・*・ etoile ・*・

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【Agatha】 ちょっと夏バテ?

2012-07-17 00:00:00 | Agatha
・・・ 本日のアガサ ・・・
【本日のアガサ】眠い…(o・ωゞ ォャスム・・・ http://t.co/db4ooNRZ Posted at 09:27 PM



毎日暑い・・・ アガサも早くも夏バテ気味・・・ 涼しい窓辺でゴロゴロ


http://twitter.com/maru_a_gogo


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Sierra, Tam, Geronimo & Carl - Fantine's Arrest

2012-07-16 23:53:15 | 【動画】SierraBoggess
Sierra, Tam, Geronimo & Carl - Fantine's Arrest


これも見つけた! これ(・∀・)イイ!!
Fantineが逮捕されそうになる場面
TamとSierra共演してる~

映像は無いけど、今誰が歌ってるか写真載せてくれてて親切(笑)
ちなみに登場キャストは・・・

Fantine - Sierra Boggess
Javert - Tam Mutu
Jean Valjean - Geronimo Rauch
Bamatabois - Carl Mullaney

ワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪

Finaleの音源もあったのだけど、近くのお客さんの咳がひどくて・・・
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I Dreamed a Dream (Sierra Boggess)

2012-07-16 23:39:14 | 【動画】SierraBoggess
I Dreamed a Dream (Sierra Boggess)


現在、FanineとしてWEでLes Miserablesに出演中のSierra!
その初日の音源を発見!

当然だけどChristineとは全然違うね・・・
やっぱりSierraの声と演技好き~

でも、やっぱり映像が見たいなぁ
Sierraが全身からかもし出す空気感は素晴らしいのでねぇ・・・
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EC(MCアベ)~あんたのどれいのままでいい

2012-07-14 21:20:49 | 【動画】music
EC(MCアベ)~あんたのどれいのままでいい


ダメだ! 止まらなくなってきた(笑)

でもスゴイの見つけちゃったからー!!
アベくんMCのあんどれだよー!

チバの声も若くて(・∀・)イイ!!
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[LIVE] TMGE - CISCO~G.W.D.~中断 (FUJI ROCK '98 in TOKYO)

2012-07-14 21:15:18 | 【動画】music
[LIVE] TMGE - CISCO~G.W.D.~中断 (FUJI ROCK '98 in TOKYO)


まぁ、でもTMGEの伝説といえば、こっちだよね!
FUJI ROCK演奏中止! まだ、FUJI ROCKが東京でやってた頃・・・
演奏中に観客が将棋倒し、一度中断して演奏し直すも、またもや将棋倒し・・・
まぁ、死者が出なかったから伝説だと言ってられるけどもねぇ

でも、最強にカッコイイ!!
見たいってば! 見たいってばー!!。゜(/□\*)゜。わ~ん
アベくーん
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【動画】ミッシェル・ガン・エレファント Mステ

2012-07-14 21:11:07 | 【動画】music

【動画】ミッシェル・ガン・エレファント Mステ



ホントは悲しいから動画見たくなかったんだけど・・・ でも、見つけちゃったから貼っとく・・・ 解散決定後、Mステ出演時のタトゥー・ドタキャンで急遽歌った時の映像。自分も録画してるけどね・・・  はぁ・・・ また、見たいなぁ・・・ 無理だけど・・・


追記!

動画削除されちゃったけど、再度上がったようなので貼っておく😌 まぁまた削除されると思うけど😅


TMGE 伝説の夜 デッドマンズ

残念ながら、急きょ歌った部分が入ってないよ😢 そこ大事なのに😣


消されてしまったので、再度UP!


アベフトシ

コチラも急遽歌った部分は入ってないね😢

ってか、女子アナ「チバさんはお料理とかされるんですか?」って😅

するわけないじゃんね😏

この動画、アベくんの命日にUPされたらしい😭

The Birthdayもいいけど、やっぱりTMGEよね😭😭

 

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The Phantom of the Opera Lego

2012-07-14 20:42:08 | 【動画】funny
The Phantom of the Opera Lego


こんなの見つけた! 大好きなLegoシリーズのThe Phantom of the Opera!
でも、Les Miserablesの方が完成度は高いなぁ・・・

男性の服は既存のボディがあったんだろうけど、女子のドレスの手描き感が(笑)
まぁ、でも頑張ってるからよしっ! ←何故、上から? (o´ェ`o)ゞエヘヘ

音源はオリジナル・キャストのマイケル先生なので泣ける
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Ramin Karimloo Interview BBC Breakfast 2012

