ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「DEVIL デビル」、連続殺人鬼と彼を追うサイコ刑事!

2018-02-05 18:21:53 | 映画

おすすめ度 ☆☆

殺人映画好き、インド映画好き ☆☆★

一部劇場公開後DVD化。

プチョン国際ファンタスティック映画祭 作品賞 受賞他、アジア映画祭で評判の映画。

インド映画には、珍しく歌や踊りのないシリアスな映画。

いささか、ヒンズーやイスラムの宗教色が絡むので、わかりづらいが話は簡単。

41人を殺害し、世界中を揺るがした実在のラマン・ラガブ事件にあこがれる連続殺人犯とそれを追う刑事の話。

見た目から極悪人と思わせる風貌の連続殺人犯と、ヤク漬けの汚職警官のストーリーが交互にエピソード形式で展開される。

グロくはないですが、インドの下町の貧乏くささが、ノアールです。

実の妹まで殺す、容赦ないサイコ。

映像と音楽の切れが良くて、はまります。

しかし、まあ、こんな薬漬け刑事が部下を取り仕切るなんて、ちょっとやばくない。

韓国映画の暗さに似てはいるが、また別物。

ラストは、予想されるがあっけない。

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「歓びのトスカーナ」、精神を患った二人の女性の逃避行!

2018-02-05 10:06:01 | イタリア映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イタリアのアカデミー賞と言われるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で17部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門を受賞。

冒頭、虚言、妄想癖のベアトリーチェ。精神病施設で、しゃべりまくる。

そこへ、鬱に陥ったタトゥ女のドナテッラが新しく入所してくる。

要は、二人の狂った女性の物語だ。

おかげで、タイトルの「歓び」なぞ正反対の日々だ。

ちなみに原題は「La pazza gioia」、狂った歓び。

邦題をみて、楽しいイタリア映画を期待したら裏切られる。

だが、この二人の珍道中、施設を後にして、世の中を楽しむ旅だ。イタリアの景色は美しい。

まず、ベアトリーチェの弁舌のさわやかさに驚かされる。いわゆる詐欺だ。車は盗むは、高級レストランでトンずらするは、銀行までだますのだから、まったくもって罪の意識がない。

一方のドナッテラ、鬱ゆえに、子供から離され、養子に出され、会うことすら拒絶される。

こちらは、入水自殺から、子供との海辺の戯れまで、涙せずには見ていられない。

風刺を聞かせながら、イタリア社会の膿をあぶりだす。

それにしても、精神病院の対応の人間尊重は、傾聴に値する。

監督は、「人間の値打ち」のパオロ・ビルツィ。ベアトリーチェをバレリア・ブルーニ・テデスキ、ドナッテラをミカエラ・ラマゾッティが好演。

コメント (1)
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