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大井川鐵道・3000系電車~本家京阪で現役を退いた今日でも…

2013-04-04 | 鉄道[東海]

関西では年度末で京阪電車の特急車として永年活躍を続けてきた旧3000系電車(末期は8000番台に改番)が第一線から退役し、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、実際に同車に乗車された思い出のある方も多いかと思います。

旧3000系電車は京阪からは退いたものの、一部車両が富山地方鉄道と大井川鐵道に譲渡され、線路幅などが異なるために下回りは他車両の廃車発生品を組み合わせているものの、特別料金不要の一般車両にしてはハイレベルな車内設備などはほぼそのままで、今日でも2社で活躍を続けています。

MAKIKYUは両社で活躍する旧3000系には、共に乗車した事がありますが、特に大井川鐵道に導入された車両は、同社が旧型車両の動態博物館的存在になっている事もあり、形式番号も3000系のまま、京阪時代の装いを維持した姿で運用されています。

近鉄や南海から譲渡された車両と共に、専ら大井川本線の普通列車で活躍を続けており、どの車両に当たるかはその時次第なのですが、先月MAKIKYUが久々に大井川鐵道を利用した際には、この3000系にも乗車する機会がありました。


その際には本家京阪で旧3000系が退役する事にちなみ、大井川鐵道で活躍する車両にも、千頭方先頭車の前面貫通路窓下に、京阪時代の特急運用で掲出されていた「鳩マーク」(京阪電車では今日でも使用)が掲げられており、ワンマン運用の普通列車に「特急」という表示は少々違和感もあるかもしれませんが、第一線で主力として活躍していた時期の雰囲気に近づけた「リバイバル仕様」になっていました。


金谷方の先頭車は、大井川鐵道では標準的な「金谷⇔千頭」の行先プレートを掲げており、種別表示の是非はともかくとして、見栄えだけで言うならば、「鳩マーク」を掲げている方が断然…と感じたもので、できる事なら今後も鳩マーク付き(特急表示だけは消すか、普通に改めたとしても…)での運行に期待したいと感じた程でした。

 
車内もワンマン運転化に伴い、各種ワンマン機器取り付けと共に、運転席背後右側座席がロングシート化されているなど、大井川鐵道での使用に即した改造箇所も幾つかあるのですが、様々な路線で活躍した名車の雰囲気をなるべく保ち、動態保存的な運行を行っているだけあって、転換式クロスシートの座席などはほぼそのままで活用されています。


大井川鐵道では路線特性上、出番は少ないと見込まれる補助座席も使用可能な状況となっており、金谷方で車内が少々込み合っている時(それでも座席の半分程度が埋まる状況ですが…)には、MAKIKYUもこの座席を利用したのですが、整理券発行機設置に伴って利用不可となっている座席はロックされて引き出せないものの、その隣の補助座席は利用可能となっている辺りは、芸の細かさを感じたものです。

3000系電車をこの様な形で活用する事は、観光路線としての色彩が濃い路線であると共に、運賃面では決して芳しいとは言い難く、そして土地柄も踏まえると経営面では非常に厳しい状況が見込まれながらも、大井川鐵道は高運賃に見合う付加価値を提供していると言う事ができます。

京阪電車と言う第一線では現役を退いた旧3000系も、こちらではまだ退役の話などは聞かず、しばらくは活躍を続ける公算が高いかと思いますが、形式や装いなどを改めた富山地鉄でも、リバイバル仕様車両が運行している様ですので、こちらも機会があれば…と感じたものです。

また超高額運賃で悪評名高く、「マインド」などと称して居直る反面、地下鉄直通用車両では国内最悪と言っても過言ではない車両を平然と走らせ続け、その上わざと自社の赤字が拡大する様な経営をしていると言っても過言ではなく、おまけに赤字を理由に沿線自治体などに補助金を要求している首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)などは、高運賃に対しての付加価値がどの様なものかを再考して欲しいと感じたものですが、こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?



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