気ままに

大船での気ままな生活日誌

令和の怪物、歴史的19K完全試合

2022-04-11 11:12:44 | Weblog

おはようございます。

昭和の怪物が江川卓投手、平成の怪物が松坂大輔投手、そして令和の怪物が佐々木朗希投手。岩手県大船渡高校時代から大谷翔平より早い球を投げるということで”令和の怪物”と呼ばれた。しかし、弱々しい感じがして、ぼくは大成しないのではないかと感じていた。ロッテに入団しても、1年目は二軍、2年目も10試合程度の出場で3勝ほどで、やっぱりかと思っていた。

それが、3年目は違っていた。先発ローテンションに入り、初戦、第二戦とも毎回奪三振の快投で、勝ち星も一つついた。今年はやるぞと、次の試合に中継があれば是非、見てみようとカレンダーに印をつけた。それが昨日の試合だった。ところがテレビ番組表を隈なく探してもロッテーオリックス戦の中継はない。見たくもない巨人戦や日ハム戦があるだけだった。あとから知ったことだが、いつもロッテ戦を放送する地元の千葉テレビさえ、この日に限り、競馬中継や旅番組を放送していたそうだ。ネット上では”こんな試合を一秒も放映しなかった千葉テレビは反省してください”、”以後千葉テレビは、予告先発が佐々木郎希の試合はちゃんと放送するように”などの声が相次いだようだ。ぼくもNHKに要望したい(笑)。

ということで、ぼくはこの歴史的試合を、大谷翔平と200勝投手、バーランダーとの対決をテレビ生中継で楽しんだ(連続3三振で大谷の完敗で実は楽しめなかった)あとの、午後の鎌倉散歩(浄妙寺方面)の途中、スマホのスポーツナビで追った。9連続奪三振というと、江夏のオールスター戦を思い出すが(江川は8連続K)、公式試合では阪急の梶本、東映の土橋が日本記録だそうだ(なつかしい選手)。まず、10連続三振でそれを軽々と超え、新記録達成、さらに大幅に伸ばし、なんと13者連続奪三振の新記録も樹立する。6回に打たれるも、まだ、ノーヒット。完全試合の可能性も残っている。どきどき。

浄妙寺の桜のトンネルを抜けて、境内でスマホを覗く。

その後も順調にアウトを重ねる。いよいよ、9回も2死をとり、27人目の打者、代打杉本と対決。ツーストライクをとり、そして、空振り三振!19K!完全試合達成!

記録づくめの完全試合となったが、まとめておこう。完全試合は巨人の槇原投手以来28年振り。連続奪三振13は日本記録9Kを大幅に上回る日本新記録。一試合19Kはプロ野球タイ記録。球団記録はあの村田兆治の16Kを超える。さらに、20歳5カ月での達成は1960年、20歳11カ月の島田源太郎(大洋)を抜く最年少記録。空前絶後の記録である。伝説が生まれた!

オリックス戦で完全試合を達成し、喜ぶロッテの佐々木朗=10日、ゾゾマリン

(オリックス戦で完全試合を達成し、喜ぶロッテの佐々木朗=10日、ゾゾマリン)

この快挙は、海外でも速報された。MLB公式サイトは「日本の天才が完全試合で19三振を奪う」との見出しを取り「佐々木は日本のトッププロリーグの日本プロ野球(NPB)における2シーズン目ですでにMLBチームのレーダー(獲得候補)に捉えられていた。たとえそうでなかったとしても、彼は日本の野球史でも最も素晴らしいパフォーマンスを披露した今回、(獲得候補に))入っただろう」と佐々木の完全試合を伝えた。朗希が大リーグで活躍する頃まで、あと10年は、生きなければ。


報国寺の青もみじ

大谷翔平選手はこのニュースを知って、今朝5時からの試合に臨んだはず。同じ岩手県出身で、背番号も同じ17の後輩に祝砲をと思っていたはず。残念ながら、二塁打一本だけ。4連戦、ホームランなし。去年のような華やかなスタートダッシュはなかった。

本来なら”平成の怪物”と称されていいはずの大谷選手だが、松坂投手に先取りされたので、怪物名はない。で、ぼくは世界一の大谷選手に”21世紀の怪物”の称号を捧げたい。明日からのマイアミ・マーリンズ戦から”怪物爆発”だ!打者では、ホームラン13連発、投手では令和の怪物超えの20K完全試合!

