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JR九州・来年春のダイヤ改正概要を発表(1)~九州新幹線は筑後船小屋発着の列車も…

2010-12-18 | 鉄道[九州・JR]

  

今月東北新幹線が新青森まで延伸され、今度は来年春に九州新幹線全線開業を迎えると共に、九州とは至近の韓国でも11月に大邱(Daegu)~釜山(Busan)間で高速新線(高速列車KTXのみ運行し、高速運転を行う新線)が開業するなど、ここ最近は高速鉄道の開業ラッシュと言うべき状況になっており、これらはニュースなどでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も多いかと思います。

MAKIKYUは既に開業した東北新幹線の青森県内延伸区間(八戸~新青森)や、KTXの新規開業区間(東大邱~釜山)にもまだ乗車しておらず、今年中の乗車は叶いそうにない状況ですが、来年開業を迎える九州新幹線博多~新八代間と共に、既に開業した2路線に関しても、是非来年には乗車できればと思っています。

また新たな高速鉄道が開業するとなると、新路線のダイヤや列車運行形態は勿論の事、今まで幹線輸送を担ってきた既存路線の変化も気になる所です。

来年春に開業を迎える九州新幹線博多~新八代間開業に際しては、今後は主に新幹線接続のフィーダー的役割を担うと共に、地域内輸送の性格が強まる在来線にも大きな動きが生じ、その概要がようやく先日JR九州から発表されましたので、その中でも幾つか気になる事を取り上げたいと思います。

まず全線開業となる九州新幹線のダイヤや列車運行形態ですが、こちらに関しては概ねMAKIKYUの予想通りといった所で、山陽新幹線~九州新幹線に跨って利用する場合、両線間を直通運転する「さくら」「みずほ」以外の列車を利用する場合でも、博多駅で極力同一ホーム乗換を可能とする施策などは、容易に予想できる事とはいえ、大いに評価出来るものです。

ダイヤの全貌が明らかになっておらず、詳細は言及できないものの、ニュースリリースに掲載されている両線間の接続凡例を見る限りでは、山陽新幹線~九州新幹線間で「のぞみ」「ひかり(レールスター)」と「さくら」「つばめ」を接続させる事で、関西以西からの九州新幹線利用への便宜は図られています。

しかしながら東海道~山陽新幹線を直通運転する「のぞみ」と、熊本以南を結ぶ列車での接続は特に考慮していない様にも感じられたもので、せっかく東京~鹿児島中央間で新幹線のレールが繋がっても、首都圏~鹿児島間での利用を余り考慮していないダイヤになってしまうのであれば残念な限りです。

様々な事情で首都圏~鹿児島中央間の直通列車設定は困難なのは止むを得ないとはいえ、大の飛行機嫌いでもあるMAKIKYUとしては、首都圏~南九州程度の距離で「空を飛ぶ」という事は考えられませんし、現在仕事持ちで多忙な状況にある事を考えると、いくら訪問事由がプライベートの旅行とはいえども、普通列車や高速バスを乗り継ぎ、鹿児島まで足を運ぶのも難しいのが現状です。

そのため実質的に来年春以降、MAKIKYUが南九州へ足を運ぶ際は、新幹線以外の交通手段を選択する余地は…という状況になりますので、せめて列車の接続便宜を図る事で、首都圏~南九州間の移動も考慮されればと感じるものです。

またダイヤ概要を見て意外に感じた事としては、九州新幹線内で博多~筑後船小屋間の区間列車(恐らく早朝・深夜時間帯)が1往復設定される事が挙げられます。

東海道・山陽新幹線沿線~久留米間を移動する場合でも、MAKIKYUの感覚としては博多で乗り継ぐならば、後は福岡県内を普通・快速列車で…といった程度の距離(それどころか単純に福岡市内~久留米間を移動するのであれば、大手私鉄利用も考え付きますので…)ですが、それにも関わらずこの様な列車が設定されるという事は、在来線特急が殆ど新幹線に移行する事も大きいのでは…と感じるものです。

あと九州新幹線全通後は、九州内のみを走る列車での活躍となり、地味な役回りに徹する事になるものの、全車普通車ながらも2+2列のゆったりとした座席が並び、JR九州ならではの独特な内装も魅力的な800系車両は、今後「つばめ」だけでなく一部の「さくら」にも充当される事が発表されています。

これに伴って現在車両側面にある「TSUBAME」ロゴなどが消滅する事も発表されており、以前何度か九州新幹線に乗車した際、このロゴなどを撮影しておいて良かった…と感じていますが、それでも単に現ロゴを消すだけでなく、別のロゴなどを標記する辺りはさすがJR九州と感じる所です。

ただ九州新幹線全通と共に山陽新幹線直通にも用いられ、今後の主役となるN700系7000・8000番台車は、JR西日本との共同製作車両だけあって、様々な所で発表されている概要を見る限りでは、内外共に800系に比べると独自性は…と感じる部分があるのは残念な所ですが、こちらに関しても九州新幹線全通後は、一度は乗車してみたいものです。
(この車両への乗車は、山陽新幹線区間のみ、或いは九州新幹線区間のみのどちらかで良く、特に山陽新幹線~九州新幹線間を直通運転する列車への乗車には拘りませんので…)

あと在来線関連に関しては、記事が長くなりましたので、(2)として別記事で取り上げたいと思います。

写真は九州新幹線で現在活躍中の800系車両と、一部「さくら」への充当に伴って消滅が確定した「TSUBAME」標記です。

 
おまけとして現行新幹線「つばめ」と共に九州の南北間基幹輸送を担い、九州新幹線全通と共に廃止が確定した「リレーつばめ」号のロゴ(新幹線ですらTSUBAMEロゴ消滅ですので、列車自体がなくなるこちらの消滅も確定的です)と、新幹線全通により見納めとなる新八代駅での新幹線つばめ号~リレーつばめ号同一ホーム乗継の光景も掲載します。