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愛子観光バス~仙台第3の路線バス事業者

2010-08-07 | バス[東北]

 
MAKIKYUが先月末に仙台へ出向いた際には、仙台市内で何度も路線バスを利用する機会があったのですが、その際には市内各地を走る大手事業者の仙台市交通局や宮城交通の他に、愛子(Ayashi)観光バスが運行する路線バスにも乗車する機会がありました。

愛子観光バスは名前の通り、仙台市西部の愛子周辺で観光バスを運行する事業者ですが、比較的近年になって路線バスにも参入しています。

愛子観光バスは仙台駅前のバスロータリーにこそ入らないものの、仙台駅や市内中心部でも時折姿を見かけ、市営バスや宮城交通とは異なる黄色のバスは異色の存在です。

MAKIKYUも仙台を訪れた際には、何度かその姿を目撃していましたので、非常に気になる存在だったのですが、実際に乗車するのは先日が初めてでした。

ちなみに現在愛子観光バスが運行する路線は、仙台駅前~愛子駅~錦が丘を結ぶ1路線のみですので、MAKIKYUが乗車したのも当然この路線になります。

仙台駅前を出発したバスは、広瀬通一番町に停車した後、仙台発着の高速バスが仙台宮城ICへ向かう際にも経由する自動車専用道路の仙台西道路(有料道路ではありませんが、首都圏の高速を名乗る自動車専用道路より快調に走れます)に入り、仙台宮城ICを過ぎて暫く走った栗生(Kuriu)まで停車せず、このバス停までの普通運賃も350円になる程ですので、一般路線バスとは言え結構早いものです。


MAKIKYUは愛子駅まで乗車したのですが、乗車したのが土曜日の早朝と言う事もあって、愛子駅までもほぼ時刻表通り25分もかからずに到着した程で、市内中心部から結構離れている印象が強い愛子も、意外と近いものと感じた程でした。

さすがに仙台~愛子間のみの利用では、運行本数や運賃面などでJR仙山線に軍配が上がるものの、仙山線は単線で曲線が多く、速達性に難がある事もあって、これなら愛子駅西側にある新興住宅地の錦が丘一帯からは、愛子駅で仙山線に乗り換えず、市内中心部へ直接乗換なしでバス利用でも充分使えると感じた程でした。

また使用車両も運行当初は仙台市営バスの中古車(三菱AEROSTAR K)を使用していたものの、路線バス事業がそこそこ軌道に乗っている事もあるのか、その後順次新車に取替えが進み、現在一般路線で使用している車両は、全ていすゞERGAに統一されています。

このいすゞERGAも初期のV8エンジン搭載車ではなく、比較的新しい直6エンジンを搭載したタイプのワンステップ車で、MAKIKYUが日頃活動している首都圏など大都市圏では非常にありふれた車です。

そのため趣味的な面白さと言う点では今一歩ですが、仙台では東北では比較的車両状態の良好な仙台市営バスでも、首都圏などの排ガス規制区域では登録できない年式の古参2段ステップ車が結構活躍しており、宮城交通ともなれば最近中京圏のグループ会社から中古車がゴロゴロ移籍している有様ですので、地域性や事業規模などを考えると、かなり意欲的と言えます。


ただ車両自体は新型で統一されているとはいえ、路線が一路線のみに限られている事も影響してか、行先表示は字幕式となっており、古参車でもLEDに統一されている仙台市営バスや、やはり仙台圏では殆どがLEDとなっている宮城交通とは異なるのは意外な感じがしたものです。

この愛子観光バスは仙台市交通局・宮城交通で共通利用できる各種磁気カード類(スキップカードなど)の利用対象外となっているのは残念なもので、運行路線も郊外の錦が丘と愛子駅や市内中心部を結ぶ一路線のみ、観光とも縁が薄い路線という事から、他所者が利用する機会は非常に限られると思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も仙台を訪れる機会がありましたら、一度愛子観光の路線バスにも乗車してみては如何でしょうか?



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