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【cinema】『オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン』(5回目)

2011-12-20 04:12:36 | cinema
'11.12.08 『オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン』@シネプレックス幕張

BDも購入したことだし、とりあえず様子を見て、いよいよ最終上映ってことになったら、また見に行こうかなと思っていた。そんな中、フォローさせていただいている「オペラ座の怪人」を愛する方のtweetを発見! どうやらシネプレックス幕張で見て来られたらしく、その音響のすばらしさを絶賛されてた。この方は、実際にRAHでの3公演を見てらして、映画館でも数回見ていらっしゃる。で、今回見たのは別モノであるとまでおっしゃっている! そこまで言われては行くしかないでしょう(笑) ということで、半休もらって行ってきたー☆

*ネタバレあり! 今回も長文です(o´ェ`o)ゞ

今回は音響について語ろうと思っているのだけど、どうかな・・・ 多分、また熱く語っちゃうことでしょう(笑)

とりあえず、今回含めて5回観たわけだけど会場の規模的には、スカラ座>品川プリンス>六本木ヒルズ≧幕張って感じかな・・・ 六ヒルと幕張は大きさ的には変わらない気もするけど、座席数は幕張の方が多い。今回も事前にネット予約。多分、より良い音を感じられる席ってあると思うけど、シャンデリア チカチカ暗転後にトイレダッシュするので、通路挟んだ右側の一番前にした。ここは3列分くらい後ろになっているので、最前列でもそこまで近くない。事前におトイレまでのシュミュレーションもバッチリ!(笑) 見るよっ!

Overtureでは音が遅いのがはっきり分かった!
音響が良いと聞いて行ったわけだから期待大だった。イメージとしては大音量で音の迫力があるのかなと・・・ ところが、冒頭のアールさんのSold!とか、セリフが朗々と響くなと思ったものの、Overtureのダーン!という出だしで、大ショックを受ける予定だったのに、アレ?来ない・・・(笑) それどころか遅い・・・ イヤ、実はイギリスと日本の方式が違うため、現在上映されているものは速度が遅く、半音下がって聴こえるというのは、twitterやネットでは有名な話なんだけど、実はあんまり気づいてなかった(笑) 今回、初めて実感できたのは、音響の良さゆえなのかも。最近、audio-technicaのヘッドフォンを買って、ほぼ毎日BDを大音量で見ている(笑) BDはこの辺りのズレも解消しているし、音も編集されているから、Overtureの迫力はスゴイので・・・

歌を聴くには良い音響! Insolent Boy!からビリビリきた!
で、Overtureでは正直アレ?と思った音響。実は歌を聴くということに関してとっても良かった! おそらく当日のクォリティーのまま録音できているんだと思うけど、それをどう再生できるかってことで違ってくるのかなと・・・ Think Of Meでのシエラの高音もキンキンせずに、やわらかく美しく聴こえた。別に、他の劇場でもキンキンしていたわけではないけど・・・ 女声は女性らしく優しく美しく、男声は男性らしく響いて聴こえる。でも、特に男声がいい気がした。ラミンとハドリー(*本来はヘイドリーではなくハドリーと発音するらしいので、今回から表記変更)はスゴイよく聴こえるようになった。特に低音がビリビリするくらい響いて迫力大。The MirrorのInsolent Boy!からビリビリしいてすごくイイ! そして全体的に言えることだけど、細かい歌の表現もきちんと拾っているので、より感情が伝わってくる。これ上手く言えないのが歯がゆいのだけど、例えばInsolent Boy!みたいなキメ部分以外でも、キャストたちはちゃんとお芝居として歌っているから、そういう部分もきちんと聴けると、より説得力があるし、その場面の意味も違ってくる。何より見ている側の感動が違う。どの部分って具体的に言えないのが辛いとこだけど・・・

Music Of The Nightは公開版もイイ!
公開版も良かったのだけど、tremulous and tender のトコちょっと上ずっちゃってたし、BD版の方が完成度は高かった。それは、今でも変わらないと思うけど、この音響で聴いてみると、前述したように細かい表現もちゃんと拾えているので、実はすごく丁寧に歌われていることが分かった。イヤ、雑に歌っていると思っていたわけではないのだけど(笑) 例えば、ラミンはSilently the senses , abandon their defences の後、正面を向かせようとクリスティーヌを手で誘導する時、小さくyouって言っている。これヘッドフォンで聴いていて気づいたけど、公開版でもちゃんと言っていて、これも拾えてる。他の劇場でも拾えているのかもしれないけど、少なくとも今までは気づかなかった。そういう部分も含めて、声の表現がきちんと伝わってきたので、クリスティーヌに対して自分の思いを伝えようとしているのが、より分かりやすくなってた。

アンマスクドのお怒りは公開版の方がいい!
これは前回記事でも書いたけど、絶対に公開版の方がいい! ここ既に歌ってなくてガンガンに怒っていて、もうシューシュー言っちゃってる(笑) BDでは音声差し替えていて、歌っているバージョンになっているけど、ガンガンに怒っている映像と合ってなくて変。しかも、直後の Stranger Than You Dream It は、そのままだからつながりも変。前述したとおり音がいいので、息遣いとかもそのまま聴こえるから、このガンガンお怒りがスゴイ迫力! ファントムの悲しさを表す場面でもあるけど、彼は殺人者でもあるわけで、意外にキレやすい面もある。ここでガンガンに怒っている方が説得力がある。ラミンのStranger Than You Dream It は、とっても傷ついてしまっていて、クリスティーヌを怯えさせてしまったことに対しても、さらに傷ついてしまっていることが伝わってくるので、この時点で泣いてしまった。何度も見たけど、ここで泣いてしまったのは初めて。それはこの音響のおかげだと思う。

Wishing You Were Somehow Here Againがイイ!
初めて見た時ホントにビックリしたWishing You Were Somehow Here Again。この曲クリスティーヌの見せ場なわりに、今までほとんど印象に残っていない。でも、シエラのコレ素晴らしかった。でも正直、回を重ねるとちょっと力が入りすぎじゃないかなと思ったりもした。最後の絶唱ばかりが印象に残ってしまい、ちょっと強すぎる気がしていた。でも、今回見たら、最初の方ってわりと切々と歌っていることが判明。しかも細かい感情の揺れがきちんと表現されているから、絶唱の前の時点で思いがちゃんと伝わっている。で、絶唱だから、そりゃ終わった瞬間ブラボーってなるわ(笑) ホント良かった!

Wandering Childはmyがアップ!(←意味不明(笑))
大好きなWandering Childの場面はBD版だとカットが増えて、3人の関係や感情がより伝わって分かりやすくなったけど、その分忙しくなった気もする。まぁ、これも好みだけど。逆に、例えば公開版だとAll I Ask Of You(Reprise) の悲しみが怒りに変わる瞬間が、引きの映像になってしまっているので、せっかくの表情の変化が見られないなどと、痛し痒し・・・ まぁ、全部の要望が満たされることがないのは仕方のないことだけれど・・・ ちなみに、All I Ask Of You(Reprise)の大好きな Phantom asked of you!もビリビリしていて良かった! で、話を戻すと大好きな Wandering Child のシーン。特に大好きな yearning for my guidance の"my"のトコ(詳しくはココ)公開版はすごいアップだった! この画いいなぁ・・・ ここの音も良かったし!

