先月MAKIKYUが熊本県南部の人吉市を訪れた際には、「じゅぐりっと」号と呼ばれる観光巡回バスにも乗車する機会がありました。
このバスは「SL人吉」号の運行開始にあわせ、公共交通での市内移動は決して便利とは言い難い状況を改善し、他所からの観光客の便宜を図るために産交バスが運行している路線です。
運賃は1乗車200円と、人吉市内を走る産交一般路線バスの初乗り130円(整理券方式)に比べると、短距離では運賃が割高になってしまうのは難点ですが、じゅぐりっと号専用の1日乗車券(500円)も設定されています。
また運賃体系は一般路線バスとは別立てとはいえ、産交バスが運行している事もあって、産交バス専用回数乗車券の使用が可能(但し熊本市内や周辺で通用するTO熊カードは不可)となっており、MAKIKYUもじゅぐりっと号乗車にはこの回数券を利用しましたが、他に熊本県内の大半の地域で通用するわくわく1dayパスの熊本県内版や、九州内路線・高速バス乗り放題の「SUNQパス」なども利用できる点は評価できるものです。
車両も肥薩線の「SL人吉」号や、「いさぶろう・しんぺい」号などで人吉を訪問する観光客を想定してか、ありふれたマイクロバス(三菱ふそうローザ)ながらも、ボンネットスタイルでレトロな雰囲気の装いとなった車両が用いられています。
車内も木製で革張りの座席を用いるなど、見た目だけでなく車内も凝ったものとなっていますが、車両自体が小柄な事もあってか、運賃箱が日本のワンマンバスで一般的な自動両替器装備のモノではなく、時折自治体バスなどで見かけるただの箱を用いていた点や、均一運賃ながらも乗車停留所把握のため整理券を発券していた事も、MAKIKYUは非常に気になったものでした。
(運賃も両替を必要とするケースが少ない金額である事や、1日乗車券の利用が多い事も考えると、設備的に充分と割り切った面もあるのかもしれません)
またレトロな雰囲気の車両ながらも車内には停留所案内をはじめ、観光案内も行うLCDモニターを装備しているなど、今日のバスらしい面も見受けられたのも特徴です。
肥薩線では「SL人吉」号をはじめとする観光列車の運転により、観光客の利用は増加しても、列車を乗り継ぐだけの利用形態も多く、人吉市内には意外と観光客が足を踏みいれないという話も聞きますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も人吉市や周辺の球磨盆地一帯を訪問される機会がありましたら、是吉の市内にも足を踏み入れ、人吉巡回バス「じゅぐりっと」号にも乗車してみては如何でしょうか?
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