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九州新幹線に接続する高速バス「B&Sみやざき」号~便によっては専用車両の充当も…

2011-06-10 | バス[九州本土]

先月MAKIKYUが九州へ足を伸ばし、3月に晴れて全通となった九州新幹線で南九州まで足を運んだ際には、「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」を利用し、この乗車券は福岡市内~宮崎間で、片道は鹿児島中央駅経由(新幹線・特急きりしま号利用)、もう片道が新八代駅乗換(新幹線・高速バス利用)となっていた事もあり、宮崎~新八代間の片道で高速バスを利用したものでした。

この区間を運行する高速バスが、「B&Sみやざき」号と呼ばれる高速バスで、同区間を約2時間程度で結び、九州新幹線博多方面と接続するダイヤを組み、両者を乗り継ぐ事で、博多~宮崎間の最速ルートを確保しています。

このバスの運行はJR九州グループのJR九州バスがメインとなっており、運行便の半数を担当していますが、他に熊本県内や宮崎県内の路線・高速バスを運行する九州産業交通・宮崎交通の2社も参入しており、3社共同での運行となっています。

その中でもJR九州バス担当便は、特徴的な真っ赤なバスではなく、B&Sみやざき号専用に新幹線と同じ色(山陽新幹線直通用のN700系ではなく、JR九州独自車両の800系の装いです)を纏った車両が導入されています。

  
B&Sみやざき号用に新型高速車・三菱エアロエースが3台導入され、内装も九州新幹線を意識したこの車両は、盛んに宣伝にも活用されていますが、MAKIKYUはJR九州バス便の時刻を選んで乗車したとはいえ、全席指定制で来たバスを見て乗れる路線ではない(空席がある場合は対応可能かもしれませんが、MAKIKYUが指定席券を発券した際には、前日の時点で他便の中に空席が僅かと言う便もありました)だけに、この車両に当たるかどうかが非常に気になっていたものでした。

結果的には目当てのエアロエース新車が充当され、今までに乗車したエアロエースの中では最もデザイン的によく出来たバス(まだ指の数程も乗車していないのですが…)という印象を受けたもので、車内に設置されたモニターの表示などを見ても、九州新幹線接続路線という事を強く意識させられるものでした。

 
ちなみに「B&Sみやざき」号は、新幹線接続にほぼ特化したバスというだけあって、一応バスのみでの乗車も可能ですが、新八代駅で乗降いずれかとなる場合のみ利用可能で、人吉IC~宮崎駅間での相互利用は不可能となっています。

運賃は八代ICからのなんぷう号(熊本交通センター~宮崎駅間の高速バスで、九州産業交通と宮崎交通の2社共同運行)と同額に設定されており、なんぷう号は概ね横3列座席のバスが使われていますが、これに対して「B&Sみやざき」号では各社共に一応トイレつき車両とはいえ、横4列座席のバスが充当されており、JR九州バス便はデザインで差別化を図っているとはいえ、グレードの面ではやや難ありと言えます。

B&Sみやざき号ではMAKIKYUが利用した「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」や、「B&Sみやざき号2枚きっぷ」といった九州新幹線とセットで大幅に割引された企画乗車券が設定され、これらの利用が大半と見込まれる事から、実質的な運賃はなんぷう号よりも安くなります。

そのためバス車中でゆっくりと移動する事よりも、比較的道路混雑が少なく、鉄道利用では速達移動が望めない区間(肥薩線・吉都線)で高速道路を利用し、新幹線と組み合わせて最速ルートを提供する事を重視して、ある程度の座席数を確保する事で、新幹線接続交通機関としての安定的な輸送を確保する事に重点を置いていると感じたものでした。

この様な路線ですので、JR九州が発売する企画乗車券での利用価値は大きく、JR九州バス便で使用される専用車両もデザイン的に見物ですが、一応九州内路線・高速バスが乗り放題となる「SUNQパス」の利用可能路線(全九州版のみ)とはいえども、宮崎県内や人吉から新八代駅周辺へ出向く場合などを除くと、SUNQパスや普通運賃での利用には余り適さない路線という気がしたものでした。

またJR九州バス運行便では、路線設定と共に導入が発表されたエアロエース新車だけでは運用数が足りず、他車両での運行状況も気になっていたものでしたが、MAKIKYUが乗車した日は乗車便より早い時間の便で西日本車体工業(西工)製車体のいすず車が充当されているのを確認しています。


こちらも塗装はエアロエース新車と同じ新幹線塗装となっており、外から見た限りでは、車内の座席モケットも新幹線800系と同様の柄を用いている様に見受けられましたが、年式的にも格落ちでシフトレバーがロッド式であるなど、西工製車体は九州のバスらしさを感じる反面、エアロエース新車に比べると見劣りが否めないと感じたものでした。

ちなみに宮崎では駅近くにJR九州バスの支店があり、「B&Sみやざき」号以外にも「フェニックス」号(宮崎~福岡間)共同運行から離脱・独自運行で再出発し、本数は限られるものの事前購入割引や座席種類別の運賃設定など、独自施策が注目される宮崎~博多間の高速バス「たいよう」号の運行なども行っています。

「たいよう」号ではお馴染みの真っ赤なバスが用いられていますが、「B&Sみやざき」号でも真っ赤なバスが代車などで登板する事もあるのかどうかも気になったものです。
(宮崎周辺の方などで、事情を知っている方が居られましたら、コメント頂けると幸いです)



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