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明月院の紅枝垂れ桜 咲き乱れる

2022-04-10 13:02:57 | Weblog

おはようございます。

明月院の紅枝垂れ桜が咲き乱れています。なかなか、これほどの見頃に出会うことは少ない。

山門へつづく道の周囲に何本も。いずれも花をいっぱいつけ、満開!

山門前の脇道からミツバツツジと共に。

反対側の脇道から

山門側から

日本庭園から見る。

下の道で紫木蓮越しに見る。

木蓮だけではなく海棠や木瓜も花盛り。

群れるのが嫌い、一本桜も。

折しも、昨日は上弦の月。枝垂れ桜と共に撮る。

素晴らしい明月院の枝垂れ桜でした。紫陽花、花菖蒲、紅葉、そして枝垂れ桜と鎌倉一、四刀流の明月院。

それでは、よい午後を。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明月院の青もみじと上弦の月

2022-04-09 20:53:54 | Weblog

こんばんわ。

明月院の枝垂れ桜はなかなか見事なもので、そろそろ、いいかなと出掛けた。ちょうど見頃で、ぼくがこちらに越してきてから17年になるが、これまででも最高の部類に入るものだった。それは、もったいぶって(笑)、明朝、レポすることにして、今宵は、本堂裏の庭園の青もみじについて報告したい。

この庭園は鎌倉でも一、ニを争う紅葉の名所であり、見頃となる12月には必ず訪ねている。しかし、青葉の頃にはめったに入っていない。第一、ここは紅葉、花菖蒲、紫陽花以外の時期は閉めていることが多いのだ。

この本堂の丸窓から裏の庭園をのぞき、びっくりした。もみじがもうすっかり青葉になっている。京都では紅葉の名所は青もみじの名所でもあり、ぼくも、北野天満宮の御土居だったかと思うが、うつくしい青紅葉にびっくりしたことがある。

もみじが新緑に染まっている!入ってみたい。

手前は花まつり用のお釈迦さまの誕生仏だ。そういえば昨日が花まつり。

甘茶をかけて、お参りし、本堂の脇へ廻る。よく見ると、臨時公開しているようで300円の庭園拝観料で入場できることがわかった。京都まで行かなくても、鎌倉で青もみじ狩りを!

本堂裏の池の周囲の青もみじ。

菖蒲田へ向かう道の青もみじ。輝いている。

奥の青もみじ。すばらしい。

紅もみじの頃。

青地蔵さんと青もみじ。

崖にはシャガや菫がいっぱい。今の時期にここに入らないとわからない。

大きなミツバツツジ。手前の橋から丘に登ると明月川の源流が。

この丘の上から眺める向かいの山の新緑と山桜。

ふと、お月さまが芽吹きのはじまった木々の上に昇っているのに気づく。折しも今日は上弦の月

青もみじと上弦の月も。

明月院で上弦の月を見たのは初めてかも。うさぎちゃんもびっくり。

こんなうつくしい青もみじと上弦の月を見られ、おまけに大谷選手に初ヒットも出たし、うれしい一日となりました。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

こっち向いて!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大船フラワーセンター 百花繚乱

2022-04-09 09:49:50 | Weblog

おはようございます。

昨日は大谷翔平選手の史上初の開幕投手兼トップバッター先発出場に興奮。勝利投手と第1号ホームランを期待したが、そうはうまくはいかないもの(笑)。でも、80球の球数制限のなか、昨季のアリーグ・チャンピオン、アストロズの強力打線を1点に抑え、なんと4連続奪三振を含む9Kの力投。打者としても8回にはあわや同点ホームランかと思わせる大飛球。今年も、昨年のMVPクラスの活躍を予感させる試合だった。がんばれ翔平!老年の星!

歴史的開幕マウンドへ向かう大谷翔平

では、うららかな春の日の大船フラワーセンターの百花繚乱!

