おすすめ度 ☆☆☆
奇想天外な映画好き、下ネタ好き ☆☆☆★
2016年のサンダンス映画祭で最優秀監督賞を受賞し、シッチェス・カタロニア国際映画祭では作品賞&主演男優賞のW受賞、そしてヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭では観客賞を受賞!
主人公は、ポスターからすると、もっと年配かと思ったが意外とうぶな好青年。
エッチな話題と、おなら、勃起など、言葉遊びが多いので、Rはついていないが要注意。
原題は、スイスアーミーナイフのように万能な死体という意味。
何しろ、首つり自殺を試みた青年(ポール・ダノ)が、浜辺にたどり着いた死体がおならをしていることに気付き、それに乗って小島から脱出、海岸にたどり着く。
この話から分かるように、死体を題材にしたファンタジー。
以後、この二人(一人は死体)が繰り広げるおかしなサバイバル。
この死体、女性の写真を見て興奮、チンコが指した方向が進むべき道。
雨水を含んで大量に吐き出す。
火を吹くなど、生きるに欠かせない道具を提供。
おまけに話し出す始末。クマに襲われるなど珍道中。
ただ、言葉を一から教えるので、興味が一方向に。
徐々に、孤独な青年の生い立ちと、今の状況が明かされることに。
この死体との交流で青年は成長していく。
死体を演じるのがダニエルランドクリフ、あのハリーポッターの男だ。また、役柄の幅が広がった。
それにしても、奇抜なアイデアで、97分の小粒ながら、ヒリリと効いたエスプリが秀逸。