この夏、祇園祭に行ったときに京都国立博物館の特別展”遊び”を観てきた。展示品の中に国宝が一点あって、それは、土佐光起の”紅葉図”。朱色も鮮やかで、枝振りの良い紅葉の絵にみとれてしまい、さすが国宝、と感心した。しかし、この絵そのものが国宝というわけではなく、一品経懐紙(西行・寂蓮等14枚)が帖装に仕立てられた時期に表紙の裏に描かれていたもので、国宝指定はセットとしてのものであることを京博の案内で知った。
寂蓮・西行をはじめ平安時代末期を代表する歌人や名筆たちが、法華経二十八品の一品ずつを首題として詠んだ和歌懐紙。各人の位署書から、治承四年(1180)から寿永二年(1183)までのものと推定される。名だたる歌人たちの筆跡がまとまっているおり非常に重要。現在、西行の懐紙は剥がされ掛幅装となっている。本帖には、土佐光起(1617~91)の筆になる紅葉図が附属しており、もともと表紙の裏に描かれていたものとされている。これら一連の懐紙が帖装に仕立てられた時期もこの頃までさかのぼることになる。
そうなると、一品経懐紙をみて観たいと思うのが人情。ふと、明日行く予定にしている東博の特別展「和様の書」のことを思いついた。もしかしてと、作品リストを上から順に目を下していくと、なななんと、第3章/信仰と書の中にあるではないか。
73 国宝 一品経懐紙 西行筆 1幅 平安時代・12世紀 京都国立博物館 ~8/4
それも、8/4、明日まで展示!!あぶないとこだった。美術の神様はぼくをみていてくださる。それも、ぼくの好きな西行の書だ。
東と西で、同時期に一品経懐紙の書と絵画を観ている人は、そうはいないだろう。えへんえへんと、ぼくは明日、上野に行くのデアル。
一品経懐紙附・紅葉図(土佐光起)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f4/ced9a9d8e43cbca02a2c233dc44b809a.jpg)
寂蓮・西行をはじめ平安時代末期を代表する歌人や名筆たちが、法華経二十八品の一品ずつを首題として詠んだ和歌懐紙。各人の位署書から、治承四年(1180)から寿永二年(1183)までのものと推定される。名だたる歌人たちの筆跡がまとまっているおり非常に重要。現在、西行の懐紙は剥がされ掛幅装となっている。本帖には、土佐光起(1617~91)の筆になる紅葉図が附属しており、もともと表紙の裏に描かれていたものとされている。これら一連の懐紙が帖装に仕立てられた時期もこの頃までさかのぼることになる。
そうなると、一品経懐紙をみて観たいと思うのが人情。ふと、明日行く予定にしている東博の特別展「和様の書」のことを思いついた。もしかしてと、作品リストを上から順に目を下していくと、なななんと、第3章/信仰と書の中にあるではないか。
73 国宝 一品経懐紙 西行筆 1幅 平安時代・12世紀 京都国立博物館 ~8/4
それも、8/4、明日まで展示!!あぶないとこだった。美術の神様はぼくをみていてくださる。それも、ぼくの好きな西行の書だ。
東と西で、同時期に一品経懐紙の書と絵画を観ている人は、そうはいないだろう。えへんえへんと、ぼくは明日、上野に行くのデアル。
一品経懐紙附・紅葉図(土佐光起)
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