シャクナゲ

つつじ

春一番

みつばつつじ

八重桜(里桜)

桐ケ谷桜 

白妙桜 

手弱女

大提灯 

嵐山

加賀の曙

一葉桜

静桜

ソメイヨシノ

利休梅

ハナモモ

はなずおう

みもざ

カロライナジャスミン

ゆきやなぎ

レンギョウ

すずらん

二輪草

はなにら

黒椿

むさしあぶみ

アーモンド

百花繚乱、最高の花盛りです。お近くの方はどうぞ。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で。翔平、今日は二本出るかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大谷・ショータイムはじまる 二刀流桜も満開で後押し

2022-04-08 09:47:39 | Weblog

おはようございます。

いよいよショータイムのはじまりはじまり。大谷翔平、本拠地で行われるアストロズとの開幕戦では「1番・投手」の二刀流で出場!

今年の活躍を予感させるような開幕日。22年4月8日。2x2=4、2X4=8 末広がりの8に繋がる幸運の数字。加えて、4月8日はお釈迦様の誕生日の”花まつり”でもある!

二年連続MVPは固い。さらには打者としてホームラン王、投手としてサイヤング賞獲得。今日の開幕戦でその片鱗を魅せてくれるだろう。勝利投手と第一号ホームランは固い。調子がいいようなので、サイクルヒットと完封勝利も夢ではない。

二刀流桜といわれる、八重一重咲分け桜(桐ケ谷桜、御車返し桜、鎌倉桜ともいう)。二日前の極楽寺の八重一重咲分け桜は開花が始まったばかりだったが、昨日、大船フラワーセンターで見た桐ケ谷桜は満開になっていた。これで、大谷の開幕二刀流は満開になる!と確信した。

フラワーセンターの桐ケ谷桜

満開!

上野両大師の御車返し桜。一重、八重の二刀流がはっきりしている。

開幕スタメンも、一番大谷からトラウト、レンドン、ダフィー、アデルと強力打線。

サトザクラもずらりと、トップの桐ケ谷桜(大谷)以下トラウト白妙ザクラ等すべて満開。猛打で10対0でエンゼルス快勝の予感!

お釈迦様も応援下さる。

エンゼルスカラーの豪華な石楠花もついている。

開幕勝利投手!

開幕ホームラン!

そろそろ試合がはじまるぞ。

それでは、みなさん、今日も一日、翔平といっしょに、お元気で!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平塚総合公園の桜と新緑

2022-04-07 18:19:20 | Weblog

こんばんわ。

ちょっと足を延ばして、平塚総合公園に行って来ました。公園の桜はまだ満開で、十分お花見ができます。そして追いかけるように楓やメタセコイア並木の新緑がきれいになってきています。

桜編

桜の広場

広場から離れて一本桜へ。鯉のぼりの右がソメイヨシノ、左が大島桜

近づいてみよう。

大島桜

染井吉野

枝垂れ桜(三春の滝桜の子孫)。これはもう終盤だった。

残る花

大銀杏と大・大島桜(数年前、風で主幹が折れ、小さくなってしまった)

桜の親戚

キクモモ(バラ科サクラ属の落葉小高木でモモの1品種)

ウワミズザクラ(バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木)花はイヌザクラとよく似ているが、桜の花とはぜんぜん違う(笑)。まだ蕾だった。

さて、新緑編に入る前につなぎとして、常緑編。珍しいサワラの並木。

新緑編

メタセコイア並木の芽吹き

ヤマナシ(山梨)の新緑。もう花びらは落ちた。

カエデの新緑

桜も新緑もあり、とても楽しい平塚散歩でした。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

大船観音さまの桜もまだ満開です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光則寺の海棠と孔雀 満開

2022-04-07 09:59:00 | Weblog

おはようございます。

海道一の大親分といえば清水の次郎長と相場が決まっているが、鎌倉の海棠一の大親分といえば光則寺の樹齢200年の海棠だろうか。今、満開になっている。

本堂前に立つ海棠の大親分。

人呼んで次郎長海棠。

満開です!

鎌倉市の天然記念物に指定され、神奈川の名木百選にも定められている。

境内には次代を担う海棠の成木、若木がいくつも植栽されている。いわば、光則寺海棠一家

大親分に向き合う海棠、人呼んで、大政海棠

小政海棠

と、そのとき、けけけけけとけたたましい声。あっ!森の石松だ!

光則寺の境内に孔雀小屋があり、以前は雌雄一対いたが、現在は雄だけ。遠州森の生まれで、海棠一家の客分となっている。人呼んで石松孔雀。ぼくが行くと、必ずといっていいほど羽根を拡げてくれる。

金網が細かくてよく撮れないが、なんとか羽根が開いているのはわかる。寿司くいね、すしくねー、江戸っ子だってね。神田の生まれよ。

満開!

