おはようございます。
茅ヶ崎美術館でブラチスラバ世界絵本原画展が開かれているというので覗いてきた。たしか、安野光雅さんがここで賞をとっていた。
案内によると、「ブラチスラバ世界絵本原画展(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)」はチェコスロバキアから分離したスロバキア国の首都、ブラチスラバで2年に一度開催される、世界最大規模の絵本原画コンクール。1965年にユネスコと国際児童図書評議会の提唱によって創設され、67年、当時のチェコスロバキアで第1回展が開催されて以来、半世紀以上の歴史を歩んできたとのこと。
本展は、2020年にチェコスロバキアと日本との交流100周年を記念して、両国の新しい作家に注目して、原画や絵本を紹介しようというもの。また、2019年大会に金牌を受賞したきくちちき等多くの日本人作家の作品も展示されている。全国巡回展でここ茅ヶ崎が最終展のようである。写真撮影が禁止というのが残念。一部区域が撮影可能だったので、それらを中心に紹介したい。
リュボスラウ・パリョ《僕の猫、タムタム》
ハサン・ムーサヴィー《ボクサー》
展示場の外に全作家の作品の一覧があり、どれが気に入ったか、シールを貼ってね!の人気投票板がある。
ぼくも気に入ったいくつか。
最後に、賞をとったこの作品。
きくちちき もみじのてがみ
きくちちき もみじのてがみ
「てがみだよ てがみだよ もみじのてがみだよ」 つぐみの持っているもみじ葉を見て、ネズミはもみじの手紙を探しに出る。リスとひよどりも一緒になって、赤い色を頼りに山へ分け入っていく。さあ、もみじの手紙は見つかるのでしょうか? 抑えた色調の絵がつづくページのあと突然現れる鮮やかな紅葉の美しい紅色。 愉快な三人組のももじ探しのものがたり。

てがみだよ
もみじの てがみだよ

よしあっちのたおれたきのとこいってみるか。
たべるのおしまい。

その赤はきのこだったり椿だったりでがっかり。
気を取り直して、どんどん山の中に入っていくねずみたち。
もみじはどこ?


ぼくもまるで、ここの、ねずみやりすのよう。だって毎年、もみじを探して、歩き回っているもの、かわらないな。
