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【art】「ピーター・ドイグ展」鑑賞@東京国立近代美術館

2020-09-16 00:57:53 | art

【art】「ピーター・ドイグ展」鑑賞@東京国立近代美術館

 

 

 

 

 

国立近代美術館って前から”東京"ってついてたっけ? 東京国立近代美術館は、展示スペースは4階まであるから全体的には広いけど、1フロアのみならそんなに広くはない。今回はさらに小さめに使っての展示。

そもそもの作品が大きなこともあるけど、点数も多くなくサクッと観れた。全作品撮影可能で、ルールを守ればSNS投稿もOKという太っ腹企画。全作品ではないけどいろいろ撮ってきた!

 

例によって気になった作品をTweetしておいたので、それに追記する形で感想を書いていこうと思うので、それに合わせて写真もUPしておく😌

 

ピーター・ドイグ(Wikipedia)について少し書いておく。ピーター・ドイグはスコットランド出身の現代アーティスト。父親の仕事の関係で、幼少期をトリニダード島とカナダで過ごす。ロンドンでアートを学び、後カナダに移住。トリニダード・トバゴに住んでいる? いた?らしい。

 

実は、今回の企画展で初めて知った。たまたま貰ってきたチラシの民俗衣装?の男性2人が描かれた作品にとても惹かれた。予備知識も全く入れずに見たのだけど、直感はとても正しかったと思う。とても好きな作風。

 

 

「天の川」

 

なんだか画像が小さい💦 自分のTweetから画像保存してUPしてるんだけど、最近小さくなっちゃうのなんでだろう?🤔 Tweetにもあるとおり『13日の金曜日』のラストシーンに由来しているそうなのだけど、自分は未見なのでよく分からない😅 個人的にそんなに気に入った作品ではないのだけど、映画好きとしては外せなかった。不穏なのに、どこかコミカルな感じがするのは何故だろう。ちょっとおもしろい。

 

「ブロッター」(部分)

 

ブロッターって検索すると、万年筆のインクをふき取る道具がいっぱい出てきちゃうんだけど? 原題も「Blotter」でこれも吸い取り紙という意味。どういうことなのか?🤔 でも、この淡い色合いとタッチがとても好きだった。

 

「スキージャケット」(部分)

 

「スキージャケット」は、トロントの新聞に掲載された日本のスキーリゾートの広告写真を参照して描かれたのだそう。トロントの新聞に日本のスキー場の広告が載ってるの😲 淡い色合いの風景画のようだけど、よく見るとスキーヤーが細かく描かれているんだよね。おもしろい✨

 

白い絵の具で雪を表現しているのだけど、絵自体に雪が降り持っているように見えるけれど、ドイグ氏によるとピーテル・ブリューゲル(父)の作品にも同じ効果が見れるのだそう。なるほど!

 

「カヌー」(部分)

 

「カヌー」には解説がなかったので、この場所がどこで、この人が誰なのかも分からない。かなり大きな作品で、パッと見るとエメラルドグリーンのカヌーが印象的で、とても美しい作品なのだけど、近づいてみるとカヌーから湖に手を伸ばしている人物が! 女性のようにも見えるし、少年のようにも見える。そもそも人間なのかも分からない。神秘的でもあるし、少し怖くもある😱 すごく好き。

 

ピーター・ドイグが誰の影響を受けたのか分からないのだけど、どこかムンクとかの不穏さのようなものを感じさせつつ、印象派のような淡い色使いとタッチが融合していて面白い。

 

 

「ロードハウス」(部分)

 

画像はホントに一部を切り取ったので、全体的を見ると全然印象が違うと思う。3分割の構図になっている。空、家のある部分、そして川かな? それぞれ青、黄色、赤がテーマカラーになっている。でも、岸辺に建つ家の絵。ご本人によると、この構図の出発点はバーネット・ニューマン(Wikipedia)からとのこと。

 

全体的に見るとモダンアートという感じなのだけど、一部分だけ切り取っても一つの作品として成り立つのがスゴイ。この部分を切り取ったのはこの小屋?の色使いが、後の作品につながるのかなと思ったので。

 

「コンクリート・キャビンⅡ」

 

「コンクリート・キャビンⅡ」で描いたのは、フランス北西部のブリエ=アン=フォレにあるユニテ・ダビタシオン(Wikipedia)で、ル・コルビュジェ(Wikipedia)による集合住宅。この建物自体がアートなので、そこはそんなにいじっていないけれど、手前に木を多く描くことで、何か遺跡を発見したような感覚になってちょっと面白い✨

