'12.07.25 『ダークナイト ライジング』(ジャパン・プレミア試写会)@東京国際フォーラム
今年一番楽しみにしていた作品! ノーラン監督が続編を撮ると聞いたときからずっと待ってた! しかも監督はじめキャストも来日とあれば、絶対行きたかった!! yaplogで当選! いつも本当にありがとうございます!! というわけで試写状が届いた時にはガッツポーズだったのだけど・・・ あの事件・・・
コロラド州オーロラの『ダークナイト ライジング』上映中の映画館で、男が銃を乱射。6歳の子供を含む12人が死亡、50人以上が負傷する大惨事となった。翌日に予定されていたパリでのワールド・プレミアは中止。翌週に予定されていたメキシコと東京での開催も監督&キャストの来日は中止となった。メキシコはどうなったのかは不明だけど、東京では試写会自体は開催。試写会開催の最終的な判断は日本側なのかな? 事件から約一週間経っていることもあるけど、いずれにしてもやっぱり日本の治安がいいからだと思う。
本来レッドカーペットイベントが行われるはずだったであろうロビーには、キャストが着用したバットマンスーツや衣装などが展示されていた。これは、もともと予定されていたのか、急遽用意されたものなのかは不明。上映前にオーロラでの事件をうけ、来日イベントが中止になったお詫びが流れ、スクリーン上にはクリストファー・ノーラン監督からのメッセージが流れた。キャストからのコメントはなし。さびしい気もするけれど、事件を考えれば「楽しんで下さい」とは言えないだろうから、仕方なし。事件を聞いてアン・ハサウェイやマリオン・コティヤールは泣いていたというし・・・ 被害にあわれた方や、ご遺族の方はもちろん、監督やキャストたちの悲しみも大きいはず。その気持ちを思いやってか、会場内は厳粛な雰囲気だったのが印象的。
亡くなられた方のご冥福と、
被害にあわれた方の一日も早い回復をお祈りします。
*ネタバレありです!長文です!
「ハービー・デントの死から8年。デント法による取締り強化が功を奏し、ゴッサムは表面上の平和が保たれていた。ジョーカーのような悪からゴッサムを守るため、自らデント殺害の汚名を着たバットマンは姿を消していた。そこに、凶悪犯ベインが現れて・・・」という話。イヤ、もうスゴイ!スゴイだろうと思って見たけわけだけど、全く期待を裏切らない! 後から考えると最初から伏線張りまくってる。やっぱり見せ方が上手い・・・ っていうか、とにかく見て! って、感じ(笑) 語りたいことはたくさんあるけど、スゴイって言葉しか出てこない! スゴイんだけど、展開も意外なオチも、特別斬新なことをしているわけじゃない。観客のミスリードを誘う仕掛けにしても王道だし。でも、これだけ楽しめるってスゴイ! ラストのオチにしたって王道。だから、本来はニヤリとなるべきところなのに、感動しちゃってエンドロールまで涙が止まらない! これはスゴイわ・・・
って、前置きで全部語り切った気もするけど・・・(笑) とにかく冒頭からスピード感がすごくて飽きさせない。165分=2時間45分あっという間。2階席で見下ろす感じだから、前の人の頭で字幕が見えにくい時があったせいもあるけど、終始身を乗り出しちゃう感じ。なにしろ165分のうち3分の2はアクション・シーンだし(笑) 例えば、冒頭に移送される覆面の男達が出てくる。彼らを飛行機に乗せる時「ベインか?」みたいなやり取りがあるけど、ベインについての説明はなし。今回の悪役はベインであることは、承知の上とでもいうような始まり方。でも、アメコミなんだから知ってて当然とかいうことでもない。見ていれば分かってくること。ただ、ボーッとしてると分からない。丁寧に説明はしてくれない。まぁ、難しいことではないし、ベインの詳細を知らなくても十分強敵であることは分かる。あんなガスマスクみたいのつけてる人、普通の人のわけがない。このマスクに関してもサラリと説明があるだけなのだけど、何でも苦痛を和らげるために、マスク部分から薬を吸引しているのだとか・・・ 気持ちは分かるがつけっぱなし? それも辛いのでは? とか思うけど、これはデザイン的に素晴らしい! よく考えたら変だけど、バカ要素はなし。むしろカッコイイ!