2012-07-14 19:49:04 | 【動画】RaminKarimloo
Ramin Karimloo Interview BBC Breakfast 2012


YouTube見てたらオススメされた! 3ヶ月前にUPされたみたいだから今さらだけど・・・(笑)
BBC Breakfastだから、9:00ぐらいから出演してたっぽい!
朝早くからご苦労様でした! お疲れ様です☆(o・ω・o)ゝ

多分、Album「RAMIN」などについてのインタビューだと思われるけど、
字幕もないのでサッパリ・・・
アイスホッケープレーヤーとか言ってる気がするので、
生い立ちなども聞かれたのかも・・・ 謎(笑)

しかし・・・ 変な服~(´ω`;)
なんで、こんな腹話術の人形みたいな・・・(以下、自粛)
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【Googleのロゴ】グスタフ・クリムト生誕150周年

2012-07-14 01:17:37 | Google's logo
毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



グスタフ・クリムト生誕150周年!

この絵を見せてしまえば、説明の必要も無いように思うけど、
グスタフ・クリムトは世紀末ウィーンを代表する画家。

マジョリカハウスで有名なオットー・ワグナーなど、
世紀末ウィーンを彩った芸術家集団、
ウィーン分離派の初代会長で中心人物。
一応、詳しくはWikipediaで!

あの世紀末ウィーンの退廃的で、官能的な芸術は、
クリムトを中心として作られたものなんだよね・・・

晩年は全く違った画風になってしまったそうなので、
金箔などを多用した独特の画風も一時期のものらしけれど、
やっぱり、クリムトといえばコレだよねぇ・・・

この絵は超有名な「接吻」
クリムトと最愛の人エミーリエ・フレーゲだという説も・・・
この官能的な感じが素晴らしい

ホントは一番好きな作品は「ダナエ」なんだけど(笑)


これね・・・

Alles Gute zum Geburtstag!


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【cinema】『あの日 あの時 愛の記憶』(試写会)

2012-07-14 01:10:36 | cinema
'12.07.06 『あの日 あの時 愛の記憶』(試写会)@シネマート六本木

cocoで当選。ちょっと重そうな予感はしたけど、良さそうな話なので応募。見事当選! 行って来たー!

*ネタバレありです!

「1976年New York。クリーニング店に来たハンナ。テレビから流れる声に心奪われる。昔、共に強制収容所から脱出し、生き別れた恋人トマシュではないか・・・」という話で、これは実話。すごく良かった! 予想通り重かったけど、重くなり過ぎずに見れた。それは淡々と抑えた語り口と、どこか寒々しいけれど、美しい映像のおかげかも・・・

1976年のNew Yorkに暮らすハンナが、テレビをきっかけに赤十字にトマシュの捜査を依頼、その壮絶な過去を回想する形で描かれる。冒頭、別れの手紙を書く若い女性の姿が映り、場面が変わってクリーニングを取りに来た老婦人のシーン。彼女が預かり票を忘れたと話したところで、また場面が変わる。呆然とした様子で帰宅した老婦人。裕福そうなマンション。夫の受賞パーティーが行われるらしいけれど、老婦人の心はここにあらず・・・ 彼女はハンナ・レヴィーン。ハンナは自室に籠り、ある書類を取り出す。ここからは過去の回想と、1976年のハンナを交互に描く。初めはクリーニング店で、ハンナに何があったのかは描かれない。見ている側は、彼女が店で誰か、もしくは誰かの手がかりを見たのだろうと想像する。そして、それは間違っていない。この描き方は少し回りくどい気もするけれど、サスペンス・タッチで冒頭から引き込まれた。

ハンナは赤十字に人探しの依頼の電話をする。実は彼女は以前にも捜査依頼をしており、推定死亡という回答を得ていた。でも、今日見たテレビの人物は? あの声、あの話し方、そして生き別れた恋人の話・・・ 電話に出た担当者は、最初は適当にあしらっていたけれど、ハンナは食い下がる。代わって電話に出た上司が、この件に興味を持つ。パーティーの来客がどんどん来るけど、調査が気になって仕方がない。度々、自室に籠ってしまい、夫や娘が呼びに来る。でも、お客さんと話していても心ここにあらず。良家の奥様という感じの彼女がここまで取り乱すのは何故なのか?

