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【art】「国宝 鳥獣戯画のすべて」鑑賞@東京国立博物館平成館

2021-06-28 00:10:27 | art

【art】「国宝 鳥獣戯画のすべて」鑑賞@東京国立博物館平成館

 

 

見たいと思っていた矢先、3回目の緊急事態宣言で休館となってしまった😭 国宝って年間で展示日数の制限があるそうで、このまま中止になってしまうのではないかと心配してた。

 

おそらく多くの方のご尽力で、会期を6月20日まで延長しての再開となり、さらに会期中は8時半から20時まで開館! 本当にありがたい。さっそく日時指定のチケットを購入。

 

アルコール消毒と検温を済ませて入場。この日は本館は閉まっていた。東博には何度も来ているけれど、本館が閉まっていたのは初めてだと思う。本館は今「国宝 聖林寺十一面観音観音 三輪山信仰のみほとけ」の準備中かな😍

 

思ったより混んでいたけど、並んでいればそれなりに流れているので、そこまでストレスを感じることはなかった。

 

いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想記事とする😌

 

 

 

 

エスカレーターを登って直ぐ左の入り口は第2会場で、第1会場の入り口は右方向で、さらに右に曲がった物販スペースの横だった💦 平成館は入口中央に階段とエスカレーターがあり、その両側が展示スペースになっている。展示内容によって第1会場と第2会場が入れ替わっている気がするのだけど違うかな🤔 とにかく間違えました😅 

 

でも、これが自分的には大正解で、先に第2会場をザックリと見てから、第1会場の「鳥獣戯画」(Wikipedia)をじっくり見ることが出来て良かった。

 

 

上の画像は第1会場を出た所にあった、おトイレはアチラの看板にいた兎を撮って来た😅

 

 

鳥獣戯画は以前見たことがある。たしか全巻見たと思ったのだけど、一挙展示は今回が初とのこと。記事探してみたら2007年にサントリー美術館で見ていて、確かに甲乙丙丁全巻みているようなのだけど🤔 記事はコチラ

 

とはいえ、14年も前のことなのですっかり忘れていたので、今回は先日放送された「ぶらぶら美術・博物館」(記事はコチラ)で予習して、見どころをおさえて行った。

 

今回の目玉はなんといっても甲巻の動く歩道での展示。アトラクション待ちのように列が出来ていたけれど、ところどころに動物たちをモチーフにした注意書きなどがあったり、壁面にプロジェクションマッピング的に映像が映し出されたりして飽きることはなかった。

 

ホントに駅にあるような動く歩道が設置されており、ゆっくりと移動して行く。「鳥獣戯画」は巻物であり、左手で開きながら右手で巻き取りつつ鑑賞していたのだろうと、そのように見ると動物たちが動いているように見えたのではないかということで、国宝を動かすことは出来ないので、人間が動いて鑑賞するこの方式になったとのこと。

 

これが本当に楽しかった! 動画ともまた違うのだけど、昔のアニメーションを見ているような感じ。走馬灯とかそんな感じの。あと、混雑緩和を考えるとこの方式はとてもいいと思う。自分たちで歩いて見ていくとなると、どうしても立ち止まって見てしまうと思うので、となると詰まってしまう。時間がある時はそれでもいいのだけど、コロナ禍なので密を避ける意味でもいいと思う。とはいえコストの問題があるとは思うけれど🤔

 

「ぶらぶら美術・博物館」鑑賞時の記事にも書いたけれど、鳥獣戯画は国宝の中でも最も謎の多い作品で、いつ誰が描いたのか、所蔵されている高山寺にもいつ誰が持ち込んだのかも分かっていない。

 

「鳥獣戯画」甲巻

 

四巻の中で最も有名な甲巻も前半と後半で絵のタッチが違っているため、おそらく描き手が違うと考えられている。そもそも前半と後半もどちらが先に描かれたのかも不明だけれど、明らかに後半の方が動物たちの姿もスッキリしていて、動きも生き生きとしていて上手い。これは肉眼で見るとホントによく分かる。

