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川崎市営バスの民間委託・今度は神奈中グループが受託

2010-09-07 | 小田急グループ

ここMAKIKYUが数日旅行に出向くなどしていたため、更新を休止していた「MAKIKYUのページ」ですが、その間にMAKIKYUの地元・神奈川県では現在車両配置のない川崎市交通局(川崎市営バス)の菅生(Sugao)車庫への車両配置を再開し、同車庫を民間委託するという話題が飛び込んで来ました。

川崎市北部の菅生車庫周辺は、一時期MAKIKYUも所用で頻繁に出向いた事もあり、この一帯へ出向く際には市バスをよく利用したもので、現在は専ら鷲ヶ峰(Washigamine)営業所のバスが運行しており、他に小田急バスの路線を利用する機会も何度かありましたが、今回の菅生車庫民間委託では小田急グループのバス事業者が運行受託事業者に内定しています。
(余談ながら川崎市バスの運行受託は、既に上平間営業所でも行われており、こちらは営業所の比較的近くに多くの路線を持つ京急グループの川崎鶴見臨港バスが受託しています)

この話を聞いただけだと市バス菅生車庫の運行を、近隣で一般路線を運行する小田急バスが…と思う方も多いかと思いますが、受託事業者は小田急バスではなく、一応川崎市内にも路線が乗り入れているとはいえ、僅少な運行本数で有名な免許路線を除くと川崎市内運行区間は僅かで、市バスとは運行エリアも異なる神奈川中央交通(神奈中)子会社の相模神奈交バスと言うのは少々意外な気がします。
(自社路線の運行エリアと運行受託営業所のエリアが異なる事例は、MAKIKYUが利用した事がある所でも大阪市北部に位置し、南海バスが運行受託している大阪市交通局井高野営業所などがありますので、路線移管と異なり運行受託の場合は、全くありえない話ではないのですが…)

神奈中HPにはこの管理受託のお知らせも掲載されており、その中にある「(仮称)菅生営業所管理委託の受託予定事業者の選定について」というリンクでは、相模神奈交バスに関する評点なども記されているのですが、このリンク先を見る限りでは菅生車庫の管理委託に応募したのは相模神奈交バス1社だけだったのも意外なものです。

神奈川県では市営バスを運行する自治体は、川崎市の他に横浜市も交通局を持ち、市内で幅広く路線バスを運行している事で有名ですが、横浜交通開発という子会社を設立して一部路線を委託すると共に、こちらは競合路線を中心に民営移管が進んでおり、神奈中グループも市営バスからの移管路線を幾つも引き受けています。

しかしながら川崎市では運営効率化に当たって民営移管ではなく、公募による民間事業者への委託割合が大きくなり、同じ神奈川県内の市営交通でも対照的な状況というのは興味深いものです。

写真はMAKIKYUが一時期菅生周辺に良く出向いていた頃に撮影し、今度委託予定となっている五所塚線(登戸駅~菅生方面)に充当されている市バスの日野製ノンステップバスです。