冒頭からすごいアクション!ベイン達を乗せた飛行機に、別の飛行機が近づく。パラシュートで人が降りて来て、手際よく飛行機を半分に切る。このシーン、スタントマンが実際に演じているのだそう!! この時、ベイン達と車でやって来た男を連れて行くため、仲間の一人は飛行機と共に落下しなければならない。ベインに心酔しているのか、この救出劇には大義名分があるのか分からないけど、仲間は笑みを浮かべて死んでゆく。この辺り一切の説明もなく、すごいスピードで進むので、彼らが誰で何故仲間を犠牲にしてまで、男を連れて行ったのかも不明。それらは後から分かるけど、それも明確な説明はない。もしかして、あの時助けた人?っていう感じ・・・ でも、映像がスゴイので見入ってしまって、考えてるヒマがないとも言える。終始こんな感じなので、全ての事実を把握していないとダメなタイプの人は、ダメかもしれない。個人的には全然OK。
早い段階でキャットウーマン登場! 明確にキャットウーマンとは言わないけど、セリーナ・カイルと呼ばれているから、そうなのでしょう(笑) 演じるのは今回来日するはずだったアン・ハサウェイ。アンハサいいです! 彼女に屋敷に潜入されたブルース・ウェインは、母の形見以外にも重大なものを盗まれ、破産してしまう。自室に引きこもり、世捨て人のようなブルースは、自らが破産したことに関して、ショックは受けたけれど、別に困ってはいない様子。まぁ、困ってるとは思うけど(笑) 杖ついちゃって老人のよう。彼女に破産させられたことと、彼を訪ねて来たある人物のため、久しぶりに外の世界へ出ることになる。
訪ねて来たのは警官のジョン・ブレイク。両親を亡くし、ウェイン産業が支援する施設で育った彼は、熱血警官。セリーナが起こした騒ぎで駆けつけ、ベイン達にさらわれた警察本部長ゴードンを救出。ゴードンに見込まれ刑事になる。前作ラストでゴッサムを救うため、ダークサイドに落ちたハービー・デントを英雄とし、バットマンを悪役としたゴードンは、もう完全な正義とは言えなくなった。なので、見ている側の心の拠り所は、このブレイクということになる。ほとんど行動しない主人公ブルースに変わり、彼が話しを回すという部分もある。そして重要人物! 当初は悪役と言われていたジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じている。ジョゼフ大好き!
今回新たに加わった人物がもう一人。マリオン・コティヤール演じるミランダ・テイト。この人の説明もほとんどなくて、最初の方でパーティを開いているのだけど、ここで彼女が言ってた"わが社"が、実はウェイン産業だったのは、今腑に落ちたって感じ。やっぱり説明不足(笑) 彼女も重要人物。彼女に核融合装置を見せた時点で、実は敵だなとは思うわけだけど、後に衝撃の事実が分かる。あの場面まで行っていれば、実はそうか!と、気づくと思うので、そんなに衝撃的ではないし、それは無理がないか?と、思わなくもないけど、この作品に関しては、よく考えると満載であるツッコミどころも気にならない。上手く言えないけど、そういう衝撃の事実自体も、別に衝撃の事実として見せなくてもいいと思ってるっぽいというか・・・ イヤもちろん、思ってると思うけど(笑) その辺りを物足りないと思うか、潔いと思うかは人それぞれかと・・・
と、新たな登場人物については書いたかな・・・ ネタバレありと断り書きをしているけれど、なるべくネタバレしないで見た方がいいと思うので、詳細は避ける。まぁ、どこまでをネタバレと思うかも人それぞれかと思うけれど・・・ 見どころはアクション・シーンということになるかと思うけど、やっぱりこれは"ブルース・ウェイン"の再生の話なんだと思う。『バットマン ビギンズ』で、自らの恐怖心がきっかけで両親を失い、『ダークナイト』では自らの選択が最愛の人、レイチェルの死のきっかけとなった。両親の死後、彼の心の支えとなっていたレイチェルを、自らの選択ミスで失ってしまった。もちろん、両親の死も、レイチェルの死もブルース・ウェインのせいではない。でも、正義のために闘うバットマンとしては、ジョーカーの仕掛けた罠に掛かるというミスは許されないということ。ゴッサム市民のことを考えれば、救うべきはレイチェルではなくハービー・デントだった。だからバットマンとしてはデントを救いに向かわなければならなかった、でもブルース・ウェインとしてはレイチェルを救いたい。そこを天秤に掛けられたわけだからね・・・ その辺りの、ギリギリさというか、ヒーローというのは正義のために、最愛の人を見捨てるという選択をしなければならないのかと思わせるところが、このシリーズの大好きなところ。バットマンになるのであれば、ブルース・ウェインとしての幸せは求めちゃいけないっていう部分の要求が、ものすごい高いというか・・・
