今日10時30分過ぎ、小田急小田原線・愛甲石田~伊勢原間で線路脇の土砂が陥没、この影響で本厚木~愛甲石田~伊勢原間は長時間に渡り運転見合わせ、また特急ロマンスカーは全面運休となり、ニュースなどでも大々的に報じられていますので、ご存知の方も少なくないと思います。
MAKIKYUは日頃小田急線を利用する機会も多い伊勢原市民という事もあり、このニュースを聞いた際には、地元で非常に芳しくない事案が…と感じたものです。
土砂陥没が発生した現場は愛甲石田駅から伊勢原方へ徒歩10分程度、愛甲石田駅~粕屋経由~伊勢原駅北口間の路線バス(神奈川中央交通(神奈中)/伊76系統)の「谷戸入」バス停近くです。
長時間に渡る小田急線運転見合わせが災いし、今日昼間の国道246号線(伊勢原市内)はかなり混雑していると感じられ、車よりもMAKIKYUが乗っている自転車の方が早いと感じる状況でした。
渋滞車列の中には列車運転見合わせが長時間続く事を見込み、急遽手配された代行輸送バスの姿も散見したものでした。
今日の運転見合わせでは、GW期間の行楽で小田急沿線外から箱根などの行楽地に向けてロマンスカーで…と思っていたものの、ロマンスカー運転中止で行楽気分が…という方も少なくないと思われ、また小田急沿線各地に所用などで出向く方の中にも、予定が大きく狂った・変更を余儀なくされたという方も少なくないと思います。
しかしながら今回の運転見合わせでは、運転見合わせ区間の途中駅・愛甲石田駅利用者が最も大きな影響を被ったのでは…という気がします。
愛甲石田は小田急線が通常運行している際は割合至便なものの、運転見合わせとなると愛甲石田駅発着の鉄道並行路線や他社線駅へ向かう路線バス便数が少なく、数少ない他駅へ抜ける路線バスや、渋滞している国道246号を走る代行輸送バスなどに頼らざるを得ない状況は「陸の孤島」状態と感じた方も少なくないと思います。
(愛甲石田駅~伊勢原駅間の路線バスは最も便数の多い東海大学病院経由(伊74系統)でも昼間40分毎程度。本厚木駅への直通便設定はなく何処かで最低1回の乗換が必要、こちらも便数は余り多くない状況、また振替で東海道線を利用したい場合も平塚駅へ向かうバスはかなり少なく、本厚木駅や伊勢原駅に比べるとバス便の利便性は雲泥の差です)
MAKIKYUは長時間運転見合わせで自動券売機と自動改札が全てクローズ状態、運転見合わせの告知が掲出され異様な光景になっている愛甲石田駅改札前や、多数の乗客が並ぶ駅前バスロータリーの代行輸送バス発着場などの様子も視察したものでした。
代行輸送バス発着場には英文併記看板も用意され、急遽代行輸送を実施する状況になった割には随分立派なものが用意されているな…という印象を持ちましたが、道路渋滞に加え代行輸送バス自体もかなり混雑している状況で、小田急線の代替でこの代行輸送バスを利用して移動するのも容易ではないと感じたものでした。
この代行輸送バスは小田急グループに属し、厚木市や伊勢原市をはじめ、一帯広域で多数の路線バスを運行している神奈中の路線車が多数動員される状況でした。
愛甲石田駅の代行輸送バス発着場には小田急側の係員と共に神奈中の運行管理を担う人物と思われる人物も出陣しており、急遽運行受託する事になった代行輸送はかなりの大仕事なのでは…と感じたものでした。
神奈中では休日ダイヤ運行日で平日に比べると運行台数こそ少ないとはいえ、通常の一般路線運行を行いながら代行輸送バス運行も受託している事もあってか、動員されたバスは地元の伊勢原営業所や厚木営業所のバスが多いものの、それ以外に日頃本厚木・愛甲石田・伊勢原各駅を発着する路線を持たない綾瀬営業所のバスも複数台目撃しています。
その中には新型エルガの姿もあり、日頃愛甲石田駅で見かける機会のない車両という事もあって非常に新鮮な印象を受けたものの、今度愛甲石田駅にこの車両が出没する際には、不測の代行輸送ではなく別の形で…と感じたものでした。
また当初復旧は16時10分頃と案内されていた本厚木~愛甲石田~伊勢原間は、15時10分過ぎに運転再開となり、MAKIKYUは運転再開前の土砂陥没現場試運転列車(4000形10両)の姿を目撃、その後下り運転再開1番列車(3000形+1000形更新車併結10両)にも乗車機会がありました。
この列車は愛甲石田駅を出発すると、程なく差し掛かる土砂陥没現場周辺を25㎞/h程度の徐行で通過、車内でも車掌放送によりこの旨が案内され、また車内LCDモニター案内では運転見合わせの情報が表示されたままという状況でした。
その後もダイヤ乱れが続き、特急ロマンスカー運転再開は夜になるなど、今日は小田急線利用者をはじめ、小田急電鉄や代行輸送受託の神奈中現業関係者などにとっても、大変な一日になってしまったのでは…と感じます。
負傷者や車両への被害などが報じられていない事は不幸中の幸いですが、土砂陥没原因の究明と再発防止策が講じられ、今後同種事案が再発しない事を強く願いたいと感じたものでした。
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