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【art】「天野可淡少女人形展第三章ノ第一章 鈴虫之記」

2016-09-25 00:52:49 | art

【art】「天野可淡少女人形展第三章ノ第一章 鈴虫之記」

 

 

 

 

銀座で開催中のマリアの心臓企画展「天野可淡少女人形展第三章ノ第一章 鈴虫之記」を見て来た。会場は前回(感想はコチラ)と同じ銀友ビル。会場の迷路のような区切りも前回と同じ。tweetにもあるとおり、三浦悦子さんや恋月姫の人形も前回と同じだったかな? 三浦悦子さんのウサギ耳の子は大好きなので、これはウレシイ 横井まい子さんの絵画は展示替えがあったけど、これは新作なのかな? 着物姿の少年たちをテーマにした2作。特に「かさね」が好きだった。

 

伝説の人形作家天野可淡。その作品が見れるのは貴重な機会。タイトルに「鈴虫之記」とあるように、館内には鈴虫の鳴き声。その中で鑑賞する天野可淡というのも風情がある。光沢のある瞳は独特の輝き。少し開いた口のどこか寂しげで不安そうな表情も印象的。特に好きだったのは展示スペースの入り口近く。入口に向かって右側に寝ていた子。あの子のあどけない表情が忘れられない。

 

最近、TwitterのTLを全然見れてなくて、この企画展のことを知るのが遅くなり、気づいた時には残り1週間 しかも火曜日と水曜日が休館日(実は水曜日に行ってしまった(o´ェ`o)ゞ)、22日は箱根旅行、23日は残業&肉部の活動ってことで、気づけば残り1日! 見れてよかった~

 

天野可淡見れる機会はなかなかないと思うので、是非是非!

 

 「天野可淡少女人形展第三章ノ第一章 鈴虫之記」:2016年9月10~25日@銀友ビル6F

マリアの心臓

 

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【art】「生誕300年を祝う 若冲と蕪村展 -江戸時代の画家たち-」

2016-09-25 00:44:59 | art

【art】「生誕300年を祝う 若冲と蕪村展 -江戸時代の画家たち-」

 

 

 

 

ぽけかるの箱根日帰り旅行に参加して来た。旅行内容の記事はコチラ。参加した目的が岡田美術館のこの企画展。大好きな絵師伊藤若冲(Wikipedia)の「孔雀鳳凰図」特別展示を含んだ「生誕300年を祝う 若冲と蕪村 -江戸時代の画家たち-」が12月18日まで開催中。

 

岡田美術館は5階立て。1階と2階が日本、中国、朝鮮の焼き物。3階と4階が絵画展示。5階は仏像と仏教美術と映像展示。「孔雀鳳凰図」は2階に特別コーナーを設けて展示。空いててほぼ貸し切り状態だったので、全体的にゆったり見れた。

 

同じ年ということで、昨年サントリー美術館でも「生誕三百年同い年の天才絵師 若冲と蕪村」(感想はコチラ 書きかけ)が開催されたりしている、若冲と蕪村。たしか近くに住んでたことがあったんだよね? 正直、与謝蕪村(Wikipedia)の絵はあまり好きではない。ということで、ここは若冲メインで鑑賞。とはいえ、若冲作品は7点、蕪村6点とあまり多くはない。実は円山応挙(Wikipedia)の方が多かったり

 

まずは2階の「孔雀鳳凰図」から見た。これは「生誕300年 若冲展」(感想はコチラ)でも鑑賞済みだけど、83年ぶりに発見された作品。若冲展の記事にも書いたけれど、鳳凰は同じポーズで3点ほど描かれているので、この構図が好きだったのかな? しかし色彩豊かで細かい。裏彩色、筋目描きなど、様々なテクニックを駆使して描いているのでしょう。若冲展ではじっくり見れなかったので、このゆったり鑑賞はウレシイ。

 

 

 

