先日「MAKIKYUのページ」では首都圏色を纏い、大糸線で活躍するキハ52 156号車に関して取り上げましたが、MAKIKYUが糸魚川駅で北陸本線から大糸線に乗り換える際には、運用されていた156号車以外に、MAKIKYUが訪問した日には運用されていない車両を目撃する事も出来ました。
(大糸線のJR西日本管轄区間ではキハ52形が3両在籍し、原則として2両がその日の運用に充当されます)
その車両が写真のキハ52 125号車で、黄褐色と青色の随分昔の塗装を纏っているのが特徴ですが、クリームと朱色のツートンの装いはJR他社で活躍するリバイバル塗装のキハ52形や、キハ20形の私鉄譲渡車でも見られ、首都圏色(タラコ色一色)に至っては最近各地で流行しているキハ40系列のリバイバル塗装車をはじめ、山陰地区では標準塗装として今も当たり前に見られる程です。
しかし莫大な両数の車両を抱え、全国に路線を張り巡らせるJRといえども、黄褐色と青色の塗装を纏った気動車は他に類がなく、この塗装自体が他にひたちなか海浜鉄道のキハ22形風気動車(キハ22形とほぼ同形の車両を北海道の私鉄が導入し、路線廃止後に茨城交通が購入→ひたちなか海浜鉄道に継承)程度ですので、ただでさえ希少なキハ52形の中でも、特に希少な存在と言えます。
そのため大糸線で乗車する車両はどれでも良いにしろ、姿だけは一目見ておきたいと感じていましたので、糸魚川でこの塗装を纏ったキハ52形に遭遇できたのは幸運でした。
この日は糸魚川までの北陸本線普通列車で475系リバイバル塗装編成に当たり、高山本線でも国鉄急行色を纏ったキハ58形に乗車するなど、リバイバル塗装尽くしと言っても過言ではない状況だっただけに、北陸エリアはリバイバル塗装天国の様に感じた反面、経年車の多さを改めて痛感させられたものでした。
(お断り)通常の運行区間は新潟県~長野県内ですが、JR西日本北陸地区おける運行列車と言う事もあり、例外的に「北陸」カテゴリーでの扱いとさせて頂きます。