■ ラン、スイム、菜園の関連、そして時々気にとまった他の諸々の新聞記事を切り抜いていた。
無造作にとじこんでいたのがたまったので、
今日は、それを整理して、捨てたり、種類別にファイリングしたりした。
この作業の時、あらためて2つの記事が目にとまった。
1つは、
2002年6月2日の、宇沢弘文さん(経済学者)の記事。
『 …の頃、… レーチェル・カールソンの「沈黙の春」とジェーン・ジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」を読んで、深い感動と知的な衝動を覚えたことがある。
私が、社会的共通資本という概念を使って、経済学の新しい理論的枠組を考えることになったのは、この二冊の書物で提起された問題に答えるためだったといってよい。
沈黙の春は、DDTがもたらしたすさまじい自然破壊をみごとに描き出し、人間が作り出した化学物質の危険性を世に訴えた書物である。…
… 作物の害虫退治に絶大な威力を発揮した。
しかし、DDTは、昆虫や小鳥を絶滅するだけでなく、人間自身をも絶滅しかねない化学物質であることを、レーチェル・カールソは海洋生物学者としてくわしく記し、警鐘をならしたのである。
… …が引き起こした自然と都市の破壊、それによってもたらされた人間と社会の破壊について、するどい観察と透徹した分析を展開したもので、… 云々』
地震、津波、そして経年劣化による損傷などで、原発事故が引き起こす制御不能なリスク(放射線物質の飛散・漏洩や、使用済み核燃料など)と重ね合わせて見えた。
2つめは、
1999年11月18日の記事。
『 元青森県六ヶ所村村長 寺下力三郎さん(7月30日 86歳で死去)
村長になったのは1969年。
… 「国策」に、敢然と向かい合った。
なぜ反対するのか。
村民に配ったチラシには、こう記した。
「村長の職責は、ブローカーの手先になって金儲けをしたり、村を財閥に売ったり、村民を路頭に迷わせることではありません。
そうした悲惨な事態を防止することこそ村長の務めなのです」
「この村でなければ暮らせない人、この村を死守しようとする人たちとともに、金になりさえすれば親子も親戚もいらないといった「餓鬼道」からはい上がっていきたい」 …
公述人として国会では、「世間では反対運動だと言っているが、私たちにとっては生きるための努力、生きる権利の主張にほかならない」と言いきった。 …
… が口癖で、「欲望には際限がない。身の丈を知ろう」
「子々孫々に害毒が残る原発に頼るよりも、暮らしを切り詰めたほうがいい」と訴えた。 …
何よりも「責任」を大切にした。
「誰が責任をとるのだ」と、国や県に向かい問い続けた… 』
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