前作の話になってしまったけど、一応その流れがあってダークナイトとなったわけで、"闇の騎士"として沈黙を守っていたわけだけど、ベインが出現し再び闘争本能に火がつく。アルフレッドが辞職を申し出て止めても聞かない。『ダークナイト』の感想にも書いたけれど、彼にとっては仮面をつけてバットマンとなっている時が、本当の自分なのかもしれない。というか、なりたかった自分。まぁ、いい年をして自分探しもないけれど・・・(笑) 「お屋敷のベッドで生まれた人には分からない」とセリーナに言われるシーンがあるけれど、実質ゴッサムシティーを支えるウェイン産業の御曹司で、8年間引きこもっていられる財力のある彼の境遇は羨ましい限りだけれど、個人としてのブルース・ウェインの人生に、もはやよろこびや希望は見出せなかったのかも。ベインと直接対決し、ボコボコにされてしまったバットマンは、ベインが以前収容されていた牢獄へ入れられてしまう。
この牢についても説明はサラリとあったものの、どういう犯罪者が投獄されているのか、あんまりよく分からなかった。でも、ここはとっても重要で、全てはここから始まったと言える。ここで『バットマン ビギンズ』とつながる。昔、1人の傭兵がこの地の王女と恋に落ちた。2人の関係がバレ、傭兵は追放される。本来ならば処刑されるところ、命が助かったのは王女が命乞いをしたから。その代わり王女はこの牢獄に捕らえられてしまう。傭兵との間に子を宿していた彼女は、この牢獄で出産した。ある日、男たちに襲われ、命を絶ってしまう。残された子供は成功した者のない脱獄を成し遂げる。それが今回の敵。地獄で生まれた子供。その子を止めなければならない。ブルース・ウェインは体を鍛え始める。膝の軟骨もなくなっている彼の体はボロボロで、ベインとの戦いで背骨も傷めていたけれど、牢内の医者の協力を得て直し、体力も戻ってくる。この辺りも一作目とリンクしてる感じかな・・・ そうそう!あの人物も登場するし(笑) ブルース・ウェインがゴッサムに戻るには、壁を登り脱獄しなければならない。命綱をつけて壁を登る。最後に難関が・・・ 足場を飛び移らなければならない。何度も挑戦するけど、ここを突破することができない。そして、言われる。お前は死を恐れてはいない、死を恐れなければダメだと・・・ ブルース・ウェインは自らの人生を諦めている。だから、彼は死を恐れていないし、むしろ死にたいと思ってたのかも。それが分かっていたから、アルフレッドはあんなに止めたのでしょう。バットマンとしてではなく、ブルース・ウェインとして幸せになって欲しいと願う、アルフレッドの思いが悲しい。そして伏線となっている。そして、愛する者をこれ以上失いたくないのは、ブルース・ウェインの思いでもあったなのかも。だから、去りゆく彼をとめなかったのかも。深いな・・・
脱獄しないと話しにならないワケだから、もちろん成功する(笑) ゴッサムの地下では密かにある計画が進んでいた。数千人の警官達をおびき出し、あちこちで爆発を起こし、地下に閉じ込める。橋や道路も次々爆破。ゴッサム市民は閉じ込められてしまう。この爆破シーンがスゴイ! 予告編でも使われているフットボール・スタジアムのシーンはホントスゴイ! 美しいボーイ・ソプラノでアメリカ国歌が歌われる。興奮する観客達。試合開始。突然起こる爆発音。崩れ落ちていくフィールド・・・ 同時にゴッサムのあちこちで起こる爆発。橋が爆破されるシーンは、不謹慎だけど美しい・・・ この映像センスはやっぱり好き! 実写にこだわるノーラン監督。遠景での橋爆破とか、CGを全く使ってないってことはないと思うけれど、フットボール場は実写なのかな? CGは現実には出来ないようなことを見せてくれるし、実写とCGと区別もそんなについているわけではないけれど、やっぱり実写で撮られてると思うと、ありがたく感じてしまう。ウェイン産業が開発した核溶解炉を手に入れたベイン達に扇動された市民たちが蜂起、特権階級の人々は裁判にかけられていた。死刑もしくは流刑。でも流刑とは凍った川を渡り、ゴッサムを出ていなければならない。当然、薄い氷を踏み抜いてしまえば、命を落とすことになる。この裁判で裁判官役をしているのがキリアン・マーフィー! スケアクロウだよね? 結局、シリーズ全作に登場したね( ̄― ̄)ニヤリ
核爆弾が搭載されたトラックと格闘していたゴードンも、逮捕されてしまい裁判で流刑を言い渡される。彼が氷の上を渡り始めたとき、発炎筒が足元に転がってくる。「火をつけろ」と聞き覚えのある声・・・ 導火線に火をつけると、つり橋の上にコウモリのマークが浮かび上がる! そんなの仕掛けてる時間があったら、もっと早く助けに来いよと思いますが、こういうアメコミ的な映像は好き