Point Of No Returnがイイ!
Point Of No Returnイイ! 大迫力! 特に低音がよく響くのでファントムの部分がイイ! クリスティーヌのパートもわりと低いし。The game we’ve played till now are at an endの、at an end がすごく(・∀・)イイ!! ここの伸びと高音の美しさがスゴイ! ここの声キンとしてて好き! 声の圧迫がスゴイ。あと what warm unspoken secrets will we learn の、what warm unspokenのトコ! ここもキンキンしててイイ! ここの曲の表現もいい。しかもあの手の動き! そりゃクリスティーヌもああなるよ(笑) PONRはクリスティーヌからの、その時(あえてボカします)の歌だと思っていて、それはここのシエラが超絶に上手かったから。今まで見たクリスティーヌは迫力不足だったけど、この時のシエラの表情は役になり切っているクリスティーヌで、普段のクリスティーヌとは全然違う。妖艶で、ものすごく誘惑してきて、ドン・ファン(ファントム)に対して、絶対的に優位に立っている。でも、決して声を張り上げて歌っているわけじゃない。最初の past the point of no return のトコなんて、全然力入ってない。でも、ちゃんと声が聴こえていて、しかもアミンタがドン・ファンを誘惑している駆け引きがちゃんと伝わる。これはスゴイ。この辺りの声の表現もハッキリ分かった。だけど、今回ラミンの歌唱の細かい表現がちゃんと伝わってきて、すごく命令口調だけど、ドキドキしている感じがして、すごく切なかった。で、大好きなクリスティーヌ後ろから抱く → ファントム手を伸ばす → ガシッ → 左 → 右 → 両腕バーン で泣いてしまった。この直後、クリスティーヌは逃げようとしてファントムにつかまるわけだけど、その瞬間シエラはクリスティーヌの顔になっている! スゴイよシエラ! で、この直後の the bridge is cross , so stand and watch it burn の、ラミンのstand!が切なくてイイ! これは必聴! ものすごい切羽詰ってる・・・ ここはBD版もそのままではあるけど、音響のいい映画館で、大音量で聴きたいところ。マニアックだけどWhy So Silent の Remember とかも(笑)

Down Once Moreは相変わらずスゴイ!
ここは相変わらずスゴイ! BD版はそのまま入っていると思う。No compassion anywhere のcompassion で、ものすごくツバ飛んでて、シエラの顔にかかっているけど、シエラは動じず、怯えた演技を続けている。まぁ、当たり前なんだけど(笑) この日はPONRの両腕ガシッから泣いていたので、ここも泣きながら見ていたけど、いつもの泣きポイント Christine , why?!の絶叫でさらに泣く。゚(PД`q。)゚。

The Final Lair について熱く語りたい(笑)
ここ、BD版と同じなのかな・・・ なんか全体的に全然別モノに見えたんだけど・・・ でも、ラウルの首にパンジャブ・ラッソーを掛けてから、except perhaps Christine のトコの、階段の飛び降り方が同じなので、同じ公開版なんだと思うけど・・・ とにかくラミンの歌唱が全体的にすごくダークだった。大好きなturn around の絶叫も、もっと迫力があって怖かった。ラウルが来たことに気づいてからの Sir , this is indeed an paralleled delight とかスゴイ意地悪かったし、ファントム派の自分としても若干引くくらい(笑) でも、本来のファントム像としてはこれでいいような気もする。続くクリスティーヌ首絞めも、生きるためとはいえ殺人者の顔を持つファントムとしての、キレやすさというか、何をするか分からない怖さを表していると思うので。事実、首を絞めていることに気づいて自分でもビックリしちゃってたし・・・

ラウル登場からの3人は何度見ても超絶に上手い。ラミンの the world showed no compassion to me! がすごくて、そうだよね そうだよねと思っていると、怒ったので手に力が入ってしまい、首を絞められているクリスティーヌが瀕死状態に! このシエラの演技もすごいし、何よりその直後のハドリーの Let me see her!が上手い! 直訳すれば彼女に会わせろ! だけど、ハドリーはここで瀕死のクリスティーヌを見ているわけで、彼女が死んじゃう!と思いながら歌っているので、ファントムが気づいて慌てて手を離すという流れになっている。もちろん、そういう演出になっているからだろうけれど、この3人がホントに上手いから、すごくリアル。解放されたシエラの息遣いや表情もスゴイ!

シエラはずっと素晴らしかったけど、この場面は本当にスゴイ! 今まで見てきたクリスティーヌは本当に弱かった・・・ でも、力強いってことじゃない。あんなに怒っていても可憐さや品の良さというような、クリスティーヌらしさを失っていない。ちゃんと歌っているし音も外さないのに、すごく怒っているし、悲しんでいるし、追い詰められていることが、しっかりと伝わってくる。イヤ、プロなら当然だと思うけれど、歌うだけで精一杯という人多かったので・・・ クリスティーヌは可憐で夢見がちな少女だけど、これだけ感情あらわにしても大丈夫なんだよ。まぁでも、下手にやるとギャーギャー言っているだけの人になっちゃうから、やっぱりこれはシエラが超絶に上手いのでしょう。

