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【art】「文化財よ、永遠に」鑑賞@東京国立博物館本館

2019-11-01 01:18:49 | art

【art】「文化財よ、永遠に」鑑賞@東京国立博物館本館

 

 

こちらも気になっていたので「正倉院の世界」(記事はコチラ)の後に見ようと思っていた。本来は、この後の予定まで時間がたっぷりあるはずだったのだけど、急きょ予定が変わってしまって鑑賞時間が20分しかない💦 焦って移動してなんとか鑑賞できた。

 

展示リストがなかったので最初はメモも取っていなかったし、画像も見つかるか分からないので、感想記事としては中途半端になってしまうかもしれないけれど、せっかくなので常設展の仏像たちと合わせて残しておく😌

 

常設展が鑑賞できる通常料金で鑑賞可能。なので「正倉院の世界」のチケットがあれば見ることが出来る。2つの会場に分かれていて、平成館から来たので知らずに逆から鑑賞する形になってしまったのだけど、第2会場はミュージアムショップ隣のスペース。ここに展示されていた小さな「十二神将」がとても良かったのだけど、メモを取っていなかったので詳細が分からない。

 

 

そもそもの趣旨としては、文化財の修理や保護のために住友財団が助成対象とした仏像を展示する企画。東日本大震災で被災した仏像が中心。龍門寺の虚空蔵菩薩はほとんど形が残らないほど破壊されてしまったのだけど、ほぼ元通りに修復されている。これはスゴイ。

 

 

埼玉県保寧寺の「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」が素晴らしく、作者を見ると宗慶とのこと。宗慶とは運慶の父康慶の弟子とのことなので、慶派の仏師でおそらく運慶とともに活動していたと思われる。これは鎌倉幕府の御家人四方田弘綱の発願で作られたのだそう。阿弥陀如来も良かったのだけど、両脇侍のすっきりとしたお姿が印象的だった。

 

長野県不動寺の「不動明王」が迫力があってかっこよかった。玉眼だったのでてっきり鎌倉期かと思ったら平安末期の作品とのこと。文亀元年(1501年)→和歌山高野山龍光院とメモがあるのだけど何だろう?🤔

 

その他、いくつかメモというか走り書きが残っているけど、自分で書いた字が読めない💦 読めたとしても意味が分からない😣 ということで、感想はここまで。そして案の定、お目当ての画像が全く見つからなかった😢

 

実はこの後、常設展も見たのだけど、なんと「奈良大和四寺のみほとけ」(感想はコチラ)で上京されていた、室生寺の十一面観音立像、釈迦如来坐像がいらっしゃってビックリ! 思わずマジかと声が出てしまった。これはウレシイ誤算だった。

 

何故、室生寺の仏様のことを書いたかというと、今回展示されている仏像たちは、この2体のスター仏像に比べたら名もなき存在だから。でも、やっぱり守り伝えて行く意味があると思う。そこには作った人の思い、守ってきた人の思い、そして信仰してきた人々の思いがあるからだし、そこを含めて文化財だと思うので。

 

住友財団さんが文化財の維持、修復事業に助成する活動をされているとは知らなかった。これまで対象とした中にはスター仏像もいたかもしれないけれど、そういう区別なく全てを文化財ととらえてくださっていること、とてもありがたい。そういう意味でとても貴重な体験だったと思う。時間がなくてじっくり見れなくて残念😢

 

文化財よ、永遠に:2019年10月1日~12月1日 @東京国立博物館 本館特別4室・5室

住友財団修復女性30年記念 特別企画「文化財よ、永遠に」


追記!


