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【cinema】『チェコアニメ映画祭2006』

2006-04-16 22:21:06 | cinema
'06.04.15 T&Fちゃんと『チェコアニメ映画祭2006』@新宿K's cinema

チェコアニメって人形を使ったものが有名だけど、これはアニメ。1作品短いものだと数分という作品をA~Dまでのプログラムに分け、A・BはK's cinema、C・Dは吉祥寺バウスシアターで上映する企画。見たのはBプログラム。全部で11作品を上映。特に印象に残ったのはパヴトヴァーの『反復』『ことば、ことば、ことば』『クロスワード』、シュチェパーネク/ベドジフの『おじいさんは40人』

『反復』は同じ動作を繰り返す人々があるきっかけでそれぞれの生活を入れ替える話。鉛筆のようなタッチで描かれた画が不穏な音楽と共に繰り返されることに苦痛を感じ始めた頃、突然均衡が破れる感じが絶妙だった。『ことば、ことば、ことば』はカフェに集まる人々の会話を吹き出しだけで内容を表現。楽し気なものもあれば、退屈なものもあり、とげとげしいものもあり。一組の男女がカップルになるまでのパズルが面白い。『クロスワード』クロスワードに夢中な夫と何とかHしようと一生懸命色目を使う妻の姿がおかしくも切ない。ここまではパヴラートヴァーという人の作品らしい。かなり辛口な感じで絵も落書きのような感じで独特。セリフも無い。

『おじいさんは40人』は「入れたものが増える魔法の壺におじいさんが落ちてしまい」という話。なにより画のかわいさにやられてしまった。おじいさんもおばあさんもとってもシンプルに2等身。おばあさんのために40人のおじいさんがバラの花束を手に次々現れるところは最高にかわいい。

つまらないわけではないんだけど、セリフがほとんどないし、淡々と終わったり、繰り返しが多かったりするので眠くなってしまった。Bプログラム一押しと思われるパレチュク/パレチュコヴァー『カバのティリーネック』を前に眠ってしまった(涙)

'60~'80年代に作られたアニメが中心。当時チェコは社会主義だったわけで、やっぱりどこか体制的なものに対する揶揄を感じたりするのは気のせいか? 『反復』にしても共産主義に対しての揶揄のような気がする。まぁ、共産主義についてよく分ので…。クレジットに教育的指導なんてあったりすることに感じるところがある。


『チェコアニメ映画祭2006』HP

コメント
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