バットマンが戻ってきてからのアクション・シーンは大迫力! とにかく瞬きしてるヒマも無いくらい。キャットウーマンから、ゴッサムのために全てを犠牲にするのか聞かれ、「全てじゃない」と答えた時から、見ている側はある結末を想像する。ゴードンも、ブレイクも、セリーナも、それぞれの立場で頑張るけれど、カウントダウンを続ける核爆弾を止めることはできない。バットマンが選択した方法は? ここでアルフレッドとの会話が生きてくる。彼はアルフレッドの軽口を受け入れたのか? このラスト部分に関しては、今までの伏線がとけて驚愕の事実が分かってみたり、またミスリードさせられたり。ここからラストシーンまでがダメという人もいるかもしれないけれど、個人的にはバットマンが向かう先から、涙が止まらなくなってて、アルフレッドの希望や、ある人物の運命を感じさせるラスト・カットに心揺さぶられて、エンドロールまで涙が止まらなかった!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/bb/c48a1216aa46a3558b3e6f63155832a4.jpg)
キャストが良かった! こういう作品の場合、キャストの演技って評価されにくいけど、やっぱり映画は俳優の演技あってこそなんだと思わせてくれた。まずは、ベインのトム・ハーディ! トム・ハーディの映画は『ドット・ジ・アイ』と『インセプション』しか見ていなくて、『ドット・ジ・アイ』は全く覚えていない
ベインは常にマスクを着用しているので、ほとんど顔が見えないこともあるけど、全くの別人・・・ トム・ハーディだと知っていなかったら、誰だか分からなかったかも。体も鍛え上げて作りこんでいた。あのヒース・レジャーのジョーカーの後、大変なプレッシャーだったと思うけれど、作品を見事に引っ張ったと思う。ミスリードを誘う重要な役。素晴らしかったと思う。マリオン・コティヤールはファム・ファタール的な役どころだろうと思っていたので、意外な事実も特に驚きは無かった。どんでん返し的な部分があるので、サラリとした映像だけで説明されてしまうので、よく考えるとツッコミどころがなくはないけど、まぁよし(笑) 悲しく、妖しい雰囲気は良かったと思うけれど、セリーナ・カイルという強烈な存在があったせいもあって、ちょっと弱かったかなぁ。その辺りを物足りなく思う人も多いかも。マリオンのせいということではなく・・・ キャットウーマンことセリーナ・カイルのアン・ハサウェイが良かった! アン・ハサウェイの出演作は『アリス・イン・ワンダーランド』しか見てなかった。アレではちょっと演技の上手さは分かりにくい(笑) だから、そんなに演技派のイメージはなかったけれど、生い立ちからキャットウーマンにならざるをえなかった感じ、相手がどんな人物か知りながらブルース・ウェインを売ったりもするけど、悪にはなりきれない感じを好演していた。彼女が目立っていたため、バットマンや悪役の影が薄くなってしまったくらい。美しいボディラインにもビックリ! バットポットを颯爽と乗りこなす。そのヒップラインのセクシーさといったら(笑) ラストも( ̄― ̄)ニヤリ アン・ハサウェイのキャットウーマン・スピンオフが見たい!
1作目から出演中のベテラン勢はさすがの存在感。今回比較的出番は少なかったけれど、それぞれキッチリ印象を残す。ブルース・ウェインもしくは、バットマンとのつながりという点では、他の2人よりややビジネス的であるルーシャス・フォックス。見せ場が少なくてもったいなかった気もするけれど、モーガン・フリーマンがフォックスの正義感を見事に表現。前作で悪を正義、正義を悪としてしまったために、苦悩するゴードン警部。それがゴッサムを救うためだとしても、辛い8年だったはず。ラストの戦いは、彼にとっても救いだったのかも知れない。そして『ビギンズ』とつながるあのシーン。思えば、ゴードン警部との出会いが、ブルース・ウェインを正義の人にしたのかもしれない。ゴードン警部の普通の人としての、正義や倫理感、そして信頼が見ている側の目線に一番近い。その辺りをゲイリー・オールドマンが好演。やっぱりカッコイイ! そして、大好きなマイケル・ケインのアルフレッド! "大好きな"は両方にかかってます(笑) アルフレッドは今回、愛する坊ちゃまブルース・ウェインを守るため、彼の元を去ってしまう。それも、彼の大きな愛ではあると思うけれど、『ビギンズ』で見捨てないのかと聞くブルースに「Never!」と言うシーンが大好きだったので、ちょっと悲しい・・・
でも、それが主のためならば、たとえ袂を分かっても、自分の思いを貫き通すというのは、やっぱり忠誠心なのだと思う。その辺りを、マイケル・ケインが見事に表現。英国紳士然として、品があって素晴らしい! マイケル・ケインのアルフレッドに救われているのは、ブルース・ウェインだけじゃない。ラストも( ̄― ̄)ニヤリ
そして、大好きなジョゼフ・ゴードン=レヴィット! まさか、こんなに大きな役だとは思ってなかったのでうれしい
