表記の、小林清親展が旧東海道沿いの川崎・砂子の里資料館で開催されている。ここの館長さんは斉藤文夫氏で、浮世絵フアンなら、あのときの人かと気づかれたかと思う。あのときというのは、昨年の夏。三菱一号館で開催された”ふわりと生きましょう/斉藤浮世絵コレクション”の、あの斉藤さんである。あのときも、600点にものぼる浮世絵を三期にわたって展示されたが、コレクションは、その数倍くらいはあるのではないか。
そのとき、小林清親の版画は”第三期/うつりゆく江戸から東京”の中で展示された。そのときの点数は不明だが、今回の川崎・砂子の里資料館では73点にも及ぶ。それも、今月は、明治14年までの、光線画時代の作品を中心にとあるから、それ以降のも含めると、どれほど蒐集しているのか見当がつかない。
資料館は、お世辞にも広いとはいえず、二部屋のこじんまりとした展示室である。これで、何十人もの客が押しかけてきたら、どうしようもないが、ぼくが入館したときは、数人程度。誰に遠慮すことなく、ゆっくりと、じっくりと観ることができた。本来、版画はこうして観るのが一番!小林清親の光線画、堪能しました。
これで、無料。おまけにカラー写真付の、二つ折りの立派なパンフまで頂ける。絵ハガキも売っていて、パンフに載っていない作品を一部購入した。
三菱一号館のときの、ちらし絵にもなった”東京新大橋雨中図”
二重橋前乗馬兵と本町通夜雪
東京小梅曳舟夜図と海運橋第一銀行雪中
川口善光寺雨晴と両国大火浅草橋(この火事で自宅を全焼)
浅草田圃太郎稲荷と禅寺丸柿と目白
猫と提灯(鼠の尻尾をつかまえている)
川崎・砂子資料館
旅先の仙台からの投稿です。昨日は、宮城県立美術館のミレー展など。夕方はこれです!すごい、すごい!