気ままに

大船での気ままな生活日誌

ホドラー展

2014-12-23 09:06:20 | Weblog

今年は、日本・スイス国交樹立150周年に当たり、この関連で多くの展覧会が開催された。ぼくの観たものだけでも、横浜開港記念館の”スイス使節団のみた幕末の日本”を皮切りに、ヴァロットン展、チューリヒ美術館展とつづき、今日、話題に取り上げる、国立西洋美術館で開催中の”ホドラー展”もそう。お正月を迎えると、151年目となり、普通の年になってしまう。感想文も年内にあげなければとがんぱっている次第(笑)。

チューリヒ美術館展でも、ホドラーの部屋があり。そのとき、まさに”パラレリズム(平行主義)”の画家と印象付けられ、こんどの展覧会でも、そうゆう作品ばかりが並んでいるのかと思ったら、そうではなかった。むしろ、”おどりずむ”(笑)の画家という印象が強かった。第三章 リズムの絵画へに、そうゆう絵が集まっている。とくに惹かれたのは、静かに踊っているような気配の4人の女を描く大作”感情III”。このとき、ふと、壁画の田村能里子の絵が思い浮かんだ。そういえば、彼女の描く人物もリズミカルだ。

音楽家エミール・ジャック=ダルクローズの言葉が壁に書かれている。ホドラーは確実に音楽家の仲間なのだ、と云い、もろもろの人間の感情を互いに響き合わせていると絶賛している。当時生まれつつあった前衛的なダンスとも呼応しているという説もある。

そして、第六章 無限へのまなざし /終わらないリズムの夢。チューリヒ美術館にある階段間のための壁画。もちろん実物は来ないが、その習作が展示されている。そして、実物大の、モノクロの写真が壁にはってある。画題は”無限への眼差し”。5人の女性がそれぞれのポーズで、全体ではリズムを感じさせながら、立っている。ぼくは、またここで、田村能理子の壁画を思い出していた。雰囲気が似ている。

この壁画を観るだけでも、チューリッヒ美術館に行ってみたいと、思った。ちょっといたずらして、カラーの壁画を再現するために、”無限へのまなざし”の単独像習作を五つまとめてみた(汗)。

風変りな風景画も面白かったですよ。

アルプスと今朝の富士山を並べてみました。

今日は、久しぶりに家内と一緒に行動。お昼の部は日本橋界隈、夜の部は歌舞伎座です。

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