豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

ディドロの肖像画

2023年05月14日 | 本と雑誌
 
 2021年4月6日に書きこんだ、ディドロ「ブーガンヴィル航海記・補遺」(岩波文庫)の、ディドロの肖像画を上の写真に差し換えた。
 今までは学研の『新世紀ビジュアル大辞典』というのに載っていた、パリの公園に立つディドロの銅像の小さな写真(せいぜい4センチ角くらい)を拡大したものだったので、鮮明でなかったので。

 最近になって「Concise Universal Biography」という古い伝記事典をみつけた。
 表紙にこの書名が書いてあるだけで、口絵も奥付もなく、出版社、出版年などは一切わからない。かろうじて、表紙の下の方に「J. A. Hammerton」という編者の名前が読み取れる。
 本文を見ると、しっかりとご本人も載っていた。Sir John Alexander Hammerton で、1871年生れ、グラスゴー大学でジャーナリズムの学位を得て、1932年に “educational literature”(教育的文学?)への貢献によって Knight に叙されたとある。で、Sir の称号を得たらしい。写真やサインまで載せている。

     

 カバーがなくなっているので、ひょっとしたらカバーに書いてあったのかも。
 いきなり最初の人物「AAHHOTEP」が登場し、Aahhotep 1世というエジプトの女王で(c. 1580 BC)とある。“ c.” は没年だろうか。
 掲載された人物の没年のうち目についたなかで一番新しいのが1927年没とあったから、それ以降の1930年頃の出版だろう。記事は英文である。

 ※その後、国会図書館の書誌情報で調べてみると、以下の本が見つかった。
 タイトル Concise universal biography : a dictionary of the famous men and women of all countries and all times recording the lives of more than 20,000 persons and arranged for reading or reference
 著者 edited by J. A. Hammerton
 出版地 London
 出版社 Amalgamated Press
 出版年月日等 [1934]
 大きさ、容量等 28 cm
 著者別名 Hammerton,John Alexander,Sir

 手元にあるのは、タテ28センチ × ヨコ22センチ × 厚さ8センチで、「大きさ28cm」というのは同じで、1934年出版というのも符合しているから、多分この本だと思われるが、ものすごい長さのサブタイトルは手元の本にはない。

 ディドロについては、ディドロは関心の範囲が広く、ヴォルテールよりも思考が深いと言ったことが書いてある(と思う)。古いうえに屋外の物置に放置されていたため、湿気っているうえに黴臭くてじっくり読む気になれない。
 ダーウィン、ディケンズのような大物人だけでなく、当時の政治家や芸能人(マレーネ・デートリッヒ)やゴルファーなどまで載っていて、面白そうではあるのだが。

 2023年5月14日 記

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする