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【cinema】『食堂かたつむり』(試写会)

2010-02-12 00:57:04 | cinema
'10.02.02 『食堂かたつむり』(試写会)@ヤクルトホール

yaplogで当選。ホントにいつもありがとうございます。これ別口でハズレてしまってガッカリしてた。試写会募集の記事を見て早速応募。見事当選したのでワクワクしながら行ってきた。

*ネタバレありです!

「一緒にお店を開店することを夢見ていたインド人の彼氏に、祖母の形見のぬか床以外を持ち逃げされてしまい、ショックから失語症になってしまった倫子。折り合いの悪い母親の元に帰った倫子は、実家の裏にある小屋を改装し食堂を開く。1日1組限定。メニューなし。倫子の作る料理を食べると幸せになれると評判を呼ぶが…」という話。原作はベストセラーとなった小川糸の小説。これは未読。ほんの少し立ち読みしたところ、倫子の一人称で書かれているっぽい。となると映画は別モノになっているかもしれない。だからもしかすると、原作ファンの方には違和感があるかも。個人的には結構好きだった。掘り下げが浅い感じがしなくもないけど、あえてそういう感じにしたのかなとも思う。それが逆にこちらに意味や意図を考えさせる余白になった気がする。深読みしているかもしれないけど(笑)

というのも、倫子は失語症という設定だから、基本的に彼女の台詞はない。時々、母親のペットで豚のエルメスと心の中で会話する時以外、一切喋らない。母親に対する気持ちについては、少女の倫子の回想シーンとも、幻想ともつかない感じで代弁される。個人的にはこの手法は結構好きだったのだけど、合わない人はいるかも。それはミュージック・ビデオ的な映像&歌で、これまでの倫子の人生をさらりと見せてしまう導入部や、時々差し込まれるファンタジックな映像なんかにも言えることかも。正直、若干あざとさを感じたけれど、個人的には好きだった。どちらかというと、エルメスと穴を掘るシーンのドタバタの方があざとかった。

倫子は父親がなく、同じ敷地内でスナックを経営する母ルリコと2人暮らし。小学生の頃、倫子の倫は不倫の倫だとからかわれ、父親のことをルリコに尋ねると、その通りだと答えが返ってくる。真相がホントに"水鉄砲"なんだとすれば、小学生に言える内容じゃないし、大人になってもどうかと思う(笑) でも、いくらなんでもそんな言い方はないだろうと。親子の感じはずっとこうだったらしく、大人になった倫子が母親の言動に傷ついたり、悲しんだりする度に、この頃の倫子が現れる。この母親との関係から逃げ出すため、倫子は祖母と暮らすことになった。おそらく、倫子の料理の腕や、おもてなしの精神、そしてどんな事にも取り乱さない心を育てたのは、この祖母との関係。どうやら、小説ではこの祖母との関係が重要な要素として描かれているみたいだけど、映画では冒頭にミュージカル仕立てでサラリと見せてしまう。続いて同棲していた彼氏の裏切りまでを一気に歌う(笑) 前にも書いたけど、若干あざとい気がするけど、見せたい部分を絞るため、あえて流したのは潔いいかも。

とにかく普通の人は出てこないというくらい、濃いキャラばかり。原作だとどんな感じになるのか分からないけど、映画で見ている分には、役者さん達が上手いので、あざとくはない。流行りの小説を、評判につられて読んでみると、濃いキャラ達が、理解不能な行動ばかりしていて、うんざりする作品が多かったりする。まぁ、余談ですが(笑) サロペット姿のよき理解者ブラザートムや、中年のオカマ、馬に乗ってルリコの店に通うヤクザな男、喪服姿のお妾さんなど個性派ぞろい。一番奇抜なのはルリコ。厚化粧に派手な服装で、豚のエルメスを飼っている。このルリコさんは、男に騙されボロボロになった娘より、ペットの豚をかわいがるような母親。でも、実際は娘を愛しているし、心配している。でも、それを素直に表せない。食堂を開くからお金を貸して欲しいと言う娘をちゃかしてしまう。困った倫子はブラザートムに借金する。と、書けば何となくからくりは分かる。ただ、この母親がこんな回りくどいことをするのは、娘の自立のためではなく、あくまで素直になれない性格だからという側面が強いように感じてしまう。まぁ、それならそれで別に問題はないし、最後にきちんと倫子に伝えたいことを伝えてはいる。せっかくなんだから、きちんと分かり合えばいいのになと、思ったりもするけど、あくまで自分の生き方やキャラを貫いたルリコは、映画の登場人物としては魅力的だし、カッコイイかも。自分の親じゃ困るけど(笑)

