先日MAKIKYUが四国を訪問した際は、徳島を除く3県を訪問(厳密に言えば土讃線を利用していますので、阿波池田周辺で徳島県も通過しているのですが…)し、久々の四国訪問にもなりました。
その際には徳島地区を中心に活躍している1500形気動車にも、高徳線の高松周辺で初めて乗車する機会がありましたので、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。
1500形は2006年に初登場し、他地区で使用していた老朽気動車を、徳島地区の既存車両転出で取り替えるための補充も兼ねて導入された一般型気動車で、JR四国の中では最新鋭の部類に入る車両です。
片開きでありながら3つの扉を持つ外観が特徴的で、ビードなしステンレス製の車体こそ今時の雰囲気を持つものの、LEDではなく字幕を用いた行先表示や、2段式となっている客窓などを見ると、最新型の割には…という印象を受けたものです。
ただ車内は比較的シンプルな造りながらも、座席に転換式クロスシートを採用し、内装も木目調の温かみのあるものとなるなど、やや冴えない印象を受ける外観とは裏腹に、かなり好感の持てるものとなっており、このグレードであれば特急用の一部車両にも劣らないのでは…と感じた程ですので、高徳線の高松市内数駅間だけ乗車したMAKIKYUとしては、すぐに降りるのが惜しいと感じてしまった程です。
また初登場が2006年と近年にも関わらず、早くも複数のバリエーションが見られるのも大きな特徴で、MAKIKYUが乗車した1500形使用の高徳線普通列車(2両編成)も、1513(徳島方)と1508(高松方)の2両で、行先表示幕の位置が異なるといった特徴が見られましたが、最近になって更にエンジンなどに改良を加え、番号区分も既存車両とは別区分となった車両も登場(残念ながらこの車両に遭遇する機会はなかったのですが…)しています。
JR四国ではキハ58系列の老朽気動車こそ淘汰が完了したしたものの、まだ結構古い気動車を抱えており、その中にはワンマン化にも対応していない車両が含まれる状況ですので、今後も老朽車の取替えとサービス向上を兼ね、四国におけるローカル輸送の新標準車両として増備される事が期待される1500形ですが、今後は徳島地区のみならず他地区での導入も行われるのか、また更なる新バリエーションの登場があるのか否かも気になる所です。
写真はMAKIKYUが乗車した高徳線普通列車に充当された1513号と1508号(行先表示の位置に注目)と、転換式クロスシートを採用した同形車内の様子です。