熱血なのに繊細で陰のあるジョン・ブレイクを好演していた! 前述したけど、ゴッサムのため苦渋の選択をしたゴードンに代わり、バットマン側の高潔な善を演じている。その一点の曇りもない正義を、熱過ぎることなく繊細に演じていたと思う。この辺り、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの個性を良く生かしていると思う。ノーラン監督とは『インセプション』以来2度目。アーサーも好きだったけど、ジョン・ブレイクの方がカッコイイ! 警官姿も似合ってた。そしてラスト! 彼が立ち上がった瞬間に映画が終わる。そのラスト・カットがカッコイイ! あのシーンで涙が止まらなくなってしまった
尊敬するゲイリー・オールドマンと共演できてよかったね。゚(●’ω’o)゚。 そして、やっぱりクリスチャン・ベールは上手い! ご本人が派手な容姿ではなく、どちらかというと暗い印象なこと、演技が上手いことが、主人公なのに目立たなくさせていて、いつも共演者に喰われがちな気がするけれど、やっぱりシリーズを通してみると、クリスチャン・ベールは素晴らしかったと思う。この役、バットマンでいる時はヒーローらしくカッコイイけど、ブルース・ウェインでいる時はいつも苦悩してたり、疲れ切ってたりして全体的に暗い。ウェイン産業の御曹司なのにバットマンになる前から変人扱いだったし・・・ でも、そういう繊細で暗くて緻密な面があるから、正義のヒーローになれるのだということに説得力がある。『ダークナイト』の感想にも書いたけど、このシリーズがダークで大人なのは、ブルース・ウェインが苦悩しながらも自分をコントロールできているからだと思う。今回、冒頭からしばらく彼は自分を見失ってしまったけれど、きちんとコントロールして戻ってきた。そして、ラスト・・・ 人間的魅力が乏しいわけではないけれど、それが伝わりにくい主人公ブルース・ウェインという人物を見事に作り上げたと思う。全作とおしてブルース・ウェインという人物を完結させた。素晴らしい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/30.gif)
アメコミ映画は好きだけど、アメコミ作品を読んだことはない。バットマンは知ってたけど、大好きなティム・バートンの『バットマン』でさえ、録画してあるけど見てない。だから、バットマンやゴッサム・シティーに思い入れはなかった。『ダークナイト』を見るために、慌てて見た『ビギンズ』も、正直そんなに惹かれなかった。でも、『ダークナイト』でハマって以来、ずっと待ってた完結編。単体で見ると『ダークナイト』を超えていないかもしれない。でも、前作を超えるとか、超えないとかではなく、『バットマン ビギンズ』→『ダークナイト』→『ダークナイト ライジング』という流れを見てくると、"伝説が、壮絶に、終わる"というキャッチコピーに納得。ブルース・ウェインを主人公としたシリーズは、確かに終わった。だけど、バットマンの世界としては・・・ という終わりはすごく好きだった。そのことに感動して涙が止まらなかった。
すごいものを見た! という感動とは違う・・・ もちろんスゴイのだけど。終わったんだということ。そして、思いは引き継がれたんだということに感動してしまった。
前2作を見ていること前提で話が進むので、見ていない人には辛いかも・・・ 時間があれば全て見てから見ることをオススメするけど、時間のない人は『バットマン ビギンズ』を見て、『ダークナイト』はラストだけ見ればOKかと・・・ 見た人も『バットマン ビギンズ』を見てから見ることを強烈にオススメしておく!
ダメな人もいるかと思うけれど、とりあえず見て!(笑)
追記:上映終了後、拍手が起きた。クリスチャン・ベール、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットのクレジットでも拍手。そして、クリストファー・ノーランでまた拍手
ちょっと感動![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/67.gif)
『ダークナイト』感想(・*・etoile・*・)
『ダークナイト ライジング』Official site
今年一番楽しみにしていた作品! ノーラン監督が続編を撮ると聞いたときからずっと待ってた! しかも監督はじめキャストも来日とあれば、絶対行きたかった!! yaplogで当選! いつも本当にありがとうございます!! というわけで試写状が届いた時にはガッツポーズだったのだけど・・・ あの事件・・・
コロラド州オーロラの『ダークナイト ライジング』上映中の映画館で、男が銃を乱射。6歳の子供を含む12人が死亡、50人以上が負傷する大惨事となった。翌日に予定されていたパリでのワールド・プレミアは中止。翌週に予定されていたメキシコと東京での開催も監督&キャストの来日は中止となった。メキシコはどうなったのかは不明だけど、東京では試写会自体は開催。試写会開催の最終的な判断は日本側なのかな? 事件から約一週間経っていることもあるけど、いずれにしてもやっぱり日本の治安がいいからだと思う。