1944年ポーランド強制収容所。ベルリンから連行されたハンナ・ジルベルシュタインは、政治犯として収容されているトマシュとの間に子を宿していた。トマシュはユダヤ人ではないので、ナチス将校と共に事務仕事をするなど、比較的恵まれた待遇らしい。もちろん、酷い扱いには間違いないけど。彼はそれを利用して、将校にウオッカなどを調達し、自由な時間を得てハンナと密会していた。トマシュは反ナチスの抵抗運動に加わっていて、収容所内部を撮影し、その悲惨な現状をイギリスへ送るという任務のため、潜入していたのだった。トマシュが脱出する手はずは着実に進んでいる。彼は何としてもハンナを共に連れて行きたかった。関わっている全員の命に関わることだけに、反対されるトマシュ。ハンナ本人にも断られても諦めない。実際、アウシュビッツ等の強制収容所から脱出した者の多くが、失敗に終わっているのだそう・・・

決行の日、隠していた軍服に身を包み、ナチス将校らしい口調でハンナの囚人番号を呼ぶトマシュ。そのまま、彼女を連行して行く。見ている側はハンナがどこまで知らされているのか分からないので、ドキドキする。検問でハンナを慰安婦とするため、別の収容所に移すと告げ、その許可証を見せるトマシュ。この辺り、どこまで囚人仲間だけで偽装できるものなのだろう? 許可証とかになると、ナチス側の協力も必要な気もしてくるのだけど・・・ さすがにそれはないか(笑) 前述したけど、トマシュたち政治犯は、命の危険が無いわけではないけど、強制労働させられているユダヤ人たちよりは、知的な仕事に従事していて、収容所内での行動範囲も比較的広いらしい。ハンナも将校に何かを渡しているシーンがあったので、おそらくそういう役目をして、収容所内の移動も大目に見てもらえてるっぽい。変な言い方だけど、きっとこうやってしたたかに収容所内で生きていた人達もいたのだろうなと思った。もちろん、いい意味で。どんな状況でも、したたかに生きられるのはスゴイと思う。自分はそういう機転が利かないので、ちょっとうらやましく思う。

彼らがどう逃げたかということは、前述したとおり若干気にかかる部分はあるにしても、実に見事に計画されていて、トマシュもハンナも無事やり切った。犬を連れての追っ手からの逃避行もドキドキ。民家の洗濯物を盗んだり、行き当たりばったりの時もあるのもリアリティーがあった。彼らはナチス軍に接収されたと思われる家で、軍の馬番として働く男性を訪ねる。彼はトマシュの馬術の先生だった。トマシュは騎手を目指していた。ナチスは彼らのそういう夢も奪った。馬番を仲介して仲間と連絡を取り、撮影したフィルムを届けることになる。この辺りがよく分からなかったのだけど、この同じ敷地内に母親も暮らしているらしい。母親は息子の恋人がユダヤ人であることが許せない。トマシュの兄も抵抗運動の活動家で、今は居場所も分からない。彼女としては愛しい息子達に傍に居て欲しい気持ちは分かる。それに、当時の状況では、息子をユダヤ人と結婚させる勇気のある人は、なかなかいないでしょう。もちろん、差別などしないことが人として正しいことだと分かってはいても・・・ ここまでは、この母親の気持ちも分かるし、共感もできる。でもねぇ・・・

ハンナは流産してしまい、トマシュは母に彼女を託す。母は手当てをしてくれる。トマシュは任務のために行かなければならず、2人は離れ離れに。苦しむハンナはほとんど意識のない状態。これが2人の別れだった・・・ 翌朝、母親は家の中を覗く将校を見かける。彼女は何故か彼を引き止め、部屋に招き入れる。コーヒーを出し、さり気なく部屋を出る。ベッドにハンナを残して。この行動は一体? 1人残った将校が何かを感じ部屋を探し出す。ベッドのカーテンを開けるも空。唯一残された隠れ場所、戸棚に向かったところで部屋に戻ってくる母。将校が探していた馬番が戻って来たので呼びに来たのだけど、このシーンはどう解釈すべきなのだろう? 母は彼女を売ろうとしたのか? あえて危険を冒して彼女を救ったのか? どちらとも取れる描き方だけど、あの状況であえて部屋に入れる必要もなかった気も・・・ ただ、将校は不審がっていた気もするし・・・ いずれにしても、ハンナたちユダヤ人が"生きる"ということが、こんなにも困難であることが分かる。ユダヤ人であるというだけで、ただ"生きている"ことがこんなに大変だなんて、どうかしている・・・