倫子が声を失っているというのは、この映画に関してはいい作用をしていたと思う。現代はコミュニケーション過多というか、誰かが何か発信したら、即反応しないといけない雰囲気があるけど、倫子は話せないから筆談になる。あんまり長くは書けないから、要点だけを聞き、そして答える。お客さんは言いたくないことは言わなくていい。それはいいかなと思った。特に、女子高生の志田未来が好きな男子と来るために、予約を入れる場面ではそう感じた。急かされたり、勘繰られたり、逆に張り切って台なしにされたくないかも。適度な距離感がいい。もちろん、それはもともと倫子が持っている距離感なんだと思うけど、話せないことが明確に分かっているからこその受け手側のスタンスっていうのもあるのかなと思ったりする。お妾さんがあんなに食べることに夢中になれたのも、この距離感が作用している気がする。

チラシなどに書いてあるけど、この映画で言いたいことの1つは"生きることは、食べること" 実はこれ、知らずに見た。でも、お妾さんのシーンを見ながら自然に「あぁ、食べることは生きることなんだなと」思っていた(笑) お妾さんを演じた江波杏子の熱演もあって、素晴らしいシーンだと思う。参鶏湯の後にラムチョップ! どんだけ食べるんだよと思ったけど、旦那さんが亡くなってから喪服に身を包み、まるで老婆のようだったお妾さんが、初めは帽子のベール越しに、ゆるゆると運んでいた食べ物が、みるみる彼女の"生きる"エネルギーに火をつけて行く。顔に生気が戻ってきて、縮んでいた背筋がしゃんと伸びる。そして食べる! お妾さんはすごい勢いで食べてたけど、別に汚く食べたわけでも、下品だったわけでもない。とても品よく食べていた。料理もとってもおいしそう。でも、言い方は悪いけど、食べるってとっても動物的な行為。それは本能だから。具合が悪い時や、精神的に辛い時には、食欲はないし食べてもおいしくない。自分では辛いと思ってても、何かを食べておいしいと思えるなら、きっとまだ大丈夫なんだと思う。そういうことが、すごくよく分かった。このシーンはまるごと好き。

倫子は食堂造りを手伝ってくれたブラザートムを、最初のお客さんとして招待する。彼に出したザクロカレーがおいしそう! ぜんぜん味の想像がつかない。彼はこのカレーを食べて別れた妻を思い出す。そして奇跡が起きる。その話を聞いた、恋する志田未来がジュテームスープで恋愛成就。お妾さんは生きる希望を取り戻し… という具合に、倫子の食堂かたつむりで食事をした人は次々幸せになっていく。でも、ホントは本人達が少し足を踏み出した結果。そもそも、食事に誘えた時点で相手に告白できたようなものだし、彼が来てくれたってことは、すでに結果は出てるようなもの(笑) 要するに、倫子の料理は"きっかけ"であったということ。でも、きっかけが素晴らしいものだったからこそ、幸せに満たされて、素直にそれを受け入れられたんだと思う。それは倫子の料理が、どれもホントにおいしそうで、しかも独創的であることが、とっても役立っている。前述のザクロカレーや、たっぷり野菜のジュテーム・スープはどんな味なのか食べてみたい!