陶磁器をサラリと鑑賞しつつ、5階へ移動。5階の展示室は狭くて、入口入って直ぐに金剛力士像2体がドーンとお出迎え。薬師如来坐像の両脇に増長天、持国天が左手に。平安時代の薬師如来坐像はよいお顔。手前に両界曼荼羅が左右に分けて展示されていた。なかなか良いので、5階まで行く価値ありだと思う。

 

続いて4階に降りていよいよ今回の企画展を見る。伊藤若冲は大好きなので、企画展があれば可能な限り見に行っている。なので結構展示が被ることも。でも「三十六歌仙」は初めて見たかも! tweetでは「三十三歌仙」と書いちゃってるけど、正しくは「三十六歌仙」(o´ェ`o)ゞ これ若冲81歳の作品。以前、晩年に描いた鶏の屏風を見たことがあって、その時にも感じたけれど、この境地に達したんだなと思った。本格的に絵を描き始めた40代のころには、色彩も、技巧も、構図も、やりたいことは全て詰め込んだ作品だった。でも、晩年には墨絵でとってもシンプルで、でも奥深い味わい深い作品になった。引き算したというか、そぎ落とされたというか。それは、禅の教えに目覚めたこともあったのかもしれないけれど・・・ とにかく、これは素晴らしかった

 

 

若冲はやはり大好きなので、残りの6点も良かった。与謝蕪村の作品はやっぱり好みではないかなぁ・・・ 長沢蘆雪(Wikipedia)や曽我蕭白(Wikipedia)などのコレクションもあったので、ちょっとおどろおどろしい系好きだったのかな?岡田さん。

 

 

 

3階に降りて、ここからは企画展とは関係ない展示。鈴木其一(Wikipedia)は大好き。琳派の中では実は一番好きかも。現在サントリー美術館で企画展が開催中で、これは絶対行こうと思っている。展示作品は1点だけだったけど、季節を表す柄の扇を描いた屏風が素敵だった。メモなど取っていなかったので、タイトルが覚えられなくて残念 

 

狩野探幽(Wikipedia)の「風神雷神」は色紙くらいの大きさの小さな作品。これはやっぱり俵屋宗達(Wikipedia)とか、尾形光琳(Wikipedia)の作品を見て描いたのかしら? でも、当時は現在と違って簡単に絵画が見れる時代ではなかったと思うのだけど・・・ たとえば、尾形光琳を崇拝していた酒井抱一(Wikipedia)は、「紅白梅図屏風」を真似て描いているけれど、存在自体は知っていたけれど、実物は見ていないハズ。どうだったのだろう? サッと描いたような小さな作品だったけれど、さすが探幽と思わせる作品だった。 

 

 

 

 

 

岡田美術館に行きたい理由は喜多川歌麿(Wikipedia)の肉筆画「深川の雪」を見たいから。さすがに本物は常設していないけれど、複製が展示されていた。この複製も美しく、実物がしのばれる。かなり大きな作品。その構図と女性の美しさはさすがは歌麿。これは是非是非本物が見たい!

 

 

 

 

 

美術館内の壁面には巨大な「風神雷神図」 俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一など琳派の絵師たちが描いた題材。抱一以降は実際に弟子をとった(鈴木其一は酒井抱一の弟子)けれど、それ以前は私淑という形だったため、宗達の「風神雷神図」をそれぞれが模写したということになるのかな? 縦12m×横30mあるこの壁画は俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を元に福井江太郎氏によって描かれた肉筆画なのだそう。これは素晴らしい

 

この壁画に向かい合って足湯がある。この足湯は無料。併設されている喫茶店から飲み物のオーダーが可能だそうで、コーヒーなど飲みながら壁画を眺めつつ、足湯を楽しめる趣向。でも、残念ながら雨でぬれてしまっていたので、この日は断念

 

「生誕300年を祝う 若冲と蕪村 -江戸時代の画家たち-」:2016年9月5日~12月18日

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

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