ハンナは当初の計画どおり、トマシュの兄嫁マグダレーナの家へ。周りにはほとんど家のない農家。ここで彼女は抵抗運動に参加する同胞に武器を渡している。でも、生みたての卵でオムレツを作ったり、女性2人で束の間楽しいシーン。このマグダがとっても良かった。ハンナの姉のようでもあり、親友のようでもあり。義弟のお嫁さんになる人として、大切にしてくれている感じが分かる。マグダの女優さん公式でも紹介されていなくて残念・・・ 後に合流したトマシュの母によると、先に抵抗運動をしていたのはマグダで、彼女の影響で兄弟達は巻き込まれたということらしいけど、いずれにしてもこんな状況で抵抗運動に加われるなんてスゴイ。例えユダヤ人じゃなくても、自分の身も決して安全ではない時代に、先頭に立って闘わないまでも、こうして協力するだけでも本当にスゴイ。それが正義のため、最終的には自分達のためだとしても・・・ 同じ立場だったとしても、自分が同じことを出来るか自信がない。

結局、この幸せも長くは続かない。抵抗運動から戻った兄と、母親と同居することになるけど、当然ギクシャクしたものになる。兄とマグダは愛し合い、お互いの理想を共有している。でも、母親はそれを認めたくない。この母親はきっと世間の狭い母親としては、母らしいのかも。自分の子供を守りたいという・・・ ただ、この人の場合、自分を置いて行かれたくないという思いの方が強い気がする。もちろん、彼女が糾弾しているマグダの方が人として立派なのは間違いないけど、夫を亡くし年老いた彼女が、この状況下で息子達にすがりたい気持ちは分からなくはない。結局、ロシア軍に連行されるマグダと息子と一緒に行くことは許されず、1人になってしまうのだけど・・・ いつもの習性で隠れていたハンナも難を逃れるけれど、彼女も家を出る決心をする。それが冒頭の手紙のシーン。どこまでも続く雪原・・・ 吹雪の中行き倒れてしまうハンナ。もう少し待って春になってから出発すればよかったのにと思ってハッとした。彼女にはそんな余裕はなかったんだよね・・・ 自分を売ったかもしれない母親と、たとえ短期間でも一緒に暮らせるはずもない・・・ 自分なりに辛いこと、苦しいこともあったし、今だって生きることは大変だけど、やっぱり"生きる"ことに余裕があるのだと気づかされた。

行き倒れたハンナは救急車(?)に救出されるけど、彼女がその後どう生きてきたのかは描かれていない。そして1976年のNew Yorkへ。この展開は良かったと思う。実際は、時々1976年に戻っている。その都度、イライラと落ち着かない様子のハンナが映る。夫がいくら頼んでも、パーティーで接客などできない。気持ちを落ち着かせるため、ゴールデンゲートブリッジの見える埠頭で佇む画が、悲しくも美しい。全体的に茶色っぽいマンハッタンの風景の中、パーティー用の真っ赤なワンピース姿のハンナが浮き立つ。彼女は夫にもこの恋のことは話していない様子。きっと自分の中に封じ込めなければ、生きてこられなかったのだと思う。隠していたのとも違うと思う。だから夫と娘がいくら聞いても「自分の問題だ」と言い張って取り合わない。それは彼女の中で、その問題が終わっていなかったから。このハンナの姿は頑なだと思われるかもしれない。冒頭ではそう思っていた。でも、彼女は今、自分の中に一気に甦った記憶と、運命の人であったトマシュへの思いと向き合っているのだと気づいた。彼女は2度トマシュは死んだと言われた。1944年当時、帰らない彼を皆死んだのだと言ったけど、彼女は信じなかった。そしてアメリカに渡り、最初に調査依頼をした時の答えが"推定死亡" 彼女としてはこれを受け入れるしかなかったのでしょう。でも、あのテレビに映っていた人物は?!

