こんばんわ。
熱海のMOA美術館で開催されている”光琳/国宝「紅白梅図屏風」×重文「風神雷神図屏風」”展。今日はその3となりまする。2室に入ると、光琳の作品がずらりと並ぶ。本展の主役の二つの屏風も光琳だし、前回、紹介した1室の作品も光琳が主体。これほど光琳作品を所蔵しているところは少ないのでは。前回、紹介した山種美術館の”福田平八郎x琳派”では光琳作品はゼロだった。
では、光琳作品オンパレード。◯:重要美術品
草紙洗小町図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 歌合わせで万葉集に不正な加筆をした大伴黒主のたくらみを、小野小町が機転をきかせて、冊子を洗い、加筆部分を流し、暴く場面。
秋好中宮図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 源氏物語の”少女”に取材。秋好中宮が箱の蓋に色とりどりの紅葉をのせ、紫の上に届けさせたエピソードを描く。
◯ 紫式部図(一部) 尾形光琳 江戸時代 18世紀 紫式部が石山寺で月をみて源氏物語の構想を得たという伝承を描く。
佐野渡図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 新古今集の藤原定家の歌意に依ったもの。雪の降りしきる佐野の渡し場で行く手をはばまれた貴人と従者。
唐子に犬図(宗達写)尾形光琳 江戸時代 18世紀 宗達の水墨画を模したと云われる
寒山拾得図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 巻物を掲げ、読む寒山と箒を携え聴く拾得を描く。宗達の寒山図と拾得図を合わせたようだ。
波に白鷺図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 宗達の雲竜図屏風に近い波濤に空を舞う鷺。
琴高仙人図 尾形光琳 江戸時代 18世紀 琴高仙人が鯉に乗って水中より現れた。
では、3室へ。(つづく)
今日の夕富士・夕月・夕星
初冠雪、雪化粧の富士山、今日こそ、見られると思ったが、早朝から午後まで雲隠れ。ようやく日が暮れてから顔を出してくれた。雪化粧の有無はわからないが、うつくしいシルエット。
夕月と夕星(金星)
八日月。明日が上弦の月、明後日が十日夜(とうかんや)の名月。お月さまもお忙しい。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
熱海の海を見る王と王妃(ムーア)と世界の美女たち。