもの。
やはりこれは、海外に出て初めて有効となる。
今現在、ソニータは、学校に通っている。何しろ英語の基礎からの勉強だ。
映画は、第32回サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門でグランプリを獲得。
監督は、イラン テヘラン出身のロクサレ・ガエム・マガミ。