🎨【art】日タイ修好130周年記念 特別展「タイ ~仏の国の輝き~」🎨

仏像好きとしては行かなきゃな展覧会なのだけど、絶対行く!となったのは仏像大使みうらじゅん氏&いとうせいこう氏の影響。お二人が大使を務めたということは、関連グッズにアレがあるということね! ということで、仏像:グッズ=7:3くらいの感じで見に行ってきた~
例によって感想をTweetしておいたので、そこに補足する形で感想を書いていく
タイの仏教の流れを5世紀~19世紀まで、5つの章に分けて紹介。仏教はインドで発祥し、中国などを通って日本に渡った大乗仏教(
Wikipeidia)と、スリランカなどを通った上座部仏教(
Wikipedia)とに分かれた。その違いが分かる展覧会だったと思う。仏像の作り方にしても違う。基本ブッダをモデルにしているわけだから、基本的な形態としては同じなのだけど、日本の仏像が天平時代から平安、鎌倉、江戸、そして現代まで時代により姿を変えて来たのと違い、タイの仏像は大きく変化していないように感じた。仏像とはこういうものという型が出来ているということなのかな? その違いが上座部仏教と大乗仏教の考え方の違いなのか、日本独自のものなのか勉強不足で分からない
まず特徴的なのは表情。基本アルカイックスマイルなのだけど、日本の仏像に見られるほのかに口角を上げているという感じではなく、もっと明確に上がっている。唇も厚い。そして眉毛がつながっている。この眉毛がつながっているのはタイの仏像の特徴なのだそう。日本の仏像のように、如来、菩薩、明王、天部などの区別はないのかな? 基本あまり装飾をつけていない。衣も薄い。この衣はサンカーティーというのだそう。頭にラッサミーと呼ばれる火焔飾りがあるのも特徴。日本の平安以降の仏像を見てしまうと繊細さに欠ける気はするけど、親しみやすさはタイの方があるかもしれない。どちらも信仰の対象であり、人々を救うというのは同じだと思うけれど、その方法が少し違うのかもしれない。と、勝手に解釈(笑)
従三十三天降下というのは、ザックリ言うと、釈迦を生んで7日後に亡くなってしまった母マーヤ夫人のを訪ねて天界に上り説法をした後、水晶の階段を下りて来たとことを言うらしい。遊行像というのは、この階段を下りている姿を現しているとのこと。

仏陀遊行像
アルダナーリーシュヴァラ(
Wikipedia)というのは、男性性と女性性を併せ持った神で、右が男性でシヴァ神、左が女性で妻のパールヴァティを表しているとのことで、額にはシヴァ神の特徴である第三の目がある。いろんな形の像があるようだけれど、今回展示の像はちょっとユーモラスだった。

アルダナーリーシュヴァラ坐像
仏像はかなりの点数あったのだけど、やっぱり一番惹かれたのは入口入って直ぐにいらしたナーガ上の仏陀坐像。結構な大きさがあったこともあるし、お顔もアルカイックスマイルで美しかった。そして何よりその造形! ナーガというのは蛇の神。そのナーガが7匹とぐろを巻いた上に坐しておられ、頭上には7つの頭が鎌首をもたげた形。これはカッコイイ! 後ろがめちゃカッコイイので是非背面も見て欲しい! みうらじゅん氏といとうせいこう氏による音声解説では、ヤマタノオロチの原型ではないか?ともおっしゃっていたけどどうなんだろう? この方12~13世紀頃の作だそうなので・・・ まぁ、この方が由来というわけではなく、ナーガ信仰がということなのかな?

ナーガ上の仏陀坐像
最近では事務所を通さず直接オファーがあるという仏像大使のお二人。絶対音声ガイドあるはずと思ったらあった! 基本の解説はテレビ東京アナウンサーの須黒清華さんがされていて、お二人はボーナストラックという形。音声解説は21件あるけど、ボーナストラックは5件。正直もう少し欲しいところではあるけど、とっても楽しいのでこれだけでも借りる価値あり!




ラーマ2世王作の大扉


これは写真展示
第二会場入ってわりと直ぐ。5.6mのラーマ2世王策の大扉がある。これはワット・スタットの入り口の両扉の右側。実際の感じを再現するため、奥に仏像の大きな写真が展示されている。これはビルマ軍との戦いの後、復興のためにラーマ2世自ら彫刻したのだそう。かなり細かく彫られていて素晴らしい作品ではあるけど、まぁ19世紀だからな~💦と思わなくもない。でも、迫力満点の展示ではあった。撮影可能なのもうれしい!
第一展示室の最後に、生まれた曜日別の仏と何故かラッキーカラーの展示があった。自身は火曜日生まれだと知っていたので普通に見ちゃったけど、分からない人のために生年月日を入力して調べるタッチパネルがあった。火曜日生まれは涅槃仏。

これね!涅槃仏(ワット・ポー)



仏像大使のお二人が絡んだとなれば楽しみなのがグッズ! Tシャツやブロックメモなど気になるものはたくさんあるけど、毎回買おうと決心しているのが仏光ライト。ライトをつけると仏像のお姿が浮かび上がるというもの。
そして、今回とっても悩んで結局買ってしまったのが、お二人が出演中の新見仏記のタイ編の限定版。バンコク編とアユタヤ編に、タイ旅行記DISCが付いている。ポストカードとホノグラムカードはデフォルトセットみたいだけれど、生写真とNaRaYaとMJのコラボキーホルダーはタイ展限定らしい。ということで、手を出してしまいました

仏光ライトは照らすとこんな感じ。ナーガ上の仏陀坐像だね。こう見ると三田佳子似だね

タイ展では"トーハク BEER NIGHT"と題して屋台村を開催。なんと樽出しのシンハーが飲めるってことで、わざわざこの日に見に行った。シンハー飲みながら軽くつまんでから見ようと思っていたので、何も食べずに行ったのだけど、結構カレーとかガッツリ食べる系が多くて、1人だったし席も埋まっていたのでシンハーのみ。すきっ腹だったのでちょっと酔ってしまった

樽出しシンハー(600円)
シンハーは結構薄めで飲みやすいと思うけれどコクがあっておいしかった! そんなに違いが分かってないけど、樽出しだと新鮮な気がした。
次回は8月25、26日に開催。入場は無料ですが美術館入場チケットが必要です

トーハクくん

ユリノキちゃん
ゆるきゃらグランプリにもエントリーしているというお二人。暑いのにお疲れさまです
熱中症に気をつけて!!
この後、常設展見たり、びょうぶとあそぶ(別記事書く予定!)を見たりしてたら、閉館時間の21時に! なんと3時間以上いたよ!! ということで、たっぷり楽しめた東京国立博物館なのでした
そうそう! 仏像大使お二人のトークショーが開催されたそうで、その動画が紹介されていたのでUPしておく!
「タイ 〜仏の国の輝き〜」展 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー 〜OPトーク&テープカット〜
「タイ 〜仏の国の輝き〜」展 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー 〜タイ旅行記&展示品紹介〜
「タイ 〜仏の国の輝き〜」展 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー 〜展覧会グッズ紹介〜
🎨日タイ修好130周年記念 特別展「タイ ~仏の国の輝き~ 」:2017年7月4日~8月27日 @東京国立博物館 平成館
日タイ修好130周年記念 特別展「タイ ~仏の国の輝き~ 」