人に1歩踏み出すきっかけと、食べることの幸せを与える倫子。でも、彼女に幸せはなかなか訪れない。子供の頃から突き放されているので、倫子はとっても自立している。もちろん心の中では母を求めているから、時々小学生の倫子が現れてしまうんだと思うし、フクロウのエピソードは感動的だけど、その種明かしがなくても倫子が母の言葉にすがっていたことは伝わってくる。何より毎朝、きちんと母親のために朝食を用意するのが健気。母親は素直に愛情表現出来ず、娘は甘えられず、喋れないので喧嘩することも出来ない。『今度は愛妻家』の記事にも書いたけど、伝えたい気持ちがあっても、伝わらなければ意味がない。でも、自分の気持ちをきちんと伝えることは難しい。表現すること自体もそうだけど、本当に伝えたいことを伝えたのに、受け入れてもらえなかったらと考えてしまう。人の気持ちや、自分の気持ちは難しい。ホントの気持ちを自分が居なくなってから伝えるっていうのはどうなんだろうって思ってたけど、あくまで倫子に映ってた自分を貫いたのはカッコイイかも。ちょうど悲しみに慣れた頃、伝えたかったことが伝われば、受け取る側も楽だろうという配慮って気もするし、両方含めていい意味で自己満足なのかも。

ルリコの身体に異変が起きる。これをきっかけに少しずつ歩み寄る親子。それはやっぱり普通の母娘とは違うけれど、正解があるものでもないし。ルリコの初恋の相手シュウ先輩が、彼女の主治医。2人は結婚することになり、倫子がパーティーをプロデュースする。後から気づいたので、確かじゃないけど、多分13人だったんじゃないかな… 「最後の晩餐」ってことなんだと思う。ルリコが語る荒唐無稽な倫子出生の秘密を信じるならば、ルリコは聖母マリアで、倫子はイエス・キリストということかと。そして、倫子とルリコはエルメスに乗って共に空を翔ける。このエルメスが、とっても大切なことを教えてくれる(涙) このシーンのエルメスはもちろんCGだけど、他のシーンはどこまで本物なんだろう。でも、豚ってこんなにキレイでカワイイ動物だと思わなかった。白い毛がキラキラして、目がつぶらで、あの鼻がピンクでカワイイ! ルリコが何故豚を飼うことにしたのか謎だけど、エルメスが果たすことになる役割は大きく、そして深い。それは"生きることは、食べること"に繋がっている。食べることは、命を頂いているということ。どうやら、原作ではこの部分の描写がかなりリアルらしいけれど、映画では一切なし。エルメスは美しい姿のまま荷台に乗って画面から去り、姿を変えて倫子の元へ戻ってくる。ここの間に起きたことを、私達は普段目にすることはない。だから、どうしても忘れがちだけど、お肉でも魚でも、野菜だって命を貰っているのだから、きちんとおいしく食べてあげなきゃいけないと思った。リアルな映像がなくても、それは伝わった。

そもそものテーマといい、母娘の関係といい、実はかなり重い。そのテーマをあえてポップでメルヘンっぽい映像や語り口で見せている。だから、そんなに重くなく見れるので、見ている側としては気が楽。ルリコの倫子に対する思いとかも、ちょっとした場面で伝わってくるので、個人的には好きだった。でも、本質的な部分はわりと自分の頭の中で変換しないといけなかったりするので、普段あまり映画を見ない人には伝わりにくいかも。自分が特別観察力があると言っているわけではないし、前述したように伝えたい事は伝わる。でも、それは役者さんの演技を含めた視覚に訴える部分が大きいので、そういうの拾うのって、実は訓練が必要だったりする。まぁ、そんな大袈裟なものではないけど(笑) 映画をたくさん見てると、いろんな伏線を拾いながら見れるようになったりするので。でも、お妾さんのシーンはセリフは無いのに、テーマがきちんと伝わったので、映像の力を感じた。言い方悪いけど、一種の洗脳みたいな。

