2月にMAKIKYUが韓国へ足を運んだ際には、韓国へ向かう高速船(BEETLE)が発着する九州内も廻っており、既に幾つかの記事を取り上げていますが、大分方面へ足を伸ばした際には、亀の井バスの路線バスにも乗車する機会がありました。
大分県の路線バスと言うと、大分市内で多数の市内線を運行する県内最大手の大分バスと、大分以北に多数の路線を持つ大分交通の印象が強く、これらは以前MAKIKYUも乗車する機会がありましたが、それ以外は日田周辺の日田バスに乗車した事がある程度と言う状況でした。
そのため亀の井バスは福岡への高速バスも運行するなど、比較的有名なバス事業者にも関わらず、今まで乗車した事がない事もあって、気になる存在でしたが、2月の大分県内訪問でようやく乗車機会が巡ってきたものでした。
MAKIKYUが乗車したのは別府市内と湯布院を結ぶ「別府湯布院線」で、大分県内の有名観光地間を結ぶ路線ですが、昼間は毎時1~2本とそこそこの本数が確保されているとはいえ、最終が18時台と早く、また平日よりも休日の運行本数が多いなど、運行ダイヤを見ただけでも、観光向けの色彩が強い路線と言う事を伺う事が出来ます。
MAKIKYUは由布院駅近くにある湯布院バスセンターから、別府駅方面へ向かう便に乗車したのですが、湯布院の市街地を出ると高度を上げ、城島(Kijima)高原から湯布院の市街地を見下ろす事になります。
この景色は絶景で、中九州に存在する数々の景勝地を巡り、熊本と大分県内を結ぶ九州産交バスの定期観光バス「九州横断バス」の一部便が通るルートにもなっており、多数の観光バスの姿も見受けられるのも頷けるもので、別府市内に入っても、高低差のある別府の街を見下ろす事が出来ます。
車両は亀の井バスの一般路線車各種が用いられ、専ら中型車が充当されていますが、亀の井バスと言うと日野製中型車(Rainbow)の印象が強く、現にこの車両だけで一般路線車の過半数を占めている様です。
MAKIKYUとしては日野Rainbowか、余り数の多くない西日本車体工業(西工)製車体の若年車(58MC)の登場に期待しており、せめて日頃身を置く首都圏のバスと大差ない、比較的新しい中引戸の低床車以外で…と思っていました。
ただ乗車した便に充当されたのはRainbowと58MCのどちらでもなく、西工製車体でもつい最近の西工事業廃止まで製造されていた96MCでした。
それでも大都市圏では既にお払い箱になってしまう年式(1996年式)で、西工製車体でも下回りは日野、しかも中折戸のワンステップと結構特徴的な車両に当たり、期待していた車両とは異なるものの、車両面でも意外と面白い車両に乗れたと感じたものでした。
(乗車車両の写真は、乗車前に許可を得て湯布院バスセンター内で撮影しています)
この別府湯布院線は路線バスに興味のある方は勿論、そうでなくても景勝路線として結構楽しめるかと思いますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も大分県内へ足を伸ばされた際には、是非乗車を検討してみては如何でしょうか?