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JR九州・リバイバル塗装の485系

2011-04-11 | 鉄道[九州・JR]

先日「MAKIKYUのページ」では、MAKIKYUの手元にJR九州が限定発売を行った485系オレンジカードのセットが到着した事に関する記事を公開しましたが、JR九州の485系電車は先月のダイヤ改正で定期列車の運用からは離脱しており、イベント用に僅かに残るのみとなっています。

この485系は、MAKIKYUが2月に韓国まで足を運んだ際にも、途中で少し寄り道をして大分駅などでその姿を見かけると共に、如何にもJR九州らしい「RED EXPRESS」塗装などの同系に関しては、以前「MAKIKYUのページ」でも記事として公開しています。

MAKIKYUが大分で最後の活躍をしている485系を目撃した際には、派手な装いが特徴的な車両だけでなく、クリームと赤色の国鉄特急色に塗られた車両も目撃しており、こちらはまだ記事として取り上げていませんので、取り上げたいと思います。

 
JR九州の485系は、最後まで国鉄特急色を保ち、時を同じくして定期運用から離脱したJR西日本の485系とは異なり、一貫して国鉄特急色で活躍した車両は存在しておらず、国鉄特急色となった485系も、一旦特徴的なJR九州オリジナルの塗装に改められた後、今日のリバイバルブームもあって元の装いに戻されたのが大きな特徴です。

車内もJR九州らしく随分派手に改装されている事もあり、国鉄特急色になっても、昔の活躍ぶりとは随分違うと感じる向きもあるかと思いますが、2月に大分駅で姿を目撃した際には、先頭車の側面に旧国鉄を示す「JNR」マークも付けているなど、外観は往年の雰囲気を存分に感じられる様になっていました。


前面の愛称名表示窓に表示される列車名の幕も、近年では国鉄時代~分割民営化直後とは大きく異なる独特のモノが使われていますが、こちらもMAKIKYUが目撃した「にちりん」号では昔のイラスト入りに戻されており、なかなか良い雰囲気となっていたものでした。
(ただ比較的歴史の浅い「きりしま」などの列車に充当された場合、さすがに過去のイラスト入り字幕の登場は期待できませんが…)

また側面の行先表示幕も、目撃した列車の「南宮崎行き特急にちりん号」では、国鉄時代からお馴染みの表示様式となっていましたが、老朽車で車両状態も芳しくない事もあるのか、1両だけ異なる表示をしており、それも字幕が途中で止まっている状態となっている姿も目撃したものでした。


途中で止まった状態となっているこの字幕は、一般客には迷惑極まりないものかと思いますが、一方に今は無き「博多行き特急にちりん号」の幕が伺え、如何にも往年の活躍ぶりを物語る雰囲気なのは興味深いものです。

もう一方は国鉄時代には考えられなかった「鹿児島中央行き特急きりしま号」となっており、しかも国鉄時代の表示様式とは大きく異なる独自様式となっているなど、2つの字幕は趣が大きく異なる辺りも、趣味的には非常に面白いと感じたものでした。

このリバイバル塗装の485系は、イベント用としてもう少し活躍し、その活躍に注目すると共に、JR九州で幾つか存在する他形式のリバイバル塗装車両との顔合わせなども期待したいものです。