気ままに

大船での気ままな生活日誌

たばこと塩の博物館物語

2013-08-01 14:23:58 | Weblog
渋谷公園通りの、たばこと塩の博物館。ぼくも何度か訪ねたことがある。”江戸時代の判じ絵”とか太宰の有名な写真があった”紫煙と文士たち/林忠彦展”とかが印象に残っている。その博物館が、この夏を最後に墨田の方に移転するという。開館35周年記念特別展として、”たばこと塩の博物館物語”が7月27日から(9月1日まで)開催されている。お別れに行ってきた。

展示場に入ると、長年にわたって開催されてきた展覧会のポスターが、壁一面に貼られていて、壮観だ。随分仕事をしたんだな、と褒めてやりたい(笑)。定年ごくろうさん、あとはゆっくり遊び廻って下さい、と言いたいところだが、そうはいかないらしい。二年もすると、墨田の方で、また店を開く。そのための仕事が始まっているようだ。

何度も足を運んだ方には、この”ポスターコレクション”を見ただけで、感無量になってしまうのではないだろうか。では、まずその一枚。

これまでの展覧会ポスター


そして、1930年代から始まった、たばこと塩の博物館物語が、主な蒐集品と共に紹介される。そして、ラストコーナーには今年蒐集したばかりの、四条河原遊楽図六曲一隻屏風がお披露目されている。駅伝にたとえれば、この作品は、渋谷公園通りから墨田へ繋ぐたすきのようなものだろう。

四条河原遊楽図六曲一隻屏風[初公開/2013年収集]


今回は常設展だって、”たばこと塩の博物館物語”の主要なメンバーだ。いくつか、紹介する。

江戸時代のたばこつくり


昭和のたばこ屋さん


記念たばこ


嗅ぎタバコ入れ


たばこと塩の博物館物語


さようなら、たばこと塩の博物館



さて、今日は横浜の花火大会。今日、順延かと思ったら、決行とのこと。今回は墨田の花火のときのように、ずぶ濡れにならないように考えています。高層ビルのレストランから見物するようにしています。

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平塚 花菜ガーデンで遊ぶ

2013-08-01 11:08:04 | Weblog
大船フラワーセンターはしょっちゅう行っているけれど、その姉妹苑といってもいい、県立花と緑のふれあいセンター(花菜ガーデン)は、初めての訪問だ。平塚駅から、さらにバスで20分以上と、遠いこともあり、なかなか足が向かなかった。今、むくげと百日紅がきれいらしいよと、妻が言うので、じゃあ行ってみるかと、ふたりで出掛けた。

町中を離れ、バスは田園風景の中を走っていく。川の流れもあり、コサギを10羽ほど数えているうちに、最寄りのバス停に到着。水田の向こうに花菜(かな)ガーデンが拡がっていた。面積は横浜スタジアムの3.5倍というから半端でない広さだ。

入場すると、目の前が大きな半円形のセンターフィールド。クローバの花で覆われていた。そこから左側がフラワーゾーンで、中央から右側にかけて、フルーツ、稲、野菜類のファームのあるアグリゾーンとなっている。

まず、お目当てのムクゲ。50種類もあるとのこと。これには大船も敵わない。今、ちょうど見頃で、いろんな花を観ることができた。そして、百日紅も、ほぼ満開。こちらもかなりの種類があって、真紅色から赤、ピンク、白まで、十人十色の花を見せてくれる。仕立て方によるのか、まだ若木なのか知らないが、躑躅ほどの大きさの木に咲く花も見事だった。

ここの一番の、売り物は薔薇園らしく、野生種から最新のバラまで約1,100品種1,600株もあるそうだ。これは大船といい勝負といったところだろうか。今は夏薔薇が終わりかけていて、花はさびしい。バラの品種改良の歴史に沿って系統・分類ごとに観ることのできる“歴史園”になっているので、是非、秋バラの見頃に来てみたい。

珍しいところでは、1億年前とほとんど変わらない原始的な花を咲かせるというマグノリア。タイサンボクの花によく似ていると思ったら、同じもくれん属だった。そして、ファームの方では、おくらの花が。そして、川崎が発祥の地である梨の長十郎も大きな実をつけていた。