前にも書いたけど、倫子が話せないという設定は良かったと思うし、ナレーションで倫子に語らせたりしなかったのも良かったと思う。倫子は決して単純な人ではないけど、主役でありながら、どこか他の人を見守る感じというか… 上手く言えないんだけど、倫子のセリフによる自己主張がない分、倫子の中にもあるであろうドロドロした感情や、怒りなんかをリアルに感じずにすむ。例えば倫子は同級生の裏切りにあい、彼女の父が経営する喫茶店を訪ねる。倫子は喋れないので何も言わないし、何も聞かない。同級生の方がいたたまれなくなって告白する。見ている側は倫子の表情から彼女の真意を探らなければならない。そういうのが、時々説明不足な気がするけど、見る人の判断によって違う映画になるっていうのもアリなのかなとも思う。どこまで意図して作られたモノなのか不明だけど。ルリコは素直に愛情表現できない性格で、倫子にそっけない態度を取ってしまうけど、後に倫子が愛されていたことを知る話と見たとしても感動できる話ではある。でも、ルリコは倫子に自立して欲しいから突き放している部分もあるのかもとか、エルメスのことも自分なりのけじめだと思うけど、食堂で食べることを生業として生きていく倫子に、それは命を提供することなんだと教えたかったのかもとか考えると、かなりエキセントリックな人物ではあるけれど、それだけではないルリコの魅力が見えてきたりする。深読みかもしれないけど(笑)

倫子はまだ途中。辛いことがあって深く傷つき、自分の人生を模索している。食堂を開き、出会った人々が希望を見出していくのを見て、自分も癒されていく。そして、母と向き合い母の気持ちを知る。「最後の晩餐」となってしまった結婚式は、母娘の和解でもある。そしてラスト倫子は声を取り戻す。いろんな傷を乗り越えて、癒されて一皮剥けた倫子になったハズ。声を取り戻した倫子の食堂かたつむりが、どんな感じになっていくのか見てみたい気もするし、また別モノになっちゃう気もする。このラストのセリフはシンプルだけどすごくいい。おいしいものをおいしいって感じることって、すごく幸せなことだと思う。

キャストはみんな良かったと思う。中年オカマの徳井優や、ヤクザな男田中哲司は、映画ではストーリー自体にそんなに関係ない気もするけど、ルリコの店でダラダラ飲んでる感じは、静かな時間が流れる食堂かたつむりと対比となってておもしろい。ちょっとあざとくなりがちなキャラだけど、2人上手いので味のあるキャラとなっている。ブラザートムも良かった。もう何度も書いているけど、いわゆる俳優さんでない人が出演するのって、あまり好きではないけれど、この役に関しては、ブラザートムのひょうひょうとしてて、いい人なのかどうなのかよく分からないという個性に合っていたと思うので。特別上手い演技とは思わなかったけど、良かったと思う。ルリコの初恋の人シュウ先輩の三浦友和は、なんだかボンヤリした感じの人物を、ボサッと好演。出演シーンは少ないけれど、シュウ先輩のおかげで母娘は最後の時を楽しく過ごせたかもしれないと思わせる。お妾さんの江波杏子は好きな女優さんの1人。いろんなタイプの役ができて、女優さんとして正しい気がする。かたつむりに来るまで腰の曲がった老婆ようで、顔もベールで覆われているので、ホントに誰だか分からなかった。食事が始まって少したって気づいた。ここからの食べっぷりは見事! かたつむりにシャンデリアを寄付してくれたりと、お妾さんは裕福らしい。だから品がいい。最初は生気がなかったこともあるけど、静々と食べていた。でも、どんどん夢中になってしまうけど、決して汚くは食べない。みるみる幸せな顔になっていくのもいい。このシーンで「食べることは、生きることなんだな」と思った。この演技はスゴイ。正解は"生きることは、食べること"だけど(笑)