お見事!今日もありがとう、石松さん!

人情からめば ついほろり 見えぬ片目に出る涙

今日もいっぱい楽しませてくれてありがとう。では、お礼に、ぼくのカラオケのおはこを。

旅姿三人男

花の寺として知られる光則寺

ひかげつつじ

みつばつつじ

にりんそう

すみれ

やまぶき

さくら

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極楽寺の桜と北条重時

2022-04-06 18:32:12 | Weblog

こんばんわ。

極楽寺の桜といえば、”八重一重咲分け桜”だが、果たしてどうか。昨年は三月末にほぼ見頃になっていたし、数日前の同種の上野両大師の”御車返し”も良く咲いていたし、もういいだろうと出掛けた。

江ノ電の極楽寺駅。ここには普通の桜がいつも門番をしている。この駅はよく映画やテレビドラマのロケに使われる可愛い駅。関東の駅百選に認定されている。

この駅の裏辺りに極楽寺がある。

山門からの参道は桜並木になっている。満開である。

この突き当りが本堂で、手前に銘木、”八重一重咲分け桜”がある。ん?花がない!

振り向いても。

ほとんどが蕾。でも、よく見ると、上の方に一つだけ開花!2022年の初花を観察。こういうことは初めて。貴重な経験。満開や見頃だけが桜ではない。初花もまた桜の華。

一週間後にもう一度訪ねよう。見頃の八重一重咲き分け桜を見なければ。

いい椿もいくつか。

極楽寺の開山(1267)は忍性上人。境内に療養所をつくるなど社会救済事業に力を注ぎ、医王如来と崇められた方。その頃、鎌倉は災害、飢饉に襲われ、悲惨な状態だった。日蓮上人とは同時代で、激しく対立する。

開基は北条重時とある。いままで関心がなかったが、”鎌倉殿の13人”を見始めてから、ついどんな人?と調べたくなる。なんと、主人公の北条義時の三男で、六波羅探題や連署(執権の補佐役)などの要職を務めたようだ。母は正室で比企朝宗の娘、姫の前ということだ。

姫の前は、大変な美貌で頼朝の女官として仕えていたそう。吾妻鑑にはこう記されている。”比企の籐内朝宗が息女、当時権威無双の女房なり。殊に御意に相叶う。容顔太(はなは)だ美麗なり”。比企能員(よしかず)は義理の叔父に当たるようだ。ということは義時が仕掛けた”比企の乱”のあとはどうなるか。

ドラマでは”姫の前”は”比奈”。誰が演じるのか。堀田真由(24)だそうです。そろそろ出てくるかな。極楽寺の八重一重咲分け桜のように華やかに演じて!

堀田 真由

このあと、光則寺の海棠を見に行く。(つづく)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドレスデン国立古典絵画館展(2)フェルメールの窓辺で手紙を読む女

2022-04-05 22:08:22 | Weblog

こんばんわ。

第1報は主題をはずれて、”思い出のドレスデン”ばかりでしたが、いよいよ本論に入ります。ドレスデン国立古典絵画館所蔵のフェルメールと17世紀オランダ絵画展。本展の目玉は、フェルメールの名作、”窓辺で手紙を読む女”。それも、修復されたもので、所蔵館以外では今回が世界初公開というもの。まず、これから入りましょうか。

ぼくも8年半前に、修復前の作品をドレスデンで見ている。それがこれ。

女性の背後の壁に、かってキューピッドが描かれていたことは、すでに1979年のX線調査で判明していた。ただ、長年、その絵はフェルメール自身が消したものと考えられてたが、2017年の科学的調査により、フェルメールの死後、別人に消されていたということが分かった。どうも、当時、この絵はレンブラント作と思われていたらしく、所有者の判断でよりレンブラントらしい絵にしようとキューピッドを塗りつぶしたらしい。

それならばとフェルメールが当初描いた作品に戻そうと、3年かけて塗られた絵の具層を取り除く作業がドイツチームにより続けられた。すると、フェルメールが描いた画中画のキューピッドが現れ、よい保存状態であることがわかった。さらに慎重に修復し、完成させた。その修復の過程は、映像等で紹介されている。