レストランまであり、ここでお昼を食べ、バスで平塚に向かった。ぼくは、さらに横浜まで足を延ばし、前回、報告した、内田正泰展を観に行ったのでごわす。

・・・
センターフィールド


むくげ園








バラ園 夏薔薇はほぼ終わってていた。薔薇の花で隠してあげたが、かえってエロくなってしまったかもしれない。


最盛期はこんな感じらしい。


紅玉という薔薇 なるほど


クワガタという薔薇 なるほど


サルスベリ 


猿のお尻のように真っ赤な花


美白化粧品で白斑の出たサルスベリ


躑躅のようなサルスベリ 猿が滑らなくていいけど。


マグノリアの原始な花


オクラの花。今晩はおくらで一杯。


夕飯はいつもお米です。


サラダはトマトで。


フルーツは長十郎で。


キノコの新種発見!。美乳ダケ(爆)。毒キノコかもしれない。 夕食のおかずにしようと思ったけど。


この家は?知る人ず知る、チャペックの家。ノーベル賞候補にもなったチェコの作家。園芸にも詳しい。”園芸家12か月”は世界的な名著。花菜ガーデンのシンボルとして再現したとのこと。中はクーラーのきいた休憩室になっています。


平塚の駅前でみた、この女性は?知る人ぞ知る。サージェントの”マダムX”ニューヨークのMETで観て、なつかしかったのでパチリ。


又来ますよ。マダム・カナさん。











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大盛況 内田正泰”こころの詩”展

2013-08-01 08:33:32 | Weblog
朝のテレビで、貼り絵作家の内田正泰さんが紹介されていた。91歳の高齢にもかかわらず、お元気に仕事をされている姿に感心したが、何よりも、懐かしい日本の原風景の作品に惹かれた。是非、この眼で観てみたいと、展覧会場の横浜伊勢佐木町の有隣堂に出掛けてきた。

内田正泰”こころの詩”展。その日(7月31日)、放映があったこともあり、おまけに最終日であったせいか、小さな会場はごった返していた。その人混みの中に、ヘッドバンドをした細身の内田さんの姿を見つけ、おっ、ラッキーと、その近くに寄った。テレビでの印象のとおり、身のこなしもしなやかで、ざっくばらんで、話しもユーモアがあり(だじゃれを言ったり)、若々しい方だった。

内田さんの作品が所狭しと並ぶ。ときどき、内田さんのコメントが入り、ギャラリートークみたい。貼り絵とは思えない、厚みのある、そして鮮やかな色彩。うすめた絵具を洋紙に塗って100色くらいの色紙をつくり、それらをちぎって、貼り重ねていくそうだ。遠い景色から順次、構図を決めながら、進めていくそうで、下書きはしないとのこと。心に浮かぶまま、ちぎっては貼り、ちぎっては貼り(笑)と、進めるそうだ。

どの作品も、すばらしい。どこかでみたような農村風景、鎮守の森の春夏秋冬、入道雲と海辺の風景など。そして、ぼくの好きな富士山図も多い。赤富士もあれば、夕焼の富士もある。写真も撮っていいということだったので、百聞は一見にしかず、うしろに載せます。絵ハガキを買おうと思ったらもうない。画集も版画作品もすべて”即日完売”だったらしい。すごい人気。

内田さんは横須賀の生まれで、横浜国大の前身の建築を出て、カネボウ食品のPR課に務め、その後、独立。PHPの表紙も連載したことがあるそうだ。会場の片隅に、内田さんのメッセージが貼られていた。お見かけした通りの、考えをもつ方であった。

自然はウソをつきません、全く真実です。人間は虚偽をつくります。だから、私は自然を師とするのです。
大宇宙の太陽系の地球という星の上に人間は微生物として生きています。このことを踏まえて、人生を終わりたいと考え、母なる自然の愛の姿をつくり続けます。
文化は心、文明は物を理念としています。日本の美しい自然と人とが共生する感情をテーマとしています。共感していただければ幸いです。内田正泰。



大盛況 作家のサイン会を囲む人々


あなたの名前は?イナイです。いるじゃないの(爆)。だじゃれも一流。


ビデオを観る人々


鎮守の森 春夏秋冬


富士山


この紫はネ、ハナダイコン。どこそこのと場所まで教えてくれる。










内田正泰さんは、貼り絵界の川合玉堂といってもいいかもしれない、あるいは、東山魁夷。 そんな素晴らしい展覧会だった。


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