MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

ソウル市メトロ9・地下鉄9号線の様子(2)~始発の地上駅・開花駅とその周辺の様子

2009-12-18 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]

   

先日「MAKIKYUのページ」では、ソウル市メトロ9に関する記事を取り上げましたが、今日はその続編として始発の開花(Kaehwa)駅とその周辺の様子を取り上げたいと思います。

開花駅は金浦(Gimbo)空港近くのソウル市西端に位置しており、メトロ9の始発駅にもなっているのですが、メトロ9の目玉とも言える急行列車は金浦空港駅~都心方面(現段階では新論峴まで)を運行しており、発着列車は一般列車のみ、それも急行列車で金浦空港駅まで乗車した後に開花駅へ向かおうとすると、開花行電車が行ったばかりで10分近い待ち時間が発生するなど、利便性は余り芳しいとは言えません。

ただ開花駅の周辺はまだ開発もこれからといった雰囲気で、広大なメトロ9の車両基地や同社本社、それに路線バス車庫などがある程度で、日本の感覚からすると都心近くによくこれだけの広大な未開発地があるものと感心してしまう程です。
(韓国は国情が異なる事もあり、開花駅周辺以外の都心近くでも、開発が進んでいない所が結構あるのですが…)

この開花駅は一般乗客よりも、鉄道関係者向けに設置された駅という性質を感じる程ですので、駅前の現状を見る限りでは10分に一本の一般列車(各駅停車)が運行されているだけでも充分過ぎると感じてしまいますが、車庫内に駅が設けられ、実質的に関係者専用駅となっている光州地下鉄の鹿洞(Nokdong)駅(外国人を含む一般客でも利用可能ですが、運転本数は毎時1本程度と極めて僅少です)などに比べれば、サービスレベルは遥かに高く、訪問も容易といえます。

こんな所ですので、鉄道関係者や近隣住民以外の利用は殆ど考えられず、まして外国人観光客ともなれば尚更ですが、メトロ9は開花駅とその周辺区間だけが地上走行区間となっている上に、開花駅は地下区間にあるメトロ9の他駅とは異なり、ホームドアの設置もなく車両撮影も容易であるなど、趣味的には非常に注目すべき存在と言えます。

また開花駅周辺は閑散とした場所であるにも関わらず、駅前に広大なバス車庫を控えている事もあって、開花駅を起点とする市内バスも複数系統運行しています。

この市内バスは金浦空港や永登浦をはじめ、ソウル駅や都心方面へのアクセスも可能で、こちらはT-moneyなどの交通カードを利用すると、30分以内の乗継であれば地下鉄との通算運賃も適用されますので、メトロ9乗車後に市内バスに乗り継ぐのであれば、完乗のために末端の短い区間を往復するだけでも初乗り運賃が別途に…という心配がないのも有難い限りで、開花駅訪問を検討している方は、こちらの利用も検討されると良いかと思います。

ちなみにMAKIKYUが開花駅で下車した際には、駅前の路線バス車庫も視察してきましたので、こちらで撮影したバスに関しても、近日中に別記事で取り上げたいと思います。

写真は開花駅の駅舎とホーム、ホームから望むメトロ9車両基地と駅前にある路線バス車庫の様子です。