こんばんわ。
熱海のMOA美術館で開催されている”光琳/国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」”展。その一番の見どころは昨日、記事にしたように光琳の二大名品が一部屋に展示され、同時に一目で見られること。これだけでけではない。琳派の先駆者、宗達、光悦、そしてあとを継ぐ尾形光琳と乾山、さらに江戸琳派の酒井抱一らの琳派の作品群も見逃せない。ここは、いつも写真撮影が可能で、たくさん撮ってきた。以下、なるべくたくさんの琳派作品をここに記録しておきたい。●:国宝◎:重要文化財
まず、第1室から。
絖地秋草模様描絵小袖 伝・尾形光琳 江戸時代 18世紀
東博の”冬木小袖”に近似する。無文の絹に菊、桔梗、萩、ススキなど秋草を描く。
秋草図屏風 伝・尾形光琳 江戸時代 18世紀
華やかでリズミカルな光琳風画面。
◎ 扇面貼交手箱 尾形光琳 江戸時代 18世紀 大和文華館
金箔を貼った木地に扇面絵8枚、団扇絵4枚を貼った豪華な手箱。
白梅図香包 尾形光琳
山水・寿老人図団扇
杜若・百合図団扇 伝 尾形光琳
杜若は何処?(笑)
源氏物語 紅梅図 伝 俵屋宗達 江戸時代 17世紀
源氏物語43段紅梅に取材。源氏物語図屏風の断簡。
◎ 竹梅図屏風 尾形光琳 江戸時代 17世紀 東京国立博物館蔵
金地に墨絵の珍しい形式。光琳、晩年の作。
花卉摺絵新古今集和歌巻 本阿弥光悦 桃山〜江戸時代 17世紀
金銀泥を用いて梅・藤・竹・勺薬・蔦の下絵を反復して摺り上げた版画下絵の料紙に、新古今和歌集の恋歌二十一首を選んで散らし書きした一巻。全長九メートルにおよぶ。写真を撮り忘れたので、以前のを使用。
龍虎図 俵屋宗達 江戸時代 17世紀
たらし込みの黒雲からぬっと顔を出す龍。目をむいて爪をかむ虎の顔はほほえましい。
虎図屏風 尾形光琳 江戸時代 18世紀
画面一杯に迫力のある構図だが、愛嬌のある顔にほっこり。この頃は本物の虎は来日していないので想像で描いている。
1室と2室のつなぎの間に常設展示の国宝がある。
● 色絵藤花文茶壺 野々村仁清 江戸時代 17世紀
では、2室へ。(つづく)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
光琳屋敷の庭先に咲いていた竜胆。