【art】「没後70年 吉田博展」鑑賞@東京都美術館
お休みもらって、盛りだくさんの1日🤗まずは #吉田博展 からスタート✨ pic.twitter.com/si9YKqqL6Y
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 26, 2021
開催を知ってから見たいと思っていた企画展。通常であれば金曜の夜は20時や21時まで開館しているけれど、緊急事態宣言下での開催ということもあってか、今展の夜間開館はなし。日時指定制ではないため、逆に土日に行くのはちょっと心配😥 有休取って友達の家に遊びに行く予定のこの日、早起きして見に行って来た!
#吉田博展 10時少し前に到着。10時から入場可能な整理券をもらう。入場規制はなく待ち時間なしで入場。思ったより混んでた。点数が多いのと、版画なので作品が小さいこともあり列が詰まりがち。人がいない所から優先的に見て行く方式で、映像展示含め見終わったのが11時半。まあまあのペース。
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 26, 2021
10時少し前に到着。美術館の門を入ると仮設テントがあり、そちらで整理券を貰う。入場制限はなし。館内は思ったより混んでいた。版画作品なので小さく、点数も多いので詰まりがち。なるべく密をさけたいのと、予定があるので効率よく見ていくことにする。
東京都美術館はB1から入場して2階まで、3階分の展示スペースがある。それぞれの展示スペースを見たら、エスカレーターで上がって行くと、2階が最終展示スペースと物販になっており、B1まで下りて出口に向かうシステム。この時、B1からまた見ることも可能。なので、行列必至の目玉作品がある場合は、先に見てからB1へ戻って最初から見ることが多い。
今回は順番に鑑賞したけど、じっくり見たい作品が混んでいた場合は飛ばして、後で戻って見た。その作戦で2回周る形で物販も購入して見終わったのが11時半頃。まぁまぁのペースだったと思う。
#吉田博展 洋画の表現を取り入れているそうだけれど、アメリカの風景を描いても和を感じる。その感じがとても好きだった。「帆船」など同じ版で朝と夜を摺っていて、対比が面白い。朝の少しピンクがかった色みの作品が多く、その淡い色彩がとても好み。
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 26, 2021
版画家の吉田博(Wikipedia)の没後70年を記念しての企画展。今回の企画展については「ぶらぶら美術博物館」(記事はコチラ)を参考に鑑賞。経歴などは番組の感想記事に記載したので割愛😌
「帆船 朝」
吉田博の作品を見たのは多分初めてだと思う。なので、吉田博の作風について詳しくないのだけど、とにかく全体的にピンクがかった作品が多い印象。というか、自分が惹かれたのがピンクがかった作品が多かったのかもしれない。
例えば、この帆船シリーズは「帆船 朝」「帆船 午前」「帆船 午後」「帆船 霧」「帆船 夕」「帆船 夜」の6枚からなるシリーズなのだけど、惹かれたのは「帆船 朝」と「帆船 夕」で、どちらも朝焼けと夕焼け部分に淡いピンクが使われていた。ピンクといってもサーモンピンクのような感じかな🤔
今作同様に、同じ版木を使って朝と夜を摺り分けた作品を並べて展示してあって面白い。どちらも良いけれど、やっぱり朝の色合いに惹かれた。独特の色使いな気がする。この辺りはやっぱり版を重ねる版画ならではなのかなと思った。
「猿澤池」
ダイアナ妃が執務室に「猿澤池」と「光る海」を飾っていたというのも、今展の話題の一つでもある。どうやら義父であるエディンバラ公がWWFの活動を通して、吉田博の長男と親交があったため、博のことを知っていたのではないかとのこと。どちらも良いけど、奈良が好きなこともあり個人的には「猿澤池」の方が好み。日本滞在時にダイアナ妃自ら購入されたのだそう。
「大原海岸」
今回、かなり気に入った作品。とにかく光の表現がスゴイ! もう目に飛び込んで来るくらいの存在感で、水面のキラキラしている感じが伝わって来る。もう作品から光を発している感じ。これを版画で表現してしまうのがスゴイ!!
#吉田博展 「陽明門」は96回も版を重ねて摺っているそうで、あまりの写実性に驚く。どの作品も一見絵画のように写実的だけど、版画でなければ表現できないと感じる。どこがと言われると難しいけど、奥行きとか淡さとかかな🤔
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 26, 2021
「陽明門」
一般的には10回程度で摺り上がる版画。しかし吉田作品は30回くらい版を重ねて摺ることが多く、この「陽明門」に至っては96回摺ったのだそう。摺りを重ねるということは、それだけ色を重ねるということだと思うのだけど、それがこの立体感というか奥行を生んでいるのかな?
浮世絵など版画作品を見るのは好きなのだけど、全く詳しくないのでよく分からないのだけど、この「陽明門」を見て感じるのは、写実性と共にやはり作り物であるということ。絵画的というのとも違う。上手く言えないけど、やっぱりこれは版画でなければ表現できないのかなと思った。
#吉田博展 版画はどれも本当に素晴らしかったけど、初期の肉筆画も素晴らしかった!特に展示1作品目の「朝霧」が素晴らしい✨ 恥ずかしながら今展で初めて知ったけど、すっかりファンになった。本当に見れて良かった! pic.twitter.com/6QtVbGKm91
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) March 26, 2021
「朝霧」
もともとは油彩や水彩画を描いていたという吉田博。プロローグの章では初期の水彩画を展示。「朝霧」は25~27歳の頃の作品。アメリカの風景を描いても和を感じるけれど、今作はとても印象派の影響を感じる。背景のぼかした木は描き方だけでなく、その形も印象派っぽい。そして、今作も淡いピンクが印象的だった。
複数の摺師を抱え、時には自分でも摺ることがあったらしい。現在ではなかなかそういう形態は難しいだろうし、96回も摺らなければならない作品を継承するのも大変だろうと思う。そいう意味では唯一無二。決して奇抜な作品ではないけれど、こういう正攻法の個性の出し方というのは、個人的にとても好き。
というわけで、これは見に行って本当に良かった! わざわざ休みを取っても見に行く価値ありの企画展だった✨ 会期末ギリギリでの鑑賞で、感想書くのも遅くなったので、既に閉幕してしまった😢
🎨没後70年 吉田博展:2021年1月26日ー3月28日 東京都美術館
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