goo blog サービス終了のお知らせ 

・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【cinema】『エミリー・ローズ』

2006-03-16 21:23:27 | cinema
'06.03.12 KTと『エミリー・ローズ』

実話を基にした映画。映画のラストに後日談のような表記が出てくるけど、どこまで実際に起こったのかは不明。「信心深い家庭に育った19才のエミリーは、大学の寮で奇妙な体験をする。それ以来夜中の3時になると激しい痙攣を起こす。治療を受けるが症状は悪化。エミリーは地元の神父の悪魔払いに救いを求めるが…」という話。これは映画紹介記事などで書かれているのでネタバレにはならないと思うけど、この悪魔払い儀式の直後エミリーは亡くなってしまう。その結果神父は裁かれ、映画自体は法廷モノとして描かれている。

ローラ・リニー演じる女性弁護士も悪魔憑きということは信じていない。もちろん相手の検事はエミリーは精神病だったのだと主張。神父の罪を突く。神父が悪魔憑きや悪魔払いについてどう考えていたかはハッキリ分からない。映画はエミリーが精神異常だったとも悪魔憑きとも取れる描き方。それは当然だと思う。事件を深く知るにつれ弁護士も奇妙な体験をする。実際体験したら怖いと思うけど見ている分には恐くない。「気のせいかも」とも取れるような演出だと思う。

私自身はキリスト教徒でもないし、悪魔憑きもそのままの意味では信じていない。要するにエミリーは環境の変化による精神病だったのだと思う。それを治療するには薬や医療に頼るべきだとは思うけど、エミリーのように田舎で神父という存在が大きな影響がある環境に育ち、自身も聖書の一節を何ヶ国語かでそらんじられるほど信心深いのであれば、悪魔払いに頼る気持ちも分からなくはない。昔から悪魔払いが行われてきたのは事実で、要するに悪魔つきを精神病と考えれば、儀式を行うことで救われるならそれでいいのじゃないかとも思うし。

神父はどうしても伝えなければならないと、教会から禁じられたにも関わらず証言台に立つことを主張。エミリーの手紙を読み上げる。そこに書かれていたのは一人の少女の悲壮な覚悟。信仰を持たない私には理解出来ない気持ちではあったけど、一人の少女の人生を考えると悲しい。

エミリー役のジェ二ファー・カーペンターは体をはっての熱演。表情マジで怖い。


『エミリー・ローズ』公式サイト


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする