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京急110年記念の歴史ギャラリー・電車編

2008-06-14 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

   

先日取り上げた京急電鉄1000形「京急110年記念の歴史ギャラリー号」ですが、この列車のラッピングは出来栄えの評価が大きく分かれそうなモノ(京急で最近流行している「ブカブカ」した感触の座席程ではありませんが…)とはいえ、車内の広告枠を飾るギャラリー作品はなかなかのモノと感じたもので、今日はそれらの作品の中でも、京急の電車に関するものを幾つか取り上げたいと思います。

まず1枚目の写真は「京急110年記念の歴史ギャラリー号」の概要などを紹介する広告で、ラッピングのモデルにもなった車両の写真と共に、この列車の概要なども記されていますが、内容は同等ながら、サイズの異なるものも車内では散見される状況で、また車端の広告枠部分に掲げられている写真の案内は、紙質も一般の吊り広告などに比べるとかなり厚手で高級感のあるものが使われているのも印象的でした。

2枚目はこのギャラリー列車にもなっている1000形の登場当時の姿で、同形は当初前面の貫通扉なしのスタイルで登場したものの、数年で地下鉄直通に対応するために貫通路付きのスタイルに改められ、このスタイルで永年走り続けていますので、この姿を見ても予備知識がなければ1000形という印象は感じられず、快速特急で活躍した2扉クロスシート車の旧600形(この車両も20年程前に京急線からは退いていますが、冷房付きカルダン駆動車という事もあって、かなりの経年車で随分改造されているとはいえ、今でも一部は高松琴平電気鉄道で活躍しています)を連想してしまう方も多いかと思います。

3枚目は昭和56年(1981年)の通勤快特登場を取り上げたもので、今もこのギャラリー列車をはじめ一部が活躍する1000形で、写真の分散型クーラーを載せた比較的初期の1000形は、既に京急線上からは全廃(高松琴平電気鉄道に譲渡された車両の中には現役車両もあり)となっていますが、白地に黒文字の字幕(比較的最近の英文字入りタイプ除く)も今では見られなくなっています。

少し前の京急の典型的イメージとも言えるこのシーンは、今ではもう見られなくなっており、それどころか一時期隆盛を誇った1000形の12両運転自体がもうそろそろ…という状況ですので、時代の流れを感じさせられます。

4枚目は昭和63年(1988年)の創立90周年記念列車「ファンタジックトレインみらい号」で、今110周年記念列車を走らせている京急が、20年前にもやはり特別塗装の列車を走らせていたのかと感じるシーン(MAKIKYUはこの列車の記憶はありませんが…)ですが、車両も今は3扉ロングシート車に改造(車端部のみボックス席を存置)され、ラッシュ用などの影の薄い存在となっている同形が、快特として第1線で大活躍していたシーンでもあり、この様な写真を見ると、今ではラッシュ主体の地味な車両という感が強く、ダイヤ遅延の大要因ともなっている2000形(これは高速向けとなっている同形の4両編成を、当初想定外だった高加速が求められる普通車にも運用している事に原因があり、車両よりも運用面での問題ですが…)も、なかなか華やかな車両だったと感じさせられるものです。
(これは2扉クロスシート車時代の2000形に何度も乗車しているが故に連想させられ、この頃を知らない方にはイマイチ感触が湧かない話かもしれませんが…)

また電車に関してはこれ以外にも様々なものが取り上げられており(興味のある方は是非この110年記念の歴史ギャラリー列車に乗車してみて下さい!)、それ以外にバスや沿線に関する作品なども多数取り上げられていましたが、バスに関しては追って別記事で取り上げたいと思います。