気ままに

大船での気ままな生活日誌

American Pop Art 展はじまる

2013-08-07 22:19:11 | Weblog
実は、ぼくは今日、東京ミッドタウンに来ていた。サントリー美術館で谷文晁展を観にきていたのだ。それを見終えて、地下鉄日比谷線で、次の日本橋に向かった。三井記念美術館の”大妖怪展”を観るためだ(汗)。そして会場に着いたとき、都内の美術展のちらしが並んでいる中から、目ぼしいのを引き抜いた。その中に、American Pop Art展があった。その展覧会には関心があって、行くつもりではいた。開催日時をみると、なんと今日、7日が初日ではないか。なんとしたことか、東京ミッドタウンまで来ていて、何故、すぐそこの、国立新美術館に行かなかったのか。初日に行くという意味は、ぼくにとっては大きい(汗)。誰よりも先に、わけが分かろうが、なかろうが、初日に入場することに意味があるんじゃ(大汗)。

何故、関心があったかというと、プーシキン美術館展を浜美で観たときに、常設展で、今回のAmerican Pop Art展のメインゲスト(?) のアンディ・ウォーホルとリキテンスタインらの作品を観ているから。また、それよりも前に、昨年、ニューヨークMoMAでも観ているから。

10月21日までやっているというから、初日を外したので、もう日にちはどうでもいい、できれば、9月9日とか、9月16日(結婚記念日)とか、10月10日など区切りのよい日にでも出掛けてみようと思う。

せっかくだから、浜美の常設展の作品と、MoMAの一部をお見せしたいと思います。


横浜美術館の常設展示から
アンディ・ウォーホル ”キャンベルスープII” 


ロイ・リキテンスタイン ”泣く女”

・・・
MoMAで
アンディ・ウォーホル ”マリリンモンロー”


トム・ウェッセルマン”マウス7”


・・・
American Pop Art展ちらしから アンディ・ウォーホル ”200個のキャンベルスープ缶”


ロイ・リキテンスタイン ”鏡の中の少女”


トム・ウェッセルマン ”グレートアメリカンヌード#50”


楽しみですね。
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幽霊・妖怪画大全集

2013-08-07 08:40:32 | Weblog
夏といえば、花火とお化け(笑)。そごう美術館がお化け屋敷になっているというので、横浜花火大会を観る前に覗いてきた。

子供連れのお母さんも結構いたから、怖がって、泣き出す子もいるかと思ったが、何故か、みんなニコニコしている。オバQやゲゲゲの鬼太郎の出現以来、子供たちにとっては、お化けはお友達なのだろう。ぼくもにこにこにやにや、十分、楽しんできましたよ。

前後期160点もの展示品は、福岡市博物館所蔵のものばかりだそうだ。その元をただすと、吉川観方という人のコレクションらしい。どういう人かというと、竹内栖鳳らに師事して日本画を学び、一時、関西で新版画家として活躍されたとのこと。その後、故実研究会での活動が中心となり、浮世絵、時代風俗研究や資料収集に取り組んだようだ。このときに、今回の展示品も集められたのであろう。お化けコレクションでは水木しげるも敵わないのでは(笑)

プロローグは、骸骨の部。応挙や国芳の骸骨がドーンと。普通の骸骨は恐くないけど、巨大な骸骨はおそろしいかも。九相図もこのグループで。

円山応挙の波上白骨座禅図。


国芳の相馬の古内裏


そして、第1章は、おまちどうさま、幽霊画の世界。こわそうなおばけもいれば、やさしそうなおばけ、おばけというと女ばかりではない、男も。イケメンお化けも、美女おばけも。どの絵を出したらよいうか迷うほど。トップバッターは、お化けといえば応挙と冬子(冬子は吉川コレクションには入るには遅く生まれすぎた)。ちらしに、並んでいた、この幽霊から。

応挙と暁斎の幽霊図


歌舞伎の幽霊画のコーナーもあってね。お岩さん、お菊さん、当吾の亡霊(佐倉宗五郎)らスター登場。イケメン幽霊は”見立て三十六歌撰の内安方の亡霊”、血みどろの幽霊も。国定、国芳、国貞、国周などの大判錦絵。

そして、第二章は妖怪画の世界 まず、尾形守房の百鬼夜行絵巻でいろんな妖怪を楽しみ、なんと若冲の付喪神図が現れる。器物は100年もたつと神霊が宿り、妖怪化するという、若冲妖怪をご覧じろ。


くたびれた妖怪もいた。先日、朝日新聞にも出ていた円山応震の妖怪図。応震は応挙の孫で、りっぱなお爺さんをもつ三代目の疲れがつい出てしまったのでは、というおもろい解説があった。えらい爺さんをもつ人は大変やな。


その他、いろんな妖怪。佐脇嵩之の”百怪図巻” きっと水木しげるも目を通しただろうナ。


そして、締めは幽霊の両横綱、お岩さんとお菊さんを描いた、コレクター吉川観方の作品。待ってましたご両人!平塚のお菊さん、がんばってね。


この夏、三館制覇しなければ。
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川合玉堂/日本のふるさと・日本のこころ

2013-08-07 05:55:11 | Weblog
山種美術館で開催されていた”川合玉堂展/日本のふるさと・日本のこころ”展はこの日曜日で終了してしまったが、遅まきながら、記事を書き始めている。生誕140年記念ということで、15歳の頃から晩年の作まで、前後期合わせて88点展示という回顧展で、見ごたえがあった。

まず、少年時代。15歳の写生帖などがいくつもみられる。栴檀は双葉より芳しのたとえ通り、みごとな筆使いに、観客はみな、ほーと驚きの声を上げる。そして、22歳頃から57歳位までの青壮年期までの作品が、第一章研鑽の時代で括られる。この間、25歳のとき橋本雅邦に従い日本美術院に参加、その後、美術院の要職を経て、東美校の教授になったのが42歳。各種展覧会の審査員を務め、フランスやドイツから勲章授与されるなど、順調な社会生活を送ってきた。その頃の作品をいくつか。

15歳の写生図


鵜飼(1895、明26)第4回内国勧業博覧会に出展。賞をもらう。このとき出展されていた橋本雅邦の作品に深い感銘を受け、翌年、入門する。鵜飼をテーマにした絵は、その後、たくさん描いている。


小松内府図(1899)玉堂としては珍しい歴史画。父、清盛を諫めにきた烏帽子の重盛と鎧の弟宗盛の緊迫した対面。


紅白梅 光琳の紅梅図を意識しているのがわかる。琳派風の絵が他にもある。



そして、60歳位を過ぎてから、第二章 玉堂とめぐる日本の原風景に。これぞ、玉堂という作品ばかりどれも味があるが、自選でいくつか。ここの図録は、重たいものが嫌いなぼく向きにできているので、即購入(笑)。写真は図録から。

山雨一過 玉堂は点景人物を効果的に配することが上手だったそうだ。たしかに。


湖畔墓雪 広重の風景画みたいに。 


遠雷麦秋 雷雨の到来を予感させる、天に動きのある風景。


雨後山月 墨絵のような。月がぽっかり。


早乙女 山種の玉堂といえばこの絵。 戦時中、疎開先の青梅で描いたとのこと。戦後もここに住んだ。玉堂美術館はまだ行っていない。折りをみて、訪ねてみよう。


そして、第三章 玉堂のまなざしへと。

動物へのまなざしを最後に。


ほっとするような絵ばかりで、のんびり過ごしてきた。
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