今回じっくり見てみると、ラミンは結構首振り演技をしている。クリスティーヌに this haunted face holds no horror for me now って言われるトコとか、そんなこと言われても無駄だからみたいな感じで首振っている。それが、とっても効果的。 I gave my mind blindly って言われた後、ラミンはblindlyってつぶやいている。これはちょっと傷ついちゃったのかな・・・ でも、ファントムの中でも葛藤があって、クリスティーヌと見つめ合うシーンでは、2人の息遣いがスゴイ。顔が近いからお互いのマイクが拾っているかも。シエラの息遣いがホントニにスゴイ! 本当に追い詰められている。ファントムももう You try my patience make your choice!って、言っちゃってるけど、その後呆然としちゃってる感じもスゴイ。もう、自分が選ばれないのは分かってるんだと思う。でも、言わずにはいられない。何度もしつこいけど point of no return と超えちゃったから・・・ 切ない

で、キスシーンは本当に毎回号泣。ここの Angel Of Music のリプライズがものすごく切ない。思えばこの曲、Wandering Childとかいろんな所でリプライズされているけど、ホント2人を切なく表現している。クリスティーヌの父親と音楽の天使ファントムを象徴するようなヴァイオリンが印象的。BD版では消されているけど、ここキスの音とか拾っててリアル。これに関しては好みの問題かな・・・ うーん。ライヴ感で言えば、あっていいように思う。それだけ本気で演じているわけだから。ただ、MOTN、PONRで力説したのと矛盾するけど、このシーンは生々しくない方がいい気もする・・・

で、この後、ラウルを救出してからのラミンのよろよろ演技で毎回さらに号泣 forget all this とか、Take the boat とか指示しているけど、足元がよろよろしちゃって、オルガンにすがってしゃがみこんじゃう。で、Go now! Go now and leave me!で、階段に倒れこんで絶叫・・・ その後、泣き声も聴こえる。これは泣かずにはいられないでしょう。こんなに打ちひしがれちゃっている人を前にして、ポップコーンなんて食べてる場合かと! 食べてないけど(笑)

で、クリスティーヌ戻る → 一瞬期待 → 指輪見る → 諦め → Christine , I love you はやっぱり公開版の方が好き! 諦めのトコまで左からラミン中心に撮っていて、一回正面に切り替わるので、2人が横から映る。で、その時のラミンの佇まいが・・・ 膝とか力抜けちゃってる・・・ で、もう一度左からの映像に切り替わって、Christine , I love you・・・ このときのラミンの表情が素晴らしい! で、途中からクリスティーヌの手を包むラミンの手がアップになる。ココ! 赤い死でクリスティーヌを呼ぶラミンの手のアップを入れるほど、ファントムの手にこだわっていたBD版が、ここ外してしまうとは・・・ この大きな手にクリスティーヌは操られていたし、包まれていたんだから、これは入れないと!

その後、去り行くクリスティーヌが一度振り返った時の、ラミンのうなずきは公開版にもあった。後ろからの映像なので、ちょっと分かりにくいけど、この映像もいいなぁ・・・ say you'll はBD版のカットの方がいいかな・・・ You alone can make my song take flight からの音も良かった。低音がよく響くし、高音部もキレイ。

はぁ、ものすごい感動してしまった。まず音が良いこと! これは本当にキャスト達の細かい表現がしっかり再現できていた。それは全キャストに言えることだけど、やっぱり主役3人の演技がより際立ったのがよかった。特に男声の低い音がより拾えていた気がするので、今まで一本調子に聴こえていたトコも、ちゃんと感情表現していることが伝わって、より感動できた。ハコが小さい分、画面により集中できたのも良かったと思う。品川とかの大画面の迫力っていうのもあるけど、小さいハコでじっくり見るのもいいかも。そんなわけで、かなり入り込んで見たので、大感動! 劇場で5回、BDで何度も見てるのに、まだ発見があって、こんなに感動できるなんてスゴイ。この映像欲しい! っていうか、3公演分全部見せて欲しい!(笑) カテコでもずっと涙が止まらなくて、ALWのスピーチのトコで、ラストの3人を思い出して泣いたりしてた(笑)

はぁ、もう何度でも言う! 今年一番感動した!

『オペラ座の怪人25周年記念公演』Official site


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