気ままに

大船での気ままな生活日誌

ゆずり葉の頃

2016-03-07 11:37:09 | Weblog

先日、かまくら銀幕上映会の”ゆずり葉のころ”をみてきた。この映画は、八千草薫さんが85歳で、仲代達也さんは83歳、そして、中みね子監督は76歳というシニア世代の方々でつくられました、という説明が上映前にあった。そして、中みね子監督は、故・岡本喜八監督の奥さんで、プロデューサーとして夫の作品のお手伝いをしてきましたが、この映画で監督デビューしました、ということも付け加えられた。音楽はジャズピアニスト山下洋輔さんが担当し、映画の中に出てくる絵画は、宮さこ正明画伯が実際描かれたものということも。

三年ほど前、本会による八千草薫さんのトークショーと主演をされた日伊合作のオペラ映画”蝶々夫人”(1955年)を鑑賞したことがある。それについてはブログ記事にしている。とても80代にはみえない若さで、びっくりした。

この映画でも相変わらずの若さで、八千草さんは、たぶん70代半ばの一人住まいの、着物の仕立てで生計をたてている女性を演じておられた。子供の頃に淡い恋心を抱いていた人が国際的に有名な画家(仲代達也)になっていて、彼の個展が軽井沢で開かれている。八千草はある思いを抱きそこを訪ねる。とくに観たい絵があった。それは”原風景”という画題の絵。

その絵は展覧会には出展されていなかったが、ひょんなところで出会うことになる。それは、すでに目がみえなくなっている画家の家に飾られていた。ある人の紹介で家を訪ねた八千草は正体を明かさず、画家とひと時を過ごす。画家はゆったりした気持ちとなり、好きなオルゴールをかけ、ダンスをしようという、心であなたを描きたいから、顔を触らせてくれという。帰り際、八千草はフランス人の奥さんにそっと、お礼にと端切れでつくった巾着を渡す。その中身を知った画家は、はっと気付く。

米国で活発に仕事をしている息子(風間トオル)が一週間ほどの休暇をとり、母を訪ねるが、自宅は留守だった。軽井沢にいることを知り、追いかけて行く。転職して、日本に帰り、老いた母と一緒に住むことも相談したかった。

バスを待つ母と息子。息子がその話をすると、「ゆずり葉」という木を知っているでしょ、その木は若葉が出ると、まだ青いのに、古い葉が落ち、自然と土に帰っていく。わたしはそういう生き方をしたいの。そんなことのために仕事をやめないで!あなたが思いきり生きてくれるのがわたしの望みなの。

しっとりと、こころに沁みる、いい映画であった。

中みね子監督の次の言葉にも同世代として同感。「私たちは一番いい時期を生きた世代じゃないかと思う。それより前の世代は戦争に命を張って、自分の食べ物も減らして育ててくれた。だからこれだけ豊かになったわけで、そんな時代を生きた私たちは次の世代に何を譲るのか。長生きするだけじゃなく、何を残すことができるのか。それが問われる世代じゃないかと思うんです



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世界卓球 男女とも銀メタルの快挙

2016-03-07 08:57:02 | Weblog

おはようございます。今朝、タブレットを開いたら、”鎌倉地方に大雨警報”の緊急お知らせ。みなさんのところはいかがですか。さて、昨日は大雨警報は出ていなかったが、外出は数時間だけ。午後3時過ぎから世界卓球の女子決戦があったからね。

相手が世界ランク1~3位までのメンバーを揃える中国だから、勝利はまず、無理なので、一泡ふかせてもらいたいと思っていた。第一戦の愛ちゃんは一泡も吹かせられず、完敗だったが、二番手の石川佳純ががんばった。二ゲーム連取で、ロンドン五輪の金メダリストをあわてさせた。第三ゲームもあわやというところまでいき、勝利をもぎ取るかと思ったが、そこまでだった。そして、中学三年生の伊藤美誠が世界女王丁寧と対戦。なんと、第一ゲームをとって、よしいくぞうモードになったが、丁寧は二ゲームから丁寧に対応、逆転した。結局、合せて三ゲーム奪っただけとなった。一ゲームを一泡とすれば、三泡ふかせたことになる(笑)。

夏のリオ五輪では、それまでに美誠(みま)ちゃんが急成長し、勝利するのではないかと思う。石川も勝てそうだし、もう一人は、成長著しい、中学生、平野美宇を起用して、面食らわせれば、金メタルも夢ではないかも。



そして、男子は、朝刊のテレビ番組表には載っていなかったので、てっきり翌日かと思っていたら、同日決勝で、放送も急遽、生中継となった。マレーシアが会場だけに、日本との時差が少なく、テレビ観戦するのも楽。

男子は、なんと39年ぶりの決勝進出。しかし、壁は厚かった。エース、水谷隼は前日のねばりはなく、完敗。吉村真晴も手も足も出ない完敗。ただ、イケメン大島祐哉が前日の鬱憤を少しだけはらし、一ゲームを奪う。ほんの小さな泡を吹かしたに留まった。

リオでは、1969年ミュンヘン大会以来という、47年ぶりの金メタルを待ってますよ!

ぼくの子供の頃は、荻村、田中らの卓球ニッポンの全盛時代だったから、こうした若い世代の活躍がとってもうれしいのだ。男女ともの銀メタル、ほんとにおめでとう!

では、みなさん、今日も一日、ピンポンポンでがんばりましょう。 

 

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