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ひたちなか海浜鉄道・朝の輸送力列車~新旧混結のアンバランスな編成も…

2008-09-15 | 鉄道[北関東]

 

今月初めにMAKIKYUが青春18きっぷを使用し、北関東方面を訪れた際には、常磐線の勝田行き終電で水戸入りし、ネットカフェで夜を明かすという強行日程を取ったのですが、これは青春18きっぷの特性を活用して運賃を節約するために、敢えて終電を利用したという理由もあるのですが、朝早くから水戸周辺を動き回りたいというのが最大の動機でした。

湊線は単線・非電化の典型的なローカル線で、昼間は基本的に1両ワンマンの気動車が2両稼動しているだけですが、増発の余地がない事もあって、朝ラッシュ時間帯には車両の増結(2両編成での運行)が行われ、この列車のへ乗車が水戸周辺を朝早くから動き回る大きな動機でしたが、今日はこの2両編成列車の様子を取り上げたいと思います。

ひたちなか海浜鉄道の現役車両は現在8両、その内新型車3710形3両を含む4両が冷房車となっており、冷房の必要な時期は基本的にこの4両のみの運用となっているのですが、冷房の必要な時期の昼間ともなれば、新型車3710形のみの運用となっている事も多く、希少な旧型車狙いで湊線を訪問したにも関わらず…という事も有り得ます。

ただ4両が稼動する朝ラッシュ時間帯となれば、今の時期は非冷房車の稼動こそなかなか期待できないものの、冷房付きの旧型車・キハ205号(元国鉄キハ20形)は余程の事がない限り稼動します。
(余談ながら冷房の必要な時期の朝ラッシュ時間帯にキハ205号が稼動できない場合は、両数の関係で必然的に非冷房車が稼動します)

MAKIKYUが訪問した際には期間限定で発売されていた一日乗車券(800円:湊線は片道乗り通しでも570円ですので、往復乗車となればかなり得です)を所持していた事もあって、2運用の列車双方に乗車しましたが、1運用は新型車3710形による2両編成だったものの、もう1運用は新型車3710形+キハ205号の新旧混結編成で、現在キハ20形自体がJR線からは消滅(2エンジン装備のキハ52形は辛うじて少数が残存していますが…)しており希少な存在です。

そのためキハ205号に乗車出来る事自体が非常に有難いものですが、その上新系列気動車(JRでは九州で活躍する黄色いワンマン気動車・キハ125形気動車が3710形とほぼ同等の車両です)との混結は他に類がないだけに、見た目や乗り心地が全く異なるアンバランスな2両の組み合わせは、見ているだけでも興味深いものです。
 
ただ学校の長期休暇中などは、主たる顧客とも言える通学利用者が大幅に減少し、輸送力増強の必要性が乏しい事もあって、昼間と同じ単行運転になってしまい、専ら長期休暇中をターゲットに発売される青春18きっぷで茨城を訪問し、湊線に乗車(湊線はJRではなく私鉄ですので、当然ながら青春18きっぷとは別で乗車券を購入する必要があります)するとなれば、訪問可能な時期がかなり限られてしまうのは難点ですが、MAKIKYUが同線を訪問した9月2日は「18きっぷ利用可能+朝ラッシュ増結実施」である上に、期間限定の一日乗車券発売期間という絶好の条件が揃っていたのは嬉しい限りでした。

とはいえキハ205号や、夏場を避けて運用される非冷房の旧型気動車(旧国鉄キハ22形相当の北海道廃止私鉄からの移籍車両)などはかなり古い車両で、現段階で具体的な車両代替の話こそ聞かないものの、今後どれだけの活躍が可能なのかも気になりますので、興味があれば早めに乗車しておきたい車両である事は事実です。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も、平日朝のラッシュ時間帯にひたちなか海浜鉄道沿線を訪問される機会がありましたら、最低1運用は確実に希少な旧型車両の稼動が期待できる、朝の2両編成列車に乗車してみては如何でしょうか?