 

「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」(部分)

 

「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」

 

「ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ」は今展のポスターに使われた作品。基本の構図はドイツのダム湖を写した古い白黒写真を参照しているそうで、中央の2人はドイグが学生時代に英国国立歌劇場の衣装係として働いていた際に撮った写真がもとになっているのだそう。ちなみに右がドイグ本人。

 

まさかのご本人登場でビックリ!😲 民族衣装っぽく見えていたけど、これは舞台衣装だったのね  全体的に暗い色調なのに、中央に配置された城壁?がカラフルでポップ。そして、その前に立つ2人の感じがほのぼのとしていておもしろい。2人がほのぼのしているというのはチラシで見た時点で感じていて、それは画家自身が若い頃にノリで撮った写真がベースになっているからなのね? まぁ、ノリで撮ったのかは不明ですけども😅

 

この真ん中の城壁のような部分の弧の描き方とか、積み上げられた石がカラフルな感じがすごく好き。「ロードハウス」の小屋とか、「コンクリート・キャビンⅡ」の感じが、ここにつながったのかなと勝手に解釈。そして、ちょっとアントニ・ガウディ(Wikipedia)が手掛けたグエル公園を思わせる。行ったことないけど😅

 

 

 

 

最後は40点のドローイング。トリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペインの元ラム酒蒸留所だった建物の一角にあるドイグのスタジオで、毎週木曜日に「スタジオフィルムクラブ」と題して、映画の上映会を開いていたのだそう。上映後は作品について語り合ったり、その後音楽イベントに移行したりと楽しそうなイベント。これらは近隣住人への告知用。上映する作品もアート的で独特だし、ポスターも楽しい✨

 

 

「東京物語」

 

「東京物語」って小津安二郎の『東京物語』(感想はコチラ)だよね? 確かによく見ると天守閣のようなものが描かれていて日本っぽい風景だけど、『東京物語』を描く際に、この風景を持ってくるのスゴイわ!

 

「座頭市」

 

北野武監督作品が好きみたいで数点あった。日本での企画展を意識して点数多めというのはあるとは思うけど。でも、上映したのは間違いないからね! しかし、この顔のインパクト! そしてよく特徴をとらえてるわ。

 

「赤いトタン屋根の猫」

 

エリザベス・テイラー似て! 映画は未見だけど、このポスター見たら見たくなる!

 

「お熱いのがお好き」

 

これは💦 この制服着てるのはトニー・カーティス? 目の周りは女装時のメイクを表しているのかもしれないけど、これじゃまるでピエロだよ! しかも、このピエロ殺人鬼っぽいわ😅 ペニーワイズでしょ。アレ?これジャック・レモンにプロポーズしたおじいちゃんか とにかく、マリリン・モンロー一切排除してくるのスゴイわ。

 

 

「ぼくのエリ 200歳の少女」

 

『ぼくのエリ 200歳の少女』(感想はコチラ)は好きな作品。とても妖しくて切なくて大好き。だけど、こんなかわいらしい場面を切り取りますか 内容知らないでこのポスターだけ見て見たらビックリすると思うわ。これも3分割構図になってるのかな? 文字の配置も好き。

 

 

 

 

展覧会に行ったら必ずポストカードを買うことにしている。チラシと目録とポストカードをクリアファイルに入れて保管しているので。今回はこの2点。「ぼくのエリ」があったら欲しかったのだけど、残念ながらなし😢 

 

入場時間毎のチケットもプレイガイドで販売されているけど、入場開始時間しか書かれていなくて、何時までに入ればいいのかとか、入替制なのかとかが分からなかったのと、そこまで混雑していないのではないかと考えて美術館の窓口でチケット購入。特に並んだりもせず買えた。

 

マスク着用は必須で、入場時に体温検査アリ。ソーシャルディスタンス的な注意はなかったけど、作品自体が大きく、点数も少なめなので、サクサク見れちゃうこともあり、混雑はなかった。

 

今回初めて知ったピーター・ドイグ。一気にファンになった! まだまだ作品たくさん生み出してほしい!! よい企画展だった✨

 

🎨ピーター・ドイグ展:2020年10月11日まで @東京国立近代美術館

ピーター・ドイグ展


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