ルリコの余貴美子は大好きな女優さん。エキセントリックで少々あざとくなりがちなルリコを、かっこよくて魅力的な人物にしていたのは余貴美子の演技によるもの。もちろん、演出として庭でエルメスを散歩させながら、かたつむりをチラチラ見てるシーンとか、同級生の裏切りにあって落ち込む倫子を気遣うシーンがあるので、実はルリコは倫子をとっても心配しているのは伝わるのだけど、その表し方がとってもルリコらしくていい。ちょっとコミカルなので逆に切なかったりする。この感じはいい。手紙には号泣だった。すごいつけまつ毛で、ものすごい派手だけど似合う(笑) いろいろ印象に残るシーンは多いけど「エルメス食べちゃおうと思って」というセリフが素晴らしい。いろんな言い方があると思うけど、意外にサラリと言う。でも、このサラリの裏に様々な思いや、悲しみや苦悩がある。でも、決心したからこそのサラリ。素晴らしい。

倫子の柴咲コウも良かった。柴咲コウの出演作品は実はあんまり見たことない。正直、冒頭の穴掘りからの転倒→泥だらけのドタバタ演技を見た時は、どうなることかと思ったけど、喋れない倫子を好演していたと思う。母親に対する気持ちについては小学生の倫子(この子も良かった)の名アシストもあるけれど、きちんとその表情だけで伝わってきたし、伝わり過ぎないこともこの役の狙いだと思うので、そのかげんも良かったかなと思う。そして吹き替えなしで行ったという料理のシーンがいい。手際がいいということもそうだけど、食堂のウリはお客さんのイメージでメニューを考えるというものだし、いつもおいしくなるように願いを込めて作られている。だから、その思いが伝わって、皆幸せな気持ちになって帰っていく。その願いを込めて作っている感じがすごく伝わった。そして、それはエルメスのシーンで最大限に生かされている。だから命を頂くってことがしっかり心に落ちてきて、このシーンは泣けた。新婚旅行に行けないルリコのために、世界各国の料理を用意する倫子にはきっと幸せが訪れるハズ。控えめで芯の強い、でも意地っ張りなところのある倫子ははまり役と言えるかも。ほとんどスッピンぽいけどやっぱり美人。こだわり過ぎてあざとくなりがちな食堂という空間や、衣裳を含めての自分のあり方も、適度な感じで良かった。

原作にもあるのか不明だけど、おっぱい山とか、後に明らかになるバンジーの看板を何度も見せる感じや、ミュージカル仕立てになるところとか、合わない人もいるかもしれないけど、個人的には好きだった。まぁ、おっぱい山は必要ない気もするけど(笑) ポップでメルヘンな幻想シーンも嫌いじゃない。エルメスがかわいかった。そしてブラザートムと倫子が2人きりで作り上げていく食堂がいい。お妾さんにもらったシャンデリアとか、そういう廃材なんかを利用しているみたいだけど、こじんまりとした店内は木を基調としたシンプルな作り。ステンドグラスが印象的。2人で手作りできる範囲っていうことでデザインされているらしいけど、倫子の仕事場であるキッチンもこじんまりと機能的。小さいけれど、アイランドキッチンのようになっていて、そこで料理を作っている倫子は幸せそう。タイルを1枚ずつ貼っていく過程も楽しそうだった。このシーンも好き。'70年代の洋モノに憧れてた人っぽいルリコの部屋や、リビングもいい。倫子自ら襟元に刺繍したカタツムリ柄の仕事着がかわいい。食堂の名前の由来についての言及はなかった気がするけど、お風呂のシーンから想像すると、やっぱり母親のことが好きってことなんだと思う。そういうニヤリとなるシーンが多い。

ポップでかわいくて、デザインもいいし、お料理がおいしそう、おしゃれ映画として見てもおもしろいし、意外に重いテーマがすんなりと入ってくる。そして最後にホロリとさせられるので、女子はきっと好きだと思う。

原作は未読なので、あくまで映画の感想。今、読んでいる松本清張の「波の塔」が終わったら、原作を読んでみようと思う。


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*スキンを『食堂かたつむり』バージョンにしてみました

コメント (6)
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