豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

この夏の軽井沢(2023年7月28日)

2023年08月20日 | 軽井沢・千ヶ滝
 
 7月28日(金)、軽井沢にやって来た。
 南軽井沢交差点を左折した所の気温表示は29℃となっていた。軽井沢にしては暑い方だが、下界の暑さに比べれば涼しいものである。
 日ざしは真夏のそれで、真っ青の夏空に純白の積乱雲がもくもくと立ち上っている。
 浅間山も群青色の山影を輝かせ、ハート形のクレーター(噴火口?)をくっきりと浮かび上がらせている。
 上と下の写真は、バイパス沿いのケーヨーD2 から眺めた浅間山。

     

 昼食は追分そば茶家で、天せいろともりそば。最近は、夫婦で天ぷら2人前を食べることがきつくなってきた。

     

 夕食後、中軽井沢図書館で借りてきた宮崎駿の「風立ちぬ」を見る。
 「風立ちぬ」といえば堀辰雄だろうが、堀とは全く関係のない戦闘機の設計者をモデルにしたストーリーで、唯一主人公の、婚約者が結核を患っていて富士見のサナトリウムに入院したりして、死期が近いということだけが堀の「風立ちぬ」を思わせる。そういえば、その女性の名前が「菜穂子」だった。
 そんな女性の臥せっている部屋で主人公が煙草を吸うシーンがあった。戦前とはいえ、そんなことが許されたのだろうか。死期の迫った結核患者自身が煙草を吸うならまだしも・・・。
 
 軽井沢らしき場所が出てきた。「草軽ホテル」となっていたが、三階建ての山小屋風のホテルに二人が滞在する。正面玄関やオープンテラスなどの外観は万平ホテルを思わせる。
 ※ただし、万平ホテルは現在改築中で、あの山小屋風の外観はどうなるのだろうか。改築現場の横の空き地で、アップルパイの販売だけをやっていた。

 菜穂子がキャンバスに向かって絵を描いている場所は追分にしては明るすぎるが、きょうの軽井沢の夏空には似つかわしい光景だった。
 大型のパラソルを飛ばす突風は、「風立ちぬ」というには強すぎはしないか。
 一昨年の秋、堀辰雄を読んでいた頃、小学館文庫だったかの表紙がなぜかアニメ風で違和感を覚えたのだが、宮崎のアニメ映画上映に便乗した出版だったのだろう。

 夜になると期待以上に気温は下がり、やはり東京とはケタ違いの涼しさで、掛布団をかけて寝ることができた。

 2023年8月1日 記