2019年11月19日放送のぶらぶら美術博物館で「ハプスブルク家展」と半分ずつ紹介されていた。別で記事にしようかと思ったのだけど、途中からの鑑賞になってしまったのと、仏像自体の画像が見つけられないため断念😢 ここに追記しておく。


現在の文化財の修復は現状維持が原則。元の姿が分からないため、勝手に変えてしまうことが無いようにするため。


修復師の明珍素也氏登場。近年の修復で塗られてしまった色を落としていく。下地は胡粉と膠で金と茶を漆で塗ってあったものを、竹のヘラで剥がしていく。2ヶ月かけて剥がす。虫食いや干割れなども修復。


干割れ部分には気を埋め込み周りの色と馴染むように色付けするが、よく見ると修復した跡だと分かるようにしておく。後の修復時に分かるようにするため。


虫食い部分は樹脂を入れていく。漆ではないのかとの質問に対して、以前は漆を使っていたが、樹脂の方が奥まで入りやすいため合成樹脂を使っているとのこと。


福井・高成寺蔵「千手観音菩薩立像」


高成寺の「千手観音菩薩立像」は、修復前はお顔が白く螺髪は青く着色がされていた。おそらく江戸時代の修復時にほどこされたもの。信仰対象としては美しくしたいと思うけれど、文化財保護の観点からすると元の姿とは違ってしまうのはよくないこと。その辺りが難しいのだそう。


「千手観音菩薩立像」は4年かけて修復。手は全て外して修復したそうで、平安時代に作られた当初の物、鎌倉時代の物、江戸時代の物が混在していたそうで、平安時代後期にも一度修復された跡があるのだそう。修理した時代まで分かるのね😲


「千手観音菩薩立像」は今回修復したことにより重要文化財に指定されたのだそう。着色を落としたお顔は厳しい表情をしており、これは平安前期の特徴で、同じく現れた翻波衣文も平安前期の特徴。修復によりこれらが現れたことで、この仏像が平安前期作であることが明らかとなり、重要文化財に指定されたということらしい。江戸時代の修復も良かれと思ってしたことなのに、結果として余計なお世話になってしまったのが切ない😢


ベトナム国立歴史博物館蔵「阿弥陀如来立像」


こちらの「阿弥陀如来立像」は76年ぶりの里帰り。昭和18年に極東学院と東京国立博物館の間で文化財交換がなされた時にベトナムに渡り、ベトナム国立歴史博物館蔵で常設展示されているのだそう。足を接着剤で台座に固定されてしまっていたため、今回の修復で接着剤を剥がして外してみたところ、明治35年に所蔵品としてナンバリングした跡が出て来たのだそう。


衣に截金が残っていたりと貴重な存在であるけれど、ベトナムでは修復できないため、日本から修復師が行って現地で修理していたらしい。今回しっかり修復がなされて本来の姿に戻られたのは良かった😌 と、とても貴重な仏像なのだけど、残念ながら11月24日までの展示となっている。見たい方は急いで!


ぶらぶら美術博物館:毎週火曜日 21:00~22:00 @BS日テレ

 

BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト



常設展もチラッとご紹介

 

 

十二神将立像(戌神)

 

コチラ鎌倉時代の戌神様。キリリとしたお姿だけど少しコミカルな感じもするのが親しみやすい。こちらガラスケースでの展示で1mくらいかな?

 

不動明王立像

 

平安時代の作。この表情素晴らしい! この表情で怖がると思っているのか?と聞きたくなるくらいコミカル。肩や胸の辺りは結構ふくよかだけど、意外に足が細くて華奢。

 

千手観音菩薩坐像と四天王立像

 

十二神将ってTweetしちゃってるけどホントは「四天王立像」 iPhone Xになってから、横長で写真撮ると何故かサイズが小さくなっちゃうの何故だろう?🤔

 

 

 

 

 

 

えーと、仏像鑑賞していたらかなりの頻度で見ている四天王なのだけど、全く特徴が覚えられない💦 四天王としか説明がなかったのでどれがどれだか😣 後で調べて追記する予定だけどどうかな😅

 

 

千手観音菩薩坐像

 

 

 

Tweetにもあるとおり、千手観音菩薩坐像を本尊の位置で四天王とセットで配置しているけれど、千手観音菩薩は南北朝時代作で、四天王は鎌倉時代作なので、年代が違うしセットというわけではないかも。そもそも四天王の本尊て薬師如来だよね?🤔 違ったか?

 

しかしこの千手観音菩薩様とってもいいお顔。菩薩は中世的な姿をしていることが多いけれど、この方は男性的。少しお顔が大きい気がするけれどとても涼やかなイケ仏😍

 

ということで、駆け足ながらキッチリ鑑賞できて良かった😃


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