結論から言えばトマシュは生きていた。ポーランドの田舎町で教師をしており、離婚した妻との間に娘が1人。これらはサラリと映像と彼らのセリフで語られる。ほんの1日程度の再調査でトマシュが見つかってしまうなら、前回の調査は何だったのかと思うけど、まぁそれはよし(笑) ハンナがトマシュに電話をかけるシーンもドキドキした。ポーランドの田舎の慎ましやかで、カワイイ家。ハンナのいるNew Yorkは夜だけど、こちらは昼。いいお天気。だいぶ呼び鈴が鳴ってから受話器を取ったのは、テレビに映っていたトマシュ。彼は最初、動揺して電話を切ってしまう。再度かけてくるハンナ。あふれ出る想い。ハンナが家を出てから、マグダの家に戻ったトマシュは、1人残った母親からハンナは死んだと聞かされる。またもや、母親・・・ まぁ、彼女の思いについては前述したとおり。やっと戻ったトマシュを手放したくはなかったのでしょう。それは間違っているとは思わない。正しいとも思わないけど。それに、ハンナは手紙を母親に見つからないように隠していたので、この時点では向かった先も分からない。あの混乱の中、インターネットもない時代、ユダヤ人女性を見つけるのは不可能に近かったと思う。何が正しかったのかは、誰にも分からない。

ハンナは独断で彼に会いに行く決心をするけど、密かに調書を読んだと思われる夫は理解を示す。娘は初めて調書を見せられて、もっと詳しく見たり、母に聞きたいこともあるだろうに、あとは2人に任せると席を立つ。いい娘さん・・・ まだ若いのに何てできた娘。きっとハンナがしっかり育てたのでしょう。この家族も素敵だった。旅立つハンナがダンナ様に宛てた手紙が泣ける。もう私は迷わない。最愛の人はあなたですって言う・・・。゚(PД`q。)゚。 映画はお互いがバスと車で待ち合わせ場所に向かい、彼女がバスを降り向き合ったところで終わる。この後、2人がどんな時を過ごし、どんな関係を築くのかは分からない。でも、この大人な2人はきっと、お互いを尊重した関係になるのでしょう。この余韻を残したラストは好き。

そして、最初に書いたけどこれは実話! アウシュビッツ収容所から脱走し、生き別れた恋人達シーラとイエジーが39年後に再会した話が元になっている。この2人については一応調べてみたけど、ほとんど何も分からなかった。なので、この映画のハンナとトマシュの物語が、どこまで実在の2人と同じなのか不明だし、再会した2人がその後どうなったのかも不明。再会のきっかけがあんなにドラマチックだったのかも分からない。ただ、この2人に感銘を受けたアンナ・ジャスティス監督は、アウシュビッツ収容所を訪れ、数百人の生存者から証言を聞き、残されたフィルムなどから綿密な時代考証を行ったそうなので、シーラとイエジーだけでなく、様々な人々の体験や記憶なのかも・・・

キャストはほとんどがドイツ、もしくはポーランドの俳優さん。1944年のハンナ(ハンナ・ジルベルシュタイン)のアリス・ドワイヤーは儚げで、でも芯の強い女性を好演。ユダヤ人であるだけで命が危険にさらされるという、考えられない理不尽を1人で背負っていた。青年トマシュのマテウス・ダミェッキは恋にも、理想にも一途で、だからこそ運命に翻弄されてしまう感じを上手く演じていた。母親のスザンヌ・ロタールがスゴイ。やっぱりあれを母の愛とは言い切れない。母の愛とは自分を犠牲にしても、子供の幸せを願うものだと思いたい。それは別に命を投げ出せということじゃない。だから、彼女の思いはやっぱりエゴだと思う。でも、それも"生きる"すべ。人間の業を彼女を通じて描いているのかなと思う。その辺りは見事。そして1976年のハンナ(ハンナ・レヴィーン)のダグマ・マンツエルが素晴らしい! ハンナはほとんど彼女の本当の気持ちや思いを口にしない。でも、自分の中に沸き起こった感情を抑えきれない。常にイライラして、夫にも当たってしまう。見ている側もイライラしちゃうところだけど、そうはならない。普段は品の良い奥様なのに、今日は取り乱してしまっているという感じが伝わるから。そういう背景は描かれていないのに、それを感じさせるのがスゴイ。彼女にとってハンナ・ジルベルシュタインの記憶がどんなに重いか、トマシュ・リマノフスキという存在がどんなに尊いか。しっかり伝わる。素晴らしい!

収容所内での虐待など、見ていて辛いシーンも多い。全体的に楽しいシーンはほとんどない。でも、若い2人の恋愛はどんな状況であっても美しい。そして、人間の尊厳とか誇りを描いているから、見ている側も正義感を持って見ることが出来る。抑えた語り口なので重くなり過ぎず見ることが出来た。大人な映画。映像がキレイ。New York、2人が再会するポーランドの田舎町、2人が逃走する森ですら美しい。

しっかりした大人の人間ドラマが見たい方、オススメ。

『あの日 あの時 愛の記憶』Official site


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