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今日で開館から1ヶ月・小田急ロマンスカーミュージアム

2021-05-19 | 小田急グループ

丁度1カ月前の先月19日、海老名駅前に待望の小田急ロマンスカーミュージアムが開館、様々な所でこの事は報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。

コロナ禍の中で開館という事で、入館に際しては事前予約制となっており、また一旦退館した後の再入館は不可となるなど、少々残念に感じる部分もありますが、今後コロナ禍が落ち着き、事前予約なしで気軽に足を運べるようになれば…とも感じます。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、既にミュージアムへ足を運んだ方も居られると思いますが、MAKIKYUも先月一度足を運んでおり、その際は平日にも関わらず結構賑わっており、小田急の博物館(ミュージアム)開館を心待ちにしていた人物が多数居る事を、改めて実感したものでした。

この博物館は駅コンコースから段差なしで直結する2階にのみ入退場口が設けられており、目玉の車両展示が行われている1階には、入館者が出入りする箇所が設けられていないのが特徴です。


建物外観は以前小田急が大宮の鉄道博物館開館日と同日にオープン、昨年末に閉館したバーチャル鉄道博物館とは対照的で、グレーを基調とした比較的シンプルなものとなっていますが、入り口付近にあるロマンスカーをイメージした木のオブジェなどは、小田急の博物館らしいと感じたものでした。


そして入館に際し入場券を購入、この入場券はロマンスカーの写真がプリントされたものとなっており、入館記念としても優れたデザインと感じたものでした。

ちなみにMAKIKYUが購入した入場券は10000形Hi-SEだったものの、館内で他の入場者が所持していた入場券の中には20000形RSEのものも見かけ、幾つかバリエーションがある様です。

館内に入ると、順路は1階に降りてモハ1形が展示されているヒストリーシアター→その後退役ロマンスカー各種が展示されているロマンスカーギャラリーとなっています。


モハ1形は常時公開保存となったのは有り難い反面、窮屈で外観の写真撮影もし難いポジションでの展示となっていますので、もう少し良い展示方法がなかったのか…とも感じたものでした。

 
そして最大の目玉と言えるロマンスカーギャラリー、バーミリオンオレンジの3車種が並ぶ姿は、昭和末期の小田急を知る人物なら…という所です。


近年退役、営業最終列車では「ロマンスカーミュージアムでまた…」という案内放送が行われた事も報じられた7000形LSEに関しては外観を眺めるだけで、車内は非公開となっています。


3000形SE/SSEと3100形NSEは、それぞれ両先頭車と中間1両の計3両が展示。


この2車種はロマンスカー各種の中でも、特に小田急の思い入れが深いのだろうと推測され、活躍時期によって異なる2種の先頭形状を見る事ができるのも魅力です。


この2車種の客室内は扉付近だけ自由に入場でき、ここから客室内の様子を見学、撮影する事ができる様になっています。


希少な保存車両の保全に努めつつ、車両維持に大きな影響が及ばない範囲で見学できる様になっているのは、よく考えられていると感じたものです。

さらに奥に進むと、現在も一部編成が長野電鉄で活躍中の10000形Hi-SEと、富士急行で活躍中の20000形RSEも展示。

現在も移籍先で同種車両に乗車できるHi-SEとRSE先頭車に関しては、客室内に装備されている座席に座る事も可能となっています。

この2車種に関しては、小田急電鉄から離れたとはいえ現役車両も存在するため、バーミリオンオレンジを纏った3車種に比べると、現段階での公開保存に対する有難みは…という向きもあると思います。


10000形Hi-SEは連接車の先頭1両のみが保存されているため、連接面側に足を運ぶと、連接部の幌構造や連接台車の様子がよく分かる点は注目と感じたものです。


20000形RSEは他の保存各車と異なり、愛称名表示がLED式となっており、こちらは前面/側面共に消灯状態なのは少々残念と感じたものでした。


小田急の歴史上唯一のグリーン車(スーパーシート)で、富士急行への譲渡対象にならなかった2階建て車も公開されており、個人的には先頭車よりもこちらの方が見学価値大と感じたものでした。


こちらも3000形SEや3100形NSEの様に、デッキから階段を昇降し客室の手前まで入場でき、客室前から様子を見学、撮影できる様になっています。


またロマンスカーギャラリーは、限られたスペースに保存車両を詰め込んだ感もあるとはいえ、まだその気になれば2両程度は展示車両が追加できそうな状況と感じ、今後30000形EXEか50000形VSE辺りの保存展示も視野に入れているのか…とも感じたものでした。

ロマンスカーミュージアムに関しては、車両展示以外にジオラマパーク(HOゲージのレイアウト)も注目と感じ、また開館前の車両搬入に関しても、一部車両のクレーン吊り上げなどを目撃・記録していますので、これらに関しても追って別記事で取り上げたいと思います。



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