本来レッドカーペットイベントが行われるはずだったであろうロビーには、キャストが着用したバットマンスーツや衣装などが展示されていた。これは、もともと予定されていたのか、急遽用意されたものなのかは不明。上映前にオーロラでの事件をうけ、来日イベントが中止になったお詫びが流れ、スクリーン上にはクリストファー・ノーラン監督からのメッセージが流れた。キャストからのコメントはなし。さびしい気もするけれど、事件を考えれば「楽しんで下さい」とは言えないだろうから、仕方なし。事件を聞いてアン・ハサウェイやマリオン・コティヤールは泣いていたというし・・・ 被害にあわれた方や、ご遺族の方はもちろん、監督やキャストたちの悲しみも大きいはず。その気持ちを思いやってか、会場内は厳粛な雰囲気だったのが印象的。
亡くなられた方のご冥福と、
被害にあわれた方の一日も早い回復をお祈りします。
*ネタバレありです!長文です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/32/dc93a7e538a681dbe18d188f9569e64e.jpg)
って、前置きで全部語り切った気もするけど・・・(笑) とにかく冒頭からスピード感がすごくて飽きさせない。165分=2時間45分あっという間。2階席で見下ろす感じだから、前の人の頭で字幕が見えにくい時があったせいもあるけど、終始身を乗り出しちゃう感じ。なにしろ165分のうち3分の2はアクション・シーンだし(笑) 例えば、冒頭に移送される覆面の男達が出てくる。彼らを飛行機に乗せる時「ベインか?」みたいなやり取りがあるけど、ベインについての説明はなし。今回の悪役はベインであることは、承知の上とでもいうような始まり方。でも、アメコミなんだから知ってて当然とかいうことでもない。見ていれば分かってくること。ただ、ボーッとしてると分からない。丁寧に説明はしてくれない。まぁ、難しいことではないし、ベインの詳細を知らなくても十分強敵であることは分かる。あんなガスマスクみたいのつけてる人、普通の人のわけがない。このマスクに関してもサラリと説明があるだけなのだけど、何でも苦痛を和らげるために、マスク部分から薬を吸引しているのだとか・・・ 気持ちは分かるがつけっぱなし? それも辛いのでは? とか思うけど、これはデザイン的に素晴らしい! よく考えたら変だけど、バカ要素はなし。むしろカッコイイ!
冒頭からすごいアクション!ベイン達を乗せた飛行機に、別の飛行機が近づく。パラシュートで人が降りて来て、手際よく飛行機を半分に切る。このシーン、スタントマンが実際に演じているのだそう!! この時、ベイン達と車でやって来た男を連れて行くため、仲間の一人は飛行機と共に落下しなければならない。ベインに心酔しているのか、この救出劇には大義名分があるのか分からないけど、仲間は笑みを浮かべて死んでゆく。この辺り一切の説明もなく、すごいスピードで進むので、彼らが誰で何故仲間を犠牲にしてまで、男を連れて行ったのかも不明。それらは後から分かるけど、それも明確な説明はない。もしかして、あの時助けた人?っていう感じ・・・ でも、映像がスゴイので見入ってしまって、考えてるヒマがないとも言える。終始こんな感じなので、全ての事実を把握していないとダメなタイプの人は、ダメかもしれない。個人的には全然OK。
早い段階でキャットウーマン登場! 明確にキャットウーマンとは言わないけど、セリーナ・カイルと呼ばれているから、そうなのでしょう(笑) 演じるのは今回来日するはずだったアン・ハサウェイ。アンハサいいです! 彼女に屋敷に潜入されたブルース・ウェインは、母の形見以外にも重大なものを盗まれ、破産してしまう。自室に引きこもり、世捨て人のようなブルースは、自らが破産したことに関して、ショックは受けたけれど、別に困ってはいない様子。まぁ、困ってるとは思うけど(笑) 杖ついちゃって老人のよう。彼女に破産させられたことと、彼を訪ねて来たある人物のため、久しぶりに外の世界へ出ることになる。
訪ねて来たのは警官のジョン・ブレイク。両親を亡くし、ウェイン産業が支援する施設で育った彼は、熱血警官。セリーナが起こした騒ぎで駆けつけ、ベイン達にさらわれた警察本部長ゴードンを救出。ゴードンに見込まれ刑事になる。前作ラストでゴッサムを救うため、ダークサイドに落ちたハービー・デントを英雄とし、バットマンを悪役としたゴードンは、もう完全な正義とは言えなくなった。なので、見ている側の心の拠り所は、このブレイクということになる。ほとんど行動しない主人公ブルースに変わり、彼が話しを回すという部分もある。そして重要人物! 当初は悪役と言われていたジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じている。ジョゼフ大好き!
今回新たに加わった人物がもう一人。マリオン・コティヤール演じるミランダ・テイト。この人の説明もほとんどなくて、最初の方でパーティを開いているのだけど、ここで彼女が言ってた"わが社"が、実はウェイン産業だったのは、今腑に落ちたって感じ。やっぱり説明不足(笑) 彼女も重要人物。彼女に核融合装置を見せた時点で、実は敵だなとは思うわけだけど、後に衝撃の事実が分かる。あの場面まで行っていれば、実はそうか!と、気づくと思うので、そんなに衝撃的ではないし、それは無理がないか?と、思わなくもないけど、この作品に関しては、よく考えると満載であるツッコミどころも気にならない。上手く言えないけど、そういう衝撃の事実自体も、別に衝撃の事実として見せなくてもいいと思ってるっぽいというか・・・ イヤもちろん、思ってると思うけど(笑) その辺りを物足りないと思うか、潔いと思うかは人それぞれかと・・・
と、新たな登場人物については書いたかな・・・ ネタバレありと断り書きをしているけれど、なるべくネタバレしないで見た方がいいと思うので、詳細は避ける。まぁ、どこまでをネタバレと思うかも人それぞれかと思うけれど・・・ 見どころはアクション・シーンということになるかと思うけど、やっぱりこれは"ブルース・ウェイン"の再生の話なんだと思う。『バットマン ビギンズ』で、自らの恐怖心がきっかけで両親を失い、『ダークナイト』では自らの選択が最愛の人、レイチェルの死のきっかけとなった。両親の死後、彼の心の支えとなっていたレイチェルを、自らの選択ミスで失ってしまった。もちろん、両親の死も、レイチェルの死もブルース・ウェインのせいではない。でも、正義のために闘うバットマンとしては、ジョーカーの仕掛けた罠に掛かるというミスは許されないということ。ゴッサム市民のことを考えれば、救うべきはレイチェルではなくハービー・デントだった。だからバットマンとしてはデントを救いに向かわなければならなかった、でもブルース・ウェインとしてはレイチェルを救いたい。そこを天秤に掛けられたわけだからね・・・ その辺りの、ギリギリさというか、ヒーローというのは正義のために、最愛の人を見捨てるという選択をしなければならないのかと思わせるところが、このシリーズの大好きなところ。バットマンになるのであれば、ブルース・ウェインとしての幸せは求めちゃいけないっていう部分の要求が、ものすごい高いというか・・・
前作の話になってしまったけど、一応その流れがあってダークナイトとなったわけで、"闇の騎士"として沈黙を守っていたわけだけど、ベインが出現し再び闘争本能に火がつく。アルフレッドが辞職を申し出て止めても聞かない。『ダークナイト』の感想にも書いたけれど、彼にとっては仮面をつけてバットマンとなっている時が、本当の自分なのかもしれない。というか、なりたかった自分。まぁ、いい年をして自分探しもないけれど・・・(笑) 「お屋敷のベッドで生まれた人には分からない」とセリーナに言われるシーンがあるけれど、実質ゴッサムシティーを支えるウェイン産業の御曹司で、8年間引きこもっていられる財力のある彼の境遇は羨ましい限りだけれど、個人としてのブルース・ウェインの人生に、もはやよろこびや希望は見出せなかったのかも。ベインと直接対決し、ボコボコにされてしまったバットマンは、ベインが以前収容されていた牢獄へ入れられてしまう。
この牢についても説明はサラリとあったものの、どういう犯罪者が投獄されているのか、あんまりよく分からなかった。でも、ここはとっても重要で、全てはここから始まったと言える。ここで『バットマン ビギンズ』とつながる。昔、1人の傭兵がこの地の王女と恋に落ちた。2人の関係がバレ、傭兵は追放される。本来ならば処刑されるところ、命が助かったのは王女が命乞いをしたから。その代わり王女はこの牢獄に捕らえられてしまう。傭兵との間に子を宿していた彼女は、この牢獄で出産した。ある日、男たちに襲われ、命を絶ってしまう。残された子供は成功した者のない脱獄を成し遂げる。それが今回の敵。地獄で生まれた子供。その子を止めなければならない。ブルース・ウェインは体を鍛え始める。膝の軟骨もなくなっている彼の体はボロボロで、ベインとの戦いで背骨も傷めていたけれど、牢内の医者の協力を得て直し、体力も戻ってくる。この辺りも一作目とリンクしてる感じかな・・・ そうそう!あの人物も登場するし(笑) ブルース・ウェインがゴッサムに戻るには、壁を登り脱獄しなければならない。命綱をつけて壁を登る。最後に難関が・・・ 足場を飛び移らなければならない。何度も挑戦するけど、ここを突破することができない。そして、言われる。お前は死を恐れてはいない、死を恐れなければダメだと・・・ ブルース・ウェインは自らの人生を諦めている。だから、彼は死を恐れていないし、むしろ死にたいと思ってたのかも。それが分かっていたから、アルフレッドはあんなに止めたのでしょう。バットマンとしてではなく、ブルース・ウェインとして幸せになって欲しいと願う、アルフレッドの思いが悲しい。そして伏線となっている。そして、愛する者をこれ以上失いたくないのは、ブルース・ウェインの思いでもあったなのかも。だから、去りゆく彼をとめなかったのかも。深いな・・・