これが修復後の作品である。

展覧会場には修復前の複製品も並べて展示されている。

この作品は、窓から差し込むやわらかな光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールがそれまでの宗教画から自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作といわれている。ただ画中画が入ることで印象が違ってくる。

当然ながら、この修復には賛否両論がある。山田五郎さんの公式ユーチューブによると、”これは、フェルメール修復事件ですよ。個人的には大ショックですよ。とくに、これは自分が初めて見たフェルメール作品だし。修復で台無しになってしまった、200年もの間、みなこれで親しんできたのにわざわざ直すことありませんよ”と手厳しく批判している。ぼくもどちらかというと、五郎さん派かな。壁にキューピッドが居ると目移りがしてしまう(笑)。

ついでながら、五郎さんによると、アムステルダム国立美術館の”牛乳を注ぐ女”の背後の壁にも地図が描かれていたらしい。でも、オランダ人はドイツ人みたいなこと(科学的修復)はしないと思う、と。確かに、この背景はこのままがいいと僕も思う。空白は日本人好みでもあるのかも。

ついでながら、名画の修復で思い出すのは、ルーブル博物館の”レオナルドダビンチ展”でみた”聖アンナと聖母子”。

ルーブル所蔵の”聖アンナと聖母子”が数年間の修復作業を終えたので、そのお披露目を目的とした展覧会だった。この作品はレオナルドの晩年期に描かれたもので、自身が何度も手を入れた未完の大作だそうだが(ぼくには完成品にみえるけど、背景などが十分でないらしい)、非常に高い評価を受けている。さて、リニューアルされた作品の評価はどうか。鮮やかになりすぎて、違和感をもった人も多いと、ガイドさんが言っていた。たしかに修復前の薄汚れた感じの、マリアの青いマントは眩しいくらいのブルーになっていた。実際はどうだったのか、レオナルドに聞いてみるしかないだろう。修復に関わった専門家、20人のうち、2人が途中で、”ゆきすぎる修復”を理由にメンバーから抜けたということだ。

レオナル・ド・ダビンチ 聖アンナと聖母子 (みためはもっと青が鮮やか)

あれ、また本題からはずれて、脱線してしまった。たしかに、原状を修復する程度にするか、時代を遡ってまで修復するのが良いのか、議論のあるところだろう。逆に色彩の経年変化を計算に入れての作品もあるだろうし。素人が口をはさむことではないので、ここら当たりで退散しよう。

なお、この絵を含む当絵画館の所蔵品はドレスデン大空襲から逃れたが、第二次世界大戦終了後、ドレスデンはソビエトの占領下となり、このときに多くの絵画と共にキエフへと持ち去られた。その後、これらの絵画は東ドイツへ返還されたが、多数の絵画が行方不明になり、中には破棄されてしまったものもあるようだ。絵画泥棒の中に若き日のプーチンがいたかどうかは知らない。

また、脱線してしまったようだ。では、おやすみなさい。

いい夢を。


今日、見てきた海棠の花。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の新雪富士 大島桜、桐ケ谷桜、花桃も 

2022-04-05 10:12:40 | Weblog

おはようございます。

冷たい雨が二日間降り続いて、ようやく晴れ上がった4月5日。しばらくぶりに見るベランダからの富士山にびっくり。春霞でぼんやりが多い春の富士とは思えないほど真白にくっきり輝いている。それも裾野の方まで。この間、雪が降り続いたのだろう。新雪で雪化粧。真冬でもめったにみられないような素晴らしい富士山に大満足。

ルンルン気分で朝散歩。

雪のように白い花を咲かせる公園の大島桜がソメイヨシノより少し遅れて満開になった。

先日、上野両大師で見てきた御車返しの桜と同種の桐ケ谷桜の若木の花も満開に。うつくしく育っている。そのうち、みな引き返して、もう一度、観るようになるだろう。きれいになぁれ、きれいになぁれ、おいしゅうなあれ(さくらんぼ)、アニーさんはやはり安子さんだった。

花桃も見頃に!

椿姫と桜の精は相変わらず仲良しだった。 むかし観た歌舞伎を思い出し、遊んでみました。

傾城黒墨 実は桜の精(玉三郎):実は染井吉野の精

小野小町姫(七之助):実は椿姫

重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

歌舞伎の舞台では、雪景色の逢坂山を背景に、中央に満開の桜の古木が立つ。ここでは富士山。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする