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【cinema】『レディ・イン・ザ・ウォーター』

2006-10-10 22:39:03 | cinema
'06.10.09 KTと『レディ・イン・ザ・ウォーター』

M・ナイト・シャマランの作品は何故か全て見ている(笑) ホントに面白かったのは『シックスセンス』くらいだけど。でも『サイン』とかは別の意味で面白かった。前作『ヴィレッジ』もクリーチャーなどがトホホな感じではあったけど、ラストのどんでん返しは面白かったし。

しかしこれ… これは一体何? 「辛い過去を持ち今はマンションの管理人をしているクリーブランド。見回り中のある夜プールで泳ぐ謎の人影を見つけて…」という話し。韓国の妖精伝説も絡んでくるけどファンタジーでもないし。クリーチャーは相変わらずトホホだけど、まぁそれは狙いなのかも。

B級映画も決して嫌いじゃないけど、それを目指して作ったわけでもないと思う。話が破綻してる部分もあるし…。そもそも何が撮りたいのだろ? お伽話なのかな? まぁシャマランなのでってことでしょか。

お得意のどんでん返しも今回は弱い。クリーブランドの役割はいいとしても、辛い過去を持ってる設定も、それと向き合えるようになったのかも不明で生かしきれてない感じ。そもそもキーパーソンを自ら演じてしまうのはどうなんだろ。毎回必ず出演してるけどカメオ出演にとどめた方がいいのでは?

謎の女性ストーリーはブライス・ダラス・ハワード。『ヴィレッジ』以上に浮世離れした役。これはピッタリ。もはや人間離れした雰囲気。演技力もそうだけどあの容姿は独特。彼女はよかった。『サイドウェイ』で話題のポール・ジアマッティはよかったけど、2人の好演も全体に漂うトホホな感じを払拭するには至らず。これもキーパーソンの韓国人女子大生の役がちとウザイ。何故アジア人女性はあんな感じに描かれるんだろ…。

ちょっと変わり者と思われていた人々が実は重要な意味がある人々だったとか、ストーリーの正体が何かとか、一体何しにやってきたのかとかが明らかになって、いわゆるどんでん返し的な部分に至っても、それまでの伏線が単なるご都合主義にしか見えない。そして「だから一体何?」という感じが・・・。だったらいっそのこときちんとファンタジーを描いたらいいのに。それかバカ映画を撮ればいいのに。中途半端。

いろんな映画のオマージュがあったように思うけど、ラストの鷲は『ロード・オブ・ザ・リング』??

ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ジェフリー・ライトなどちゃんと演技のできる個性派俳優を使った割には残念な感じ。


『レディ・イン・ザ・ウォーター』公式サイト

コメント (4)
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