”2014年美術展ベスト10入りが濃厚なのに記事にしていなかった展覧会”シリーズ第3弾です。
日本国宝展(2014.10.15~12.7)東京国立博物館
11月27日に出掛けた。絶好の紅葉狩り日和で、駒込の六義園と旧古河庭園との三点セットでトーハクを訪れた。日本国宝展は、展示替えが結構あり、お目当ての国宝土偶5体勢揃いの日を狙っていた。そして、その日は12日間しか姿を現さない金印まで観ることが出来るという、まさに絶好の国宝狩りの日だった。朝早く、出掛けたが30分待ちの行列。それに、館内では金印見学の列が、また30分という混雑だった。
まず、お目当ての国宝5体の並ぶ、部屋にご案内しましょう。今秋、ぼくは茅野まで行って、新国宝に認定された仮面の女神を観てきた。もちろんそのとき、相撲界でいえば白鵬みたいな存在の縄文の女神も観ている。3か月ぶりの対面だが、晴れがましい場所に鎮座し、友がみな我よりえらく見え、みたいな感じだった。
先ず、茅野の両横綱をどどどーんと。
縄文のビーナス(茅野市棚畑遺跡出土)
仮面の女神(長野県茅野市中ッ原遺跡出土)
そして、縄文の女神(山形県舟形町西ノ前遺跡出土)。国宝に指定されたとき、天声人語氏が縄文のビーナスと称したので、ぼくがブログでゲキドし、この名に変わったノダ(笑)。
次の二つには愛称がついていない。ビーナス、女神はもう使えないので、姫か女王でしょうか。今回、ぼくが命名します。
中空土偶(函館市著保内野遺跡出土)と合掌土偶(青森県八戸市風張1遺跡出土)。それぞれ、”縄文北の女王”と”縄文の祈り姫”。どうでしょうか。
素晴らしいラインアップでした。これだけ観れば、入場料の元がとれたので帰ってもいいんですが、これも観ていきましょう。
知らない人はいない国宝。”金印”、日本の古代史上最も著名な五文字「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」が印面に刻まれています。後漢の初代皇帝光武帝(こうぶてい)が倭(わ)の奴国王に金印を与えたという『後漢書』の記載を裏づけました。日本最古の金製品で、鈕(ちゅう)はとぐろを巻く蛇をかたどり、その鱗(うろこ)は魚々子(ななこ)技法で表されています。
えっ!写真撮ってもいいの?いいんです!これのコピーが常設の方にあります。あまりにひそやかに展示されているので、見逃す人もあるでしょう。
あとは省略。どれをみても、国宝。素晴らしい展覧会でした。
一番人気はやっぱり、縄文のビーナスかな。
出口調査による予想:浮動票を多く集め、本命、故宮に猛追。最後の一鞭で勝負が分かれる。
このシリーズもあと一つ。鞭を入れて、がんばります!有馬記念はどの馬かな。午年の有馬記念!中央競馬会も60周年らしい。ぼくは酉年。