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JR九州「485系さよなら記念オレンジカード」が手元に…

2011-04-08 | Weblog


余りに凄惨で未だに被害の全貌すら明らかにならない程の「東日本大震災」からもうまもなく一ヶ月、昨日は宮城沖でも余震と見られる地震(最大震度6ですので、余震といえども大地震です)が発生するなど、依然として予断を許さない状況です。

ただ首都圏では電力不足こそ続くものの、計画停電による大混乱からは抜け出しつつあり、徐々に平常の生活に戻りつつありますが、つい昨日、MAKIKYUはJR九州が発売した「485系さよなら記念オレンジカード」を入手する事が出来ました。

 
このオレンジカードは1000円券10枚で1セット、特製台紙付きとなっており、JR九州は日頃余りオレンジカード販売に熱心な雰囲気ではない事も考えると、異例とも言える豪華版と言えます。
(最近ではオレンジカード販売自体が下火で、本州各社では余り販売に熱心ではなく、会社・地区によっては販売箇所がかなり限られる状況になっていますが、北海道四国では今でも結構様々なデザインのカードが出回っており、これらの地域を訪れた際は是非購入したいものです)

当初は九州内の限られた場所で少数が発売されたのですが、余りの評判であっという間に売り切れ、当日販売箇所へ出向いても…という状況だった様です。

これでは当然ながら、日頃首都圏に身を置くMAKIKYUが販売箇所へ出向いて入手する事などとても叶いませんが、余りの盛況ぶりにJR九州では再度販売を行い、MAKIKYUが入手した「485系さよなら記念オレンジカード」もこの再度販売を行ったカードとなります。

再度の販売では特定箇所での販売ではなく、事前申し込み・代金振込による通信販売限定で販売を行い、申し込み期間内に代金の振込みを行った購入希望者全てに行き渡るように配慮しており、九州内に限らず、全国各地からの購入希望者の需要に応えるこの販売方法は大英断と言えます。

この様なカード類の販売は鉄道事業者側の増収にもつながりますので、今後のJR九州におけるオレンジカード販売をはじめ、他事業者における各種物販でも状況に応じ、柔軟な対応に期待したいと感じたものでした。

ちなみに肝心のオレンジカードは、九州内を駆け抜けた485系使用の様々な特急列車を題材としていますが、ボンネット形をはじめとする国鉄標準塗装が過半数を占めていますが、中には側面に赤いJRマークが付いた分割民営化後の姿も見られます。

また真っ赤な装いの「MIDORI EXPRESS」をはじめ、485系史上最も派手な装いでは…と感じる「ハ塗装(晩年はこの塗装できりしま号などに用いられていました)や、緑色1色となった「きりしま塗装(MAKIKYUが昨年、最後にJR九州の485系に乗車した際は、この塗装の車両に当たりました)など、如何にもJR九州らしい雰囲気に満ち溢れた晩年の姿を題材にしたカードも見られ、台紙にも「485系 JR九州オリジナルカラーバリエーション」として特徴的な各列車の装いが取り上げられている点も興味深いものです。

国鉄時代~分割民営化直後は交直流両用の汎用特急形電車として多数が活躍した485系も、老朽化で次々と数を減らし、先月のダイヤ改正ではJR九州JR西日本の2社に所属する車両が定期列車での運用を終えており、JR九州ではイベント用にごく少数が残存するのみとなっています。
(JR東日本に所属する車両は今でも活躍中で、こちらは自社内に限らずJR北海道JR西日本に乗り入れる列車にも運用されており、JR西日本でも形式こそ改めているものの、ほぼ485系そのものと言える車両が今でも活躍しています)

イベント用に残存した485系も、近い将来に退役となる公算が高く、そうなると九州内における485系の活躍は完全に幕を閉じる事になりますが、往年の活躍ぶりを末永く記憶に留めておくと共に、このオレンジカードセットもコレクションの一つとして、大事に保管して行きたいと思っています。