脱獄しないと話しにならないワケだから、もちろん成功する(笑) ゴッサムの地下では密かにある計画が進んでいた。数千人の警官達をおびき出し、あちこちで爆発を起こし、地下に閉じ込める。橋や道路も次々爆破。ゴッサム市民は閉じ込められてしまう。この爆破シーンがスゴイ! 予告編でも使われているフットボール・スタジアムのシーンはホントスゴイ! 美しいボーイ・ソプラノでアメリカ国歌が歌われる。興奮する観客達。試合開始。突然起こる爆発音。崩れ落ちていくフィールド・・・ 同時にゴッサムのあちこちで起こる爆発。橋が爆破されるシーンは、不謹慎だけど美しい・・・ この映像センスはやっぱり好き! 実写にこだわるノーラン監督。遠景での橋爆破とか、CGを全く使ってないってことはないと思うけれど、フットボール場は実写なのかな? CGは現実には出来ないようなことを見せてくれるし、実写とCGと区別もそんなについているわけではないけれど、やっぱり実写で撮られてると思うと、ありがたく感じてしまう。ウェイン産業が開発した核溶解炉を手に入れたベイン達に扇動された市民たちが蜂起、特権階級の人々は裁判にかけられていた。死刑もしくは流刑。でも流刑とは凍った川を渡り、ゴッサムを出ていなければならない。当然、薄い氷を踏み抜いてしまえば、命を落とすことになる。この裁判で裁判官役をしているのがキリアン・マーフィー! スケアクロウだよね? 結局、シリーズ全作に登場したね( ̄― ̄)ニヤリ
核爆弾が搭載されたトラックと格闘していたゴードンも、逮捕されてしまい裁判で流刑を言い渡される。彼が氷の上を渡り始めたとき、発炎筒が足元に転がってくる。「火をつけろ」と聞き覚えのある声・・・ 導火線に火をつけると、つり橋の上にコウモリのマークが浮かび上がる! そんなの仕掛けてる時間があったら、もっと早く助けに来いよと思いますが、こういうアメコミ的な映像は好き
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キャストが良かった! こういう作品の場合、キャストの演技って評価されにくいけど、やっぱり映画は俳優の演技あってこそなんだと思わせてくれた。まずは、ベインのトム・ハーディ! トム・ハーディの映画は『ドット・ジ・アイ』と『インセプション』しか見ていなくて、『ドット・ジ・アイ』は全く覚えていない
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1作目から出演中のベテラン勢はさすがの存在感。今回比較的出番は少なかったけれど、それぞれキッチリ印象を残す。ブルース・ウェインもしくは、バットマンとのつながりという点では、他の2人よりややビジネス的であるルーシャス・フォックス。見せ場が少なくてもったいなかった気もするけれど、モーガン・フリーマンがフォックスの正義感を見事に表現。前作で悪を正義、正義を悪としてしまったために、苦悩するゴードン警部。それがゴッサムを救うためだとしても、辛い8年だったはず。ラストの戦いは、彼にとっても救いだったのかも知れない。そして『ビギンズ』とつながるあのシーン。思えば、ゴードン警部との出会いが、ブルース・ウェインを正義の人にしたのかもしれない。ゴードン警部の普通の人としての、正義や倫理感、そして信頼が見ている側の目線に一番近い。その辺りをゲイリー・オールドマンが好演。やっぱりカッコイイ! そして、大好きなマイケル・ケインのアルフレッド! "大好きな"は両方にかかってます(笑) アルフレッドは今回、愛する坊ちゃまブルース・ウェインを守るため、彼の元を去ってしまう。それも、彼の大きな愛ではあると思うけれど、『ビギンズ』で見捨てないのかと聞くブルースに「Never!」と言うシーンが大好きだったので、ちょっと悲しい・・・
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そして、大好きなジョゼフ・ゴードン=レヴィット! まさか、こんなに大きな役だとは思ってなかったのでうれしい
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アメコミ映画は好きだけど、アメコミ作品を読んだことはない。バットマンは知ってたけど、大好きなティム・バートンの『バットマン』でさえ、録画してあるけど見てない。だから、バットマンやゴッサム・シティーに思い入れはなかった。『ダークナイト』を見るために、慌てて見た『ビギンズ』も、正直そんなに惹かれなかった。でも、『ダークナイト』でハマって以来、ずっと待ってた完結編。単体で見ると『ダークナイト』を超えていないかもしれない。でも、前作を超えるとか、超えないとかではなく、『バットマン ビギンズ』→『ダークナイト』→『ダークナイト ライジング』という流れを見てくると、"伝説が、壮絶に、終わる"というキャッチコピーに納得。ブルース・ウェインを主人公としたシリーズは、確かに終わった。だけど、バットマンの世界としては・・・ という終わりはすごく好きだった。そのことに感動して涙が止まらなかった。
すごいものを見た! という感動とは違う・・・ もちろんスゴイのだけど。終わったんだということ。そして、思いは引き継がれたんだということに感動してしまった。
前2作を見ていること前提で話が進むので、見ていない人には辛いかも・・・ 時間があれば全て見てから見ることをオススメするけど、時間のない人は『バットマン ビギンズ』を見て、『ダークナイト』はラストだけ見ればOKかと・・・ 見た人も『バットマン ビギンズ』を見てから見ることを強烈にオススメしておく!
ダメな人もいるかと思うけれど、とりあえず見て!(笑)
追記:上映終了後、拍手が起きた。クリスチャン・ベール、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットのクレジットでも拍手。そして、クリストファー・ノーランでまた拍手
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