おすすめ度 ☆☆ (劇場鑑賞 なりゆきで)
台湾好き、自然好き ☆☆☆
「台湾人生」「台湾アイデンティティー」で、歴史のうねりの中で変わりゆく台湾の姿を描いた酒井充子監督の三部作最終巻。
題名だけで見てしまった。台湾映画かと思ったら、日本映画、それもドキュメンタリー。
延々と魚とりの話が出て戸惑う。
台湾には、観光で行ったことがあるが、台北がメイン。
二回目は、台中、台南(高雄)と花蓮。
この映画の舞台となるのは、人口約1万5000人の人びとが暮らす台東縣成功鎮。まあ、観光とは無縁の町だ。
台湾は、原住民と中国人、それに、共産党に追われて逃げてきた蒋介石グループだ。
一方で、大戦で中国に返還されるまでの51年間は、日本の統治下。
もう、日本語を話す人は少ないだろうが、日本ビーキだ。
で、この映画、日本時代に教わったカジキマグロ漁の漁師と原住民ブヌン族の山での狩りの話が主テーマ。
要は、今でも昔ながらの生活を送る人たちの今を映している。
都会の喧騒化で暮らす、われわれと真逆の生活。そこに命の尊さを学ぶ。
酒井監督は、今までの人生の半分を台湾にささげてきたと言える。
それだけ台湾に魅力があるのだろう。
それにしても、延々の長回しは、いささか眠い。