 

とにかく動物たちがカワイイ。もしかしたら何かしらの示唆というか揶揄的なものがあるのかもしれないけれど、そういうの全く分からなくてもコミカルで楽しい。

 

「鳥獣戯画」甲巻

 

お目当ての猫もしっかり見て来た! 烏帽子を被っている感じが、どこか「長靴をはいた猫」を思わせる。「鳥獣戯画」は平安時代に描かれたものだろうと言われているので、こちらの方が全然先だけども😅 

 

 

 

「鳥獣戯画」乙巻

 

甲巻の動く歩道での鑑賞が終わった時点で目標達成した気持ちになってしまったのだけど、乙・丙・丁巻もそれぞれ良い。乙巻は描かれた当時日本にいた動物たちと、想像上の動物たちが描かれている。思ったよりも大きく描かれており、かなりの迫力。特に獅子が良かった。

 

「鳥獣戯画」丙巻

 

丙巻からは人間も描かれる。丙巻は前半は人間、後半は動物が描かれており、実は裏表であったものが剥がされたことが以前の解体修理で分かったそうなのだけど、何故剥がされたのか、そもそも何故表裏に描かていたのかは不明らしい。もしかして人間部分は「鳥獣戯画」とは別モノとして描かれたという可能性はあるのかしら?

 

イヤ急に人間が主題って何故かなと思ったので。平安時代や鎌倉時代の人たちにとって、人間も動物であるという感覚はなかったのではないかと思うので。っていうか、そもそも描き手は「鳥獣戯画」を描こうと思って描いた訳でもないのか🤔 やっぱり奥が深い。

 

「鳥獣戯画」丁巻

 

丁巻のあえてのヘタウマ感がよく分かる部分。一人だけリアルに顔が描かれており、おそらく本当はこのくらい上手く描けますよという意志表示なのでは?とのことだった。なるほど、そう言われればそうかもしれない。ホントに下手な人って線がボヨボヨしちゃうけれど、そういうのとも違う感じはするけれど。

 

「子犬」

 

湛慶(Wikipedia)作と言われている「子犬」は第2会場の最後に展示されている。カワイイ。この子犬がとてもリアルなのは、その造形はもちろんだけど、目にあるのかなと思う。しっかり玉眼だったので、やっぱりこれは湛慶もしくは慶派の仏師によるものなのかも。

 

今展を企画した東京国立博物館 絵画・彫刻室の土屋貴裕さんが、是非見て欲しかったという子犬の肉球。壁にその肉球の画像が展示されていたのでしっかり見て来た。ホントきちんと肉球が彫られていてビックリ! 高山寺の祖である明恵上人(Wikipedia)が湛慶に依頼したと言われているそうなので、その辺りも注文があったのか、湛慶のこだわりなのか。どちらにしてもプロ意識がスゴイ! そして肉球含め子犬像がカワイイ😍

 

これは本当に見て良かった! コロナ対策による緊急事態宣言での休館からの会期延長には、大変なご苦労があったと思う。感染症対策の徹底しての再開も大変だったと思うけれど、本当に再開してくださってありがとうございました🙏🙏🙏

 

🎨特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて:2021年4月13日~6月20日 @東京国立博物館 平成館

特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて

 

 

 

 

全国に設置されているポケモンマンホール「ポケふた」 2021年6月に東京国立博物館と国立科学博物館にそれぞれ1枚ずつ設置された。「ポケふた」は1枚1枚デザインが違い、今後も増え続ける予定。さらに『Pokémon GO』のポケストップにもなるのだそう。

 

ポケモン全然詳しくないけど、設置されていると聞けば捕獲したいってことで撮って来た🤗 国立科学博物館の撮るの忘れたので今度撮ってこよう! ちなみに正門脇、向